緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

人間の不完全さを受け入れることの難しさと受け入れたことによる安堵感

2022-05-21 00:10:15 | 心理
今日、講習会で親しくなった友人とライン電話で話していて、次のようなことを再確認した。
人間の不完全さを受け入れられないと、人に対し厳しくなるし自分のメンタルも辛くなるということ。

スーパーなどで、小さな子供に対し「何度、同じことを言ったら分かるの。何度も同じことを言わせないで!」と物凄い形相で叱りつける母親。
レジで並んでいて店員の仕事の遅さに我慢できずに怒りだす老人。

このような人たちは、親や先生、先輩、上司などから自分の不完全さを激しく責められてきた人たちなのだ。
しかも、責められた自分が悪い、こんな自分ではいけないと、自分自身をこれでもかと責め続け、自分を駆り立てててきた人たちなのだ。

このような心理状態で人生を送るのはとても辛い。
でもこのような状態で生きている人はたくさんいる。私もそうだった。

どうしたらこのような苦しみを抱えた人たちを救うことが出来るのだろうか。
人間はともかくも不完全な存在だ。失敗もするしミスもする。失態もたくさんある。
これって悪いことなのか。
不完全であることって、かえって魅力に感じられないだろうか。
そういう見方が出来ないだろうか。心から。

不完全な自分で全然問題無い。不完全な自分を激しく責め立てるなんで、ひど過ぎないか。
自分を自ら責めて泣いている。恐怖で委縮している。
そこに気付けないないだろうか。

自分を責める人は、責める自分と同じ人を見ると責めたくなる。何故ならば、その自分を嫌っているから。

こうあるべきだという価値観、規律、道徳にがんじがらめに縛られると辛い。
無意識レベルで、過去の生育歴からこのような縛りに支配されていることに気が付いて欲しい。

「不完全が悪い」と誰が決めたのか。
不完全を受け入れられれば、人に対する見方がニュートラルになれる。
不完全であっても腹が立たなくなる。

そのような心境になれることは難しいことであるが、永遠の課題でもある。
でも心を幸せに出来るのは、これしかないと思っている。
自分のこれまでの人生を振り返ってみてそう思うのである。



コメント (7)

エルネスト・ビテッティ演奏「アルフォンシーナと海」を聴く

2022-05-20 23:45:10 | ギター
今日の夜は講習会で親しくなった友人と2時間ほどライン電話。
その後、日本酒「七賢」(安酒)を飲みながらビテッティの演奏を聴いてみた。

ラミレス「アルフォンシーナと海」。
入水自殺した女性詩人アルフォンシーナのことを歌った曲だ。
悲しい歌だ。

1980 Ernesto Bitetti Spanish Guitar Classic Guitar Guitarra Clásica - Alfonsina y el Mar


手持ちの楽譜ではホセ・ルイス・ゴンザレス編しかないが、ビテッティが演奏する編曲の方が好きだ。
彼が自ら編曲したのであろうか。この曲はレコーディングもされている。
この録画はビテッティの肉声も聞けるし、彼の長い爪も見ることの出来る貴重なものだ。

ビテッティの音は私の求める音に殆ど近い。
力強い、芯のある男性的な音。それでいて感情的に満ちた美しさを感じる。
楽器は1970年代の表面板が杉材のイグナシオ・フレタによるものだ。張力の強い、音出しの難しい楽器だ。

下の録音はピアソラのライブ演奏。
ビテッティがどれほどの実力の演奏家か分かるのではないか。
左指がジュリアン・ブリームのように変形している。

Ernesto Bitetti plays Adios Nonino by Astor Piazzolla


コメント (2)

テレビドラマ「人間の証明」(1978年放映)の挿入曲をやっと見つけた

2022-05-19 22:14:10 | ギター
1978年、私が中学2年生だった頃、森村誠一原作「人間の証明」のテレビドラマが放映されていたが、その時にこの番組の中で流れていた挿入曲が40年以上たっても忘れることが出来なかった。

思い出しては聴きたいと折に触れて探していたが、今日、やっと見つけた。

挿入曲とはギターの2重奏曲。
旋律のギターの音が心に喰いこんできて、私の心に深く刻まれていたのだ。

下の動画の12:29から始まる。



音楽担当は作曲家の広瀬量平。このギター2重奏曲も彼の作品か?。
コメント (2)

心地よい汗を感じたアルハンブラ

2022-05-17 22:11:14 | 映画
演奏録音時にかく汗には、悪い汗といい汗の2種類があることが分かってきた。
前者は間違えないようにと意識し、極度の緊張のためにかく汗。
後者は無意識的に音楽に集中し、音楽の流れに身を任せるうちに体や精神が高揚してかく汗。

今日弾いたアルハンブラは不思議と前者の感じはなかった。

額と手のひらにかく汗には悪い汗といい汗の2種類があることに気が付いたアルハンブラの演奏 2022年5月17日
コメント

とどめはアンダルーサだ

2022-05-16 23:27:29 | ギター
アンダルーサを弾いている途中で気付いたのだが、自分が今弾いている楽器を、その楽器が一つの生きている存在、人格を持った存在だと意識、認識したら何か違ってくるのではないかと。

これからそう意識して弾いてみることにした。

明日4:40起きなのにこんなに夜更かししたが、アンダルーサでとどめを刺した。2022年5月16日23:01
コメント