今乗っている車から笛吹き音がし出したのは8年前頃であろうか。
丁度、ジープサービスというブリヂストンの大口径タイヤを履いた後だと思う。
大口径タイヤを回すにはかなりのトルクが必要なので、吸気か排気のどちらかの経路での接合部の劣化した部分で、その隙間から漏れて出ている音ではないかと思っていた。
笛吹き音はさほど大きな音ではなかったが、大口径タイヤでパワーが落ちたのは、この漏れが原因ではないかと思い、考えられる箇所の部品を自分で交換してきた。
まずやったのが、ブローオフバルブを純正品から社外品に替えたことであった。
ブローオフバルブ(エアーバイパスバルブ)のメーカー純正品は空気が漏れやすいと書いてあるのをどこかで見た記憶があったので、金属製のしっかりとした造りのバルブに替えれば空気漏れは解決すると考えたのである。
そこで確か1万円以上もする社外品を購入して交換してみたが、笛吹き音は依然として鳴り続けた。
次にやったのが、エキマニ(エキゾースト・マニホールドの略称)を純正品から社外品に交換することであった。
エキマニは排気をターボ(過給器)に出す経路にある部品であるが、純正品が鋳鉄製であるのに対し、社外品はステンレス製のパイプを曲げて溶接で繫ぎ合わせ、フランジと溶接したものであり、手間がかかることからかなり高価なものであった。
いわゆるタコ足と呼ばれるものであったが、部品持ち込みで整備工場で純正品と交換してもらった。
外した純正のエキマニを見てみると、表と裏にかなり大きなクラックが入っていた。
ステンレス製の社外品に比べて重量も重く、見かけはしっかりとした感じがするが、意外に弱いものだ。
クラックが入っていたということは、排気ガスがそこから漏れていたはずであるが、気付かなかった。
高価なステンレスのエキマニに交換すれば、さぞパワーも上がり、笛吹き音もしなくなるだろうと期待した。
パワーが上がった走りを想像しながら整備工場に車を受け取りに行き、結構な料金を払って帰路についたが、期待していたほどのパワーは感じられなかった。これにはかなり落胆した。
しかも笛吹き音が鳴り続けているではないか。
この社外品のエキマニは、遮熱板が取り付けられず、むき出しとなるので、プラグコードが溶けてしまうのである。
そこでプラグコードの周りに耐熱テープや耐熱チューブを巻き付け、熱対策をしなければならなかった。
社外品のエキマニに交換してから7年くらい経ってから、整備工場からエキマニにひびが入っており、そこから排ガスが漏れている、と指摘された。
自分ではそれまで気づかなかったが、言われてみると少し排気ガス臭かったのと、エンジンからの音が大きくなっていることが分かった。
ただその整備工場ではステンレスの溶接が出来なかったため、別の整備工場に持ち込み、このエキマニを溶接してもらうことにした。
整備工場から電話がかかってきたが、予想以上にかなり割れが多く、ひどくなっていたとのこと。それでも何とか溶接で補修してもらうことができた。
それからも依然として笛吹き音はなり続けたが、今から1か月程前に、今までの笛吹き音に混じって空気の漏れるような音がすることに気付いた。同時に加速時のパワーも落ちていることも分かった。
この空気漏れの音は、1年ほどまでにインタークーラへ接続するゴムホースが破れて出た空気漏れの音とは違っていた。
そこでボンネットを開けてエキマニ周辺を見てみたら、何とエキマニとターボとの結合部のフランジを固定するボルトの1本が外れていたのである。
このままではやばいと思い自分で締め付けようとしたが手持ちの工具ではボルトを回せない。やむを得ずすぐに近くのディーラーに車を持ち込んで見てもらった。
しかしディーラーの整備士から、ボルトの穴がずれているため、ボルトが入っていかないとの返事。また他のボルトも外そうとしたが折れるかもしれないとのことである。
そこでディーラーでのボルト締めを諦め、エキマニのひび割れを溶接してもらった整備工場に再取付を依頼した。
整備工場に預けて1週間経ったが電話が来ない。そこでこちらから電話してみると、エキマニに穴が開いていて、そこから排気ガスが漏れているがどうしますか、とのこと。
すぐに整備工場に行って確かめてみる。エンジンを掛けて、その穴の付近に手をかざしてみると、かなりの勢いで排気ガスがその穴から噴き出しているのが確認できた。
もうそのタコ足のエキマニの寿命は限界だと悟った。穴を溶接で塞いでも、他の部分が穴のあく可能性があるからだ。そのくらい金属が駄目になっていると思われる。
交換となると社外品か純正品かという選択になるが、迷わず価格の安い鋳鉄製の純正品への交換に決めた。
遮熱板は前回社外品に交換した時に外したものを持っていたので、新品に交換せず、これを再利用した。
EGRパイプも前回取り外したものを取ってあったので、今回再利用することができた。
今日、整備工場へ車を取りに行って交換後の走りを確かめた。
いくらなんでももう笛吹き音はしないだろうと思った。この笛吹き音の正体こそが、この社外品のフランジ部分のボルトの緩みや外れに起因するものだと確信していた。
整備工場を後にして、アクセルを強く踏んだ。当然音がしないと思った。
しかし無情にも笛吹き音は鳴り続けた。
その時の笛吹き音は、そう簡単に解決されてたまるか、と言わんばかりにあざ笑うかのように聴こえた。
下の写真が社外品のエキマニ。ステンレス製。
小さな穴が開いている。
フランジ付近にクラックが入っている。エンジンの振動が原因か。整備士によると今の車はエキマニにクラックが入ることは殆ど無いそうだ。
下は純正のエキマニ。社外品に交換した時に外したもの。
クラックが入っている。
エキマニとターボのフランジとの間に入れるガスケット。
丁度、ジープサービスというブリヂストンの大口径タイヤを履いた後だと思う。
大口径タイヤを回すにはかなりのトルクが必要なので、吸気か排気のどちらかの経路での接合部の劣化した部分で、その隙間から漏れて出ている音ではないかと思っていた。
笛吹き音はさほど大きな音ではなかったが、大口径タイヤでパワーが落ちたのは、この漏れが原因ではないかと思い、考えられる箇所の部品を自分で交換してきた。
まずやったのが、ブローオフバルブを純正品から社外品に替えたことであった。
ブローオフバルブ(エアーバイパスバルブ)のメーカー純正品は空気が漏れやすいと書いてあるのをどこかで見た記憶があったので、金属製のしっかりとした造りのバルブに替えれば空気漏れは解決すると考えたのである。
そこで確か1万円以上もする社外品を購入して交換してみたが、笛吹き音は依然として鳴り続けた。
次にやったのが、エキマニ(エキゾースト・マニホールドの略称)を純正品から社外品に交換することであった。
エキマニは排気をターボ(過給器)に出す経路にある部品であるが、純正品が鋳鉄製であるのに対し、社外品はステンレス製のパイプを曲げて溶接で繫ぎ合わせ、フランジと溶接したものであり、手間がかかることからかなり高価なものであった。
いわゆるタコ足と呼ばれるものであったが、部品持ち込みで整備工場で純正品と交換してもらった。
外した純正のエキマニを見てみると、表と裏にかなり大きなクラックが入っていた。
ステンレス製の社外品に比べて重量も重く、見かけはしっかりとした感じがするが、意外に弱いものだ。
クラックが入っていたということは、排気ガスがそこから漏れていたはずであるが、気付かなかった。
高価なステンレスのエキマニに交換すれば、さぞパワーも上がり、笛吹き音もしなくなるだろうと期待した。
パワーが上がった走りを想像しながら整備工場に車を受け取りに行き、結構な料金を払って帰路についたが、期待していたほどのパワーは感じられなかった。これにはかなり落胆した。
しかも笛吹き音が鳴り続けているではないか。
この社外品のエキマニは、遮熱板が取り付けられず、むき出しとなるので、プラグコードが溶けてしまうのである。
そこでプラグコードの周りに耐熱テープや耐熱チューブを巻き付け、熱対策をしなければならなかった。
社外品のエキマニに交換してから7年くらい経ってから、整備工場からエキマニにひびが入っており、そこから排ガスが漏れている、と指摘された。
自分ではそれまで気づかなかったが、言われてみると少し排気ガス臭かったのと、エンジンからの音が大きくなっていることが分かった。
ただその整備工場ではステンレスの溶接が出来なかったため、別の整備工場に持ち込み、このエキマニを溶接してもらうことにした。
整備工場から電話がかかってきたが、予想以上にかなり割れが多く、ひどくなっていたとのこと。それでも何とか溶接で補修してもらうことができた。
それからも依然として笛吹き音はなり続けたが、今から1か月程前に、今までの笛吹き音に混じって空気の漏れるような音がすることに気付いた。同時に加速時のパワーも落ちていることも分かった。
この空気漏れの音は、1年ほどまでにインタークーラへ接続するゴムホースが破れて出た空気漏れの音とは違っていた。
そこでボンネットを開けてエキマニ周辺を見てみたら、何とエキマニとターボとの結合部のフランジを固定するボルトの1本が外れていたのである。
このままではやばいと思い自分で締め付けようとしたが手持ちの工具ではボルトを回せない。やむを得ずすぐに近くのディーラーに車を持ち込んで見てもらった。
しかしディーラーの整備士から、ボルトの穴がずれているため、ボルトが入っていかないとの返事。また他のボルトも外そうとしたが折れるかもしれないとのことである。
そこでディーラーでのボルト締めを諦め、エキマニのひび割れを溶接してもらった整備工場に再取付を依頼した。
整備工場に預けて1週間経ったが電話が来ない。そこでこちらから電話してみると、エキマニに穴が開いていて、そこから排気ガスが漏れているがどうしますか、とのこと。
すぐに整備工場に行って確かめてみる。エンジンを掛けて、その穴の付近に手をかざしてみると、かなりの勢いで排気ガスがその穴から噴き出しているのが確認できた。
もうそのタコ足のエキマニの寿命は限界だと悟った。穴を溶接で塞いでも、他の部分が穴のあく可能性があるからだ。そのくらい金属が駄目になっていると思われる。
交換となると社外品か純正品かという選択になるが、迷わず価格の安い鋳鉄製の純正品への交換に決めた。
遮熱板は前回社外品に交換した時に外したものを持っていたので、新品に交換せず、これを再利用した。
EGRパイプも前回取り外したものを取ってあったので、今回再利用することができた。
今日、整備工場へ車を取りに行って交換後の走りを確かめた。
いくらなんでももう笛吹き音はしないだろうと思った。この笛吹き音の正体こそが、この社外品のフランジ部分のボルトの緩みや外れに起因するものだと確信していた。
整備工場を後にして、アクセルを強く踏んだ。当然音がしないと思った。
しかし無情にも笛吹き音は鳴り続けた。
その時の笛吹き音は、そう簡単に解決されてたまるか、と言わんばかりにあざ笑うかのように聴こえた。
下の写真が社外品のエキマニ。ステンレス製。
小さな穴が開いている。
フランジ付近にクラックが入っている。エンジンの振動が原因か。整備士によると今の車はエキマニにクラックが入ることは殆ど無いそうだ。
下は純正のエキマニ。社外品に交換した時に外したもの。
クラックが入っている。
エキマニとターボのフランジとの間に入れるガスケット。
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