今日は講習会で仲良くなった同年代の2人とオンライン飲み会があり、先ほどお開きになった。
オンライン飲み会って、意外に話に集中できる。
講習会仲間ということもあるけど、かなり深い話ができるところがいいところか。
うるさい居酒屋だとそうはいかない。
寝るまでの間に何か記事を書こうと思った。
ギターの練習曲でなかなかいい曲があったので、それを書こうかと思う。
ジュリアーニ作曲「練習曲第13番 OP.100」。
アルペジオの短い素朴な美しさを持つ練習曲だ。
左指の拡張を強いられる箇所があるが、全体的にはそれほど難しくない曲だ。
スラーの部分はアポヤンドで弾きたい。
ギターの黄金時代と呼ばれた19世紀には、ソル、アグアド、ジュリアーニ、カルカッシなどが膨大な曲を作ったが、その中でも充実していたのが練習曲だ。
なんだかんだ言って、この時代に作曲された練習曲を凌ぐ優れた練習曲は現代では作られていないと言っていい。
これらの作曲家の練習曲集の中でも選りすぐりのものを集めて、教則本にするのが昔のスタイルだった。
鈴木巌氏の「演奏家を志す人のための クラシック・ギター教本 全3巻」や、阿部保夫氏の「セゴビア奏法による ギター新教本」などがそのいい例だ。
全音から、これらの作曲家毎にエチュードをまとめたものも出ていた(「全音ギターエチュードシリーズ」)。
現在、クラシックギターの教育界では、このような古典の練習曲をレッスンに採用しているのであろうか。
この時代の練習曲には、初級から上級までまんべんなく、技巧的にも音楽的にも優れているものが多いと思う。
このような練習曲のみを録音したCD(昔、故、稲垣稔氏らが録音したものがあった)や、丁寧な運指、技巧や音楽面の詳しい解説を載せた楽譜があれば、どんなにか役に立つかと思う。
レッスンで教えてもらう、という方法もあるが、どれだけ有益なものを得られるだろうか。
「練習曲第13番 OP.100」のYoutubeの演奏を貼り付けさせていただく。
Mauro Giuliani - Etude No. 13, Opus 100. SEE LINK BELOW FOR COMPLETE GIULIANI PLAYLIST...
24 Studi, Op. 100: No. 13. Affetuoso
2つ目の録音の使用楽器は、19世紀ギターか?。
【追記202102211203】
阿部保夫著「セゴビア奏法による ギター新教本」(全音楽譜出版社)の序文に次のようなことが書かれていました。参考まで。
「われわれはあまりにも多くの教本を手がけ練習はしているが、どの教本も中途半端で一冊も自分のものにはしていないことが多い。
アカデミア・キジアーナにおけるセゴビア先生のレッスンにおいて、私はそこで1つの練習曲をいかにたんねんに練習しているかを知り驚いたほどであった。1曲1曲コンクールの課題曲のように練習していると言っても過言ではない。
この教本は全部暗譜でひけることを望みます。セゴビア先生も特別な場合を除いて教えるときは楽譜をみないし、もちろん生徒もそうである。(中略)この教本は1年や2年でけっして終わらず、少なくても4,5年はかかって練習してほしい。この中にはギターを手にする以上、生涯練習しなければならないものも数多くある。そしてこれらの練習は、無意味な曲を数多くやる以上の効果があることはいうまでもない。」
「多くの教本を手がけ練習はしているが、どの教本も中途半端で一冊も自分のものにはしていないことが多い。」
これって私のことですね。
たしかに阿部さんが言われるように、この黄金時代の作曲家たちが作った優れた練習曲を暗譜でみっちりと練習することは、絶対に、プラスになると思います。
本腰を入れてとりかからないと達成できないほどの忍耐力のいる作業ではあるが、いつかは取り組んでみよう。
オンライン飲み会って、意外に話に集中できる。
講習会仲間ということもあるけど、かなり深い話ができるところがいいところか。
うるさい居酒屋だとそうはいかない。
寝るまでの間に何か記事を書こうと思った。
ギターの練習曲でなかなかいい曲があったので、それを書こうかと思う。
ジュリアーニ作曲「練習曲第13番 OP.100」。
アルペジオの短い素朴な美しさを持つ練習曲だ。
左指の拡張を強いられる箇所があるが、全体的にはそれほど難しくない曲だ。
スラーの部分はアポヤンドで弾きたい。
ギターの黄金時代と呼ばれた19世紀には、ソル、アグアド、ジュリアーニ、カルカッシなどが膨大な曲を作ったが、その中でも充実していたのが練習曲だ。
なんだかんだ言って、この時代に作曲された練習曲を凌ぐ優れた練習曲は現代では作られていないと言っていい。
これらの作曲家の練習曲集の中でも選りすぐりのものを集めて、教則本にするのが昔のスタイルだった。
鈴木巌氏の「演奏家を志す人のための クラシック・ギター教本 全3巻」や、阿部保夫氏の「セゴビア奏法による ギター新教本」などがそのいい例だ。
全音から、これらの作曲家毎にエチュードをまとめたものも出ていた(「全音ギターエチュードシリーズ」)。
現在、クラシックギターの教育界では、このような古典の練習曲をレッスンに採用しているのであろうか。
この時代の練習曲には、初級から上級までまんべんなく、技巧的にも音楽的にも優れているものが多いと思う。
このような練習曲のみを録音したCD(昔、故、稲垣稔氏らが録音したものがあった)や、丁寧な運指、技巧や音楽面の詳しい解説を載せた楽譜があれば、どんなにか役に立つかと思う。
レッスンで教えてもらう、という方法もあるが、どれだけ有益なものを得られるだろうか。
「練習曲第13番 OP.100」のYoutubeの演奏を貼り付けさせていただく。
Mauro Giuliani - Etude No. 13, Opus 100. SEE LINK BELOW FOR COMPLETE GIULIANI PLAYLIST...
24 Studi, Op. 100: No. 13. Affetuoso
2つ目の録音の使用楽器は、19世紀ギターか?。
【追記202102211203】
阿部保夫著「セゴビア奏法による ギター新教本」(全音楽譜出版社)の序文に次のようなことが書かれていました。参考まで。
「われわれはあまりにも多くの教本を手がけ練習はしているが、どの教本も中途半端で一冊も自分のものにはしていないことが多い。
アカデミア・キジアーナにおけるセゴビア先生のレッスンにおいて、私はそこで1つの練習曲をいかにたんねんに練習しているかを知り驚いたほどであった。1曲1曲コンクールの課題曲のように練習していると言っても過言ではない。
この教本は全部暗譜でひけることを望みます。セゴビア先生も特別な場合を除いて教えるときは楽譜をみないし、もちろん生徒もそうである。(中略)この教本は1年や2年でけっして終わらず、少なくても4,5年はかかって練習してほしい。この中にはギターを手にする以上、生涯練習しなければならないものも数多くある。そしてこれらの練習は、無意味な曲を数多くやる以上の効果があることはいうまでもない。」
「多くの教本を手がけ練習はしているが、どの教本も中途半端で一冊も自分のものにはしていないことが多い。」
これって私のことですね。
たしかに阿部さんが言われるように、この黄金時代の作曲家たちが作った優れた練習曲を暗譜でみっちりと練習することは、絶対に、プラスになると思います。
本腰を入れてとりかからないと達成できないほどの忍耐力のいる作業ではあるが、いつかは取り組んでみよう。
使用楽器についてご教示下さりありがとうございました。
この時代の作曲家たちが、パノルモのような音の響きを念頭に曲を作ったと考えてみると興味深いですね。