緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見た

2021-11-05 23:07:31 | 映画
1週間前の劇場版に引き続き、2週連続でアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見てみた。
戦争兵器として育てられ、人間の心を失っていた孤児の少女が、終戦後、自動手記人形という仕事を通して様々な人との出会いにより人間らしい心を取り戻していくストーリーのアニメで、少女向きに制作されたものだと思われるが、じじい間近の私にとっても大いに感動できる内容だった。

凍った心、自分自身を激しく憎む心を溶かす力はどこから生まれるのか。
それは人間の根源的な真心、純粋な優しさ以外にあり得ないと感じさせられる。

閉じた心を開かせることは容易ではありません。
本物の愛情が無いと相手の心の深いところに届かない。
それくらい心を閉ざした人は傷ついている。
心が開いていくには長い年月と忍耐強さが求められる。

しかし人間は本来、等しく人と心を通わせるものを持っている。
その根源的な本能とも言えるものを引き出し、再生させることの尊さ、その過程の感動をこのアニメでは力強く描いている。

極貧でも幸せを感じることができる人生がある一方で、恵まれた不自由の無い生活、高級品で溢れた生活でも不満だらけでつまらない人生もある。
この差は何なのか。

純粋な優しさを持つ人は時代の流れのなか少なくなってきているように思う。
しかし、どんなに心がボロボロになろうとも、荒廃しようとも、全ての人において人間としての優しさというものは決して失われるものではないと確信している。

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