緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

孤独のもたらす心的影響度

2022-07-23 23:57:34 | 心理
今日の夜は講習2本。
明日はマンドリン合奏練習のために5:50起きだ。
そして夜9時から講習だ。
でも楽しい。
睡眠不足になってしまうが、一筆書いて寝ることにしよう。

今日、ある心理カウンセラーの本を読んでいたら、次の文章で心がグサッと刺されたような感覚を覚えた。

「人は、「ワタシはだれにも受け入れられていない」と孤独感を覚えると、最後は自ら命を絶ってしまうこともあります。」

この文章を読んで、私の20代の頃の人生がフラッシュバックした。
「家族ですら受け入れられていない、もはや誰も信じられない、自分はこの世の中でたった独り、生き地獄のような砂漠をさまよっている。しかもこの自分自身でさえ、信じることが出来ない。」
この状態ってものすごく苦しいのだ。あまりにも悲しすぎる。

誰も、自分自身でさえも信じることの出来なくなった人間は、孤独のうちにのたうちまわり、極限まで行くと、自殺するか、犯罪者となって世の中を震撼させるような事件を起こすかどちらかであろう。

このような人たちも元々は生きることに喜びを見出そうとしていたのだ。
幸せになることをどんなに渇望しただろうか。

私はこのような人たちを不幸のどん底に陥らせる、非常に悪質な存在が悲しいけど現実にあることを否定できないと感じている。

「愛されなかったときどう生きていったら良いのか」。私の永遠のテーマだ。
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8 コメント

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愛されなくても大丈夫 (IZU)
2022-07-25 10:19:11
私は、読書サークルに入っていて、そこでこの本を読みました。この本おすすめです。両親が離婚した男の子が飛行機事故に遭って、大自然に放り出せれるお話しです。食べられるものを探すのに一日の多くの時間を費やさなければならない生活。救出されたときは、事故にある前の少年とは、全く別の世界観を持つ少年へと生まれ変わります。そう、親に愛されなくても生きていける、という自信を得るのです。https://www.amazon.co.jp/%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%BC%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%81%AE%E4%B8%8D%E6%99%82%E7%9D%80-%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%85%90%E7%AB%A5%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%B3/dp/4875768818/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=TS5LYXCLXAPO&ke
「愛される」より「愛する」ことの方が重要だと思います。「愛する」対象は、人間でなくても、「音楽」とか、「芸術」でも良いと思います。
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Unknown (緑陽)
2022-07-25 20:38:35
IZUさん、おひさしぶりです。コメントありがとうございました。
なかなか興味深い物語ですね。昔、アマゾンのジャングルに墜落した飛行機の乗客でただ一人生き残った少女が救助されるまで吸血虫などからの恐怖と戦いながら生き延びたというドキュメンタリーを見たことがありました。
親に限らず様々な人から破壊的な影響を受けて自分を愛せなくなり、いばらの人生を歩んでいる人がたくさんいます。
そのような人が自分や人を愛せるようになるのは至難なことであると思っております。しかし自分を憎み嫌い拒絶する方向から自分の現実をありのままに認め、真に理解し、愛せるように方向転換させることができれば人生は変えていくことができると確信しています。そしていつか人も愛せるようになれることも。
時間はとてもかかりますが、自分の体験からそれは可能であると信じています。
音楽や芸術を愛することはすなわち自分自身を愛することなのですね。とても重要なことだと感じております。
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Unknown (IZU)
2022-07-25 22:01:02
すぐに誰かを愛せなくても、音楽や芸術を愛し、それを作ったのはやはり「人」なのだということに思いを巡らせる。そして、音楽や芸術を通して、自分を表現すると、きっと見ていてくれる人がいると思います。親が愛してくれなく手も、自分を見ていてくれる人、認めてくれる人に出会うことができると思います。だから、「表現する」ことはとても大事だと思います。プロのギタリストでも文章を書くのが好きだという方は結構いらっしゃいます。文章を書くことは、演奏と同様に自分を表現することだからです。自分を表現することで、いろいろな方との出会いがあり、親から得られなかった「愛」を得られ、自分から誰かを「愛する」ことができるようになると思います。安倍首相殺傷事件の犯人も親からは愛されなかった人ですね。緑陰ギターさんは「愛せる」誰かにきっと巡り会えます。
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Unknown (緑陽)
2022-07-25 22:58:55
IZUさん、暖かいお言葉、真に感謝いたします。
私はかつて人の話す言葉も聞こえず、話すことも出来なくなった時期がありましたが、孤独のなか音楽だけは捨て去ることができませんでした。
人に対し、言いたいことを文字にし、表現したい音楽を公開できるようになったのは10年程前からでした。
おっしゃるようにこれがすこしずつできるようになってから人との出会いが生れてきました。
例の事件の犯人も不運にも愛されなかった不幸な人ですね。でもこの人だって人生の喜びを感じたい、幸福になりたいと渇望した時期は必ずあったはずです。
自分を愛せることに向かわせるものに出会うことが出来なかったこと、誰も信じることが出来ないという恐ろしいほどの孤独感が悲劇を生んだのではないかと思っています。
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Unknown (IZU)
2022-07-26 08:47:13
「人の話す言葉も聞こえず、話すこともできない」時期があったそうですが、周りにいる人からみたら、「この人は、最初から自分と向き合うつもりがないんだ」と思うのではないでしょうか?初めから、「自分は理解されない」という態度だったら、相手だって寂しいと思います。怒る方もいると思います。ギターに関するブログはいろいろありますが、緑陽ギターさんの文章は、ギターや音楽に関する造詣が深く、抜群の面白さです。(ちゃんと読んでいませんが)バートランド・ラッセルが「幸福論」で述べている言葉が私には響きました。①「自分」の中に閉じこもる―それが不幸の原因だ。②「幸福の秘訣は、こういうことだ、あなたの興味をできる限り幅広くせよ」緑陽ギターさんのブログはギターの話題だけではなく、マンドリン合奏や合唱旅行に関するものがあり、幅広く面白く読ませていただいています。これからもこのブログご続けてください。楽しんで読んでいる方はたくさんおられると思います。上記に書いたことは、緑陽ギターさんと私に似たところがあるかもと思い、自分に言うつもりでこれまで考えたことを書かせていただきました。
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Unknown (緑陽)
2022-07-26 20:38:48
IZUさん、こんばんは。コメントありがとうございました。
「人の話す言葉も聞こえず、話すこともできない」という状態ですが、24,5歳の頃ですね。
この頃、うつ病をやっていました。薬物療法をうけていました。うつ病というのは、怒り、恐怖、悲しみといったマイナス感情が消化されずに未消化のまま心の奥に無意識状態で蓄積されていき、キャパを超えると精神活動が停止してしまう病気です。
あと私はその頃、恐怖感情による防衛反応が強く出ていました(今でも若干残っていますが)。人間は強度の恐怖に直面すると、聴覚を反射的にシャットアウトする防衛機制が働くそうです。最近受けた講習会での神経理論でそのしくみがやっとわかりました。
うつも聴覚のシャットアウトも安全装置のようなものですね。まともにマイナス感情に直面したら恐らく脳が損傷します。
今から考えてもこの時期はどうすることも出来なかったです。意志でのコントロールが全く不能な状態でした。八方塞がりで何もなすすべがありませんでした。
今、人がこのような状態になるのはどういうことが原因で、どういうプロセスによるものなのか、ということを講習等を利用して探求しているところです。
うつ病や恐怖症の方は外の人から誤解されやすいです。心の状態は病気や怪我のように「形」で明確に客観的に認識されないことがある、という辛さがあるのは避けられないと思っています。
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Unknown (izu)
2022-07-27 07:33:31
過去の自分を客観視できたら、ご自分を受け入れやすくなるのかもしれませんね。でも、「過去がこうだったから、今もこんな風だ」と後向きにはならないでほしいです。過去のことは、これからの成長の源としてとらえてほしいです。「うつ病」を病んだ経験のある「緑陽ギターさん」だからこそ、できることがある、という風にとらえてみてください。「うつ病」と診断されるほどでなくとも、対人恐怖症気味の方とか、いっぱいおられると思います。そういう方の支援ができるかもしれないですね。「講習」のお話しも今後ブログに書いてみてください。楽しみにしています。
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Unknown (緑陽)
2022-07-27 20:10:59
IZUさん、ご助言ありがとうございます。
わずかばかりの文章ではなかなか真意が伝わりにくいということがありますね。。
昨日書かせていただいたことは得難い貴重な体験だったと今では受け止めております。
ここまでくるのに長い時間がかかり、得ることのできなかったもの、失ったものもたくさんあります。
しかし着実に乗り越えてきたという自信はあります。
心的外傷からの回復といった分野はとても深く、取り組み甲斐がありますね。
これだけ多くの人が苦しんでいるのに、確立された有効な療法がいまだに定着しておらず、試行錯誤を重ねられているのが現状であり、自らの経験をもとに探求、思索することの毎日です。
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