緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

マリヤ・グリンベルク演奏、ベートーヴェンピアノソナタ第6番第2楽章を聴く

2023-01-22 23:22:12 | ギター
休日の朝のひと時に、パンにバターを乗せて焼いたトーストを食べながらコーヒーを飲むといういつのスタイルに加え、数年前に発売されたときに買っておいたマリヤ・グリンベルクの全集を1枚ずつ聴くことにした。
今日は4枚目のCD。



特に印象に残ったのはやはりベートーヴェンピアノソナタ第1番と第6番。
この第1番と第6番の録音は、彼女がメロディアに残したベートーヴェンのピアノソナタ全集の中の録音ではなく、それに先立つ1950年代に録音された大変貴重なものだ。
第1番が1959年、第6番が1950年の録音。

以前は下記のCDで聴くことができた。





正直言うと、この1950年代の録音の方が後(1960年代半ば)に録音された演奏よりも感受性、技巧、感情エネルギーの面で優れている。
彼女の最盛期は1950年頃から1962年くらいまでである。
この時代に演奏されたものはどれも素晴らしい。
とくにベートーヴェンのピアノソナタ第31番、32番、リストのピアノソナタロ短調などは、これらの曲の最高レベルの演奏に位置する。
残念ながらこの最盛期の時期の録音が少ない。最も充実していた時に録音に恵まれなかったのは惜しむべきことだ。

第6番は第2楽章がものすごく感動する。
シンプルで素朴でありながらこれほどしみじみとした情感が伝わってくる曲は殆ど無い。
マリヤ・グリンベルクのこの1950年(以前の記事で間違って1961年と紹介したことがあったが誤りで1950年が正しい)の演奏は、完全に曲と一体、同化している。
ベートーヴェンがこの曲に託した感情そのままを表現している。
そこには意識という世界が介在していない。しかしこれほどの演奏が他にあるだろうか。

この素晴らしい1950年の第2楽章の録音をYoutubeで探したが無かった。
代わりと言っては何だけど、1960年代半ばに録音された全集の方の録音があったので貼り付けさせていただく。(この演奏も素晴らしいことには変わりない)
第2楽章は5:38~9:58.

※ボリュームを大きくしてください。小さすぎて聴こえません。

Beethoven - Piano sonata n°6 op.10/2 - Grinberg

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前倒しアンダルーサ

2023-01-22 20:29:00 | ギター
今日は21時から講習会なので、寝る前1曲を前倒しで弾いた。
音抜けと音間違いが出たのが悔やまれる。

額と頭の側面と首と手のひらに夥しいとまではいかなかったが汗をかき、その汗が滑りを誘発し上手くいかなかった前倒しアンダルーサ 2023年1月22日
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ウワーンという耳鳴りがするなかで弾いたヴィラ・ロボス前奏曲第1番

2023-01-22 17:59:07 | ギター
このところ土日はマンドリン合奏の練習のために時間をほぼ費やしている。
今年は演奏会が多いし、4月には2年に1回開催の大規模演奏会が控えていることもあり、思う存分に弾けるようになってから臨むためにはやはり練習を多く積み重ねる以外にないのである。
2月末には札幌に行って、母校55周年記念演奏会の合奏練習に初参加しようかと考えているが、曲には殆ど手を付けていない。
やばいな。

とは言っても息抜きは必要だ。
今日久しぶりにヴィラ・ロボスの前奏曲第1番を弾いてみた。
先日記事にしたチャーリー・バードのヴィラ・ロボスのレコードを聴いたせいもあるかもしれないが、このところ寝る前1曲シリーズもマンネリ化していたので、随分久しぶりの演奏ではあったが録音してみることにした。

部分的にはいくつか問題があるが、まあ良しとしよう。これも寝る前1曲シリーズのラインナップに加えようかな。


鼻水が耳に入ったか?。ウワーンという耳鳴りの不愉快さのなかで、新あばら家の寒さで若干右指が冷えてた状態で弾いたヴィラ・ロボス前奏曲第1番 2023年1月22日
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