緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

ギターの弾きやすさを決める要素 ネック厚について

2012-02-12 00:34:56 | ギター
こんにちは。
少し暖かくなってきましたね。
今日は午後から出勤だったのですが、寒い時はヒーターが殆ど効かない私の車でも
日中は車内が暑く感じられるほどでした。もう2月も半ばです。
だんだん春の訪れが近くなっているようです。
さて、私は現在スペインの作曲家であるモレノ・トローバ(F.Moreno Torroba)の
ギター曲である「ブルガレーサ(Burgalesa)」という曲を弾いているのですが、冒頭
の和音の左手の押さえが難しいんですね。ギター曲では珍しい嬰ヘ長調の曲なのです
が、4指(小指)の拡張を強いられるため、音が十分に鳴りきらないのです。



このためか、ギターの巨匠アンドレス・セゴビアはホ長調に移して演奏しています。
ジュリアン・ブリームの若いときの録音では原曲どおり嬰ヘ長調で弾いていますね。
個人的には嬰ヘ長調の方が好きです。



しかし先日このこの曲を昨年購入した小ぶりのギターで弾いてみたところ、この冒頭
の押さえが楽にできるのです。
このギター、小ぶりと言っても弦長は650mmです。ボディがやや小さめです。
最初、このギターの弦幅(1弦から6弦までの距離)が狭いからこの和音が弾きやす
いのだと思っていました。
そこで普段メインで弾いているギター(弦長は650mm)と比べて弦幅がどのく
らい違うのかを確認してみることにしました。



①指板幅(ナットのすぐ手前):小ぶりギター51mm、メインギター:53mm
②弦幅(ナットのすぐ手前):小ぶりギター43.5mm、メインギター:43.5mm
③弦幅(5フレット上):小ぶりギター47mm、メインギター:47mm

予想に反して弦幅は2台とも同じでした。しかし何で小ぶりギターの方が和音を
楽に押えられるのか。弦の高さや張りの強さもほぼ同じです。
色々考えて、もしかするとネック(棹)の厚みが違うからではないかと思い、3フ
レット上でネック厚を測ってみました。弦を張った状態での計測なので、多少の
誤差はありますが、小ぶりギターが23mm、メインギターが25mmでした。
ここで初めて両者の差異が出ました(指板幅は考慮外)。
ネックの厚みというのは弾きやすさにかなり影響していることがわかります。
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