緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

上越・信州小旅行記(その9)

2020-11-03 19:59:15 | 旅行
今日も講習。
ZOOMやLINEといった手段のおかげで、自宅に居ながらにして指導を受けられるのである。
9月下旬に行った上越・信州方面ローカル線乗車小旅行記もなかなか終止符を打つことができない。

(前回からの続き)

9月25日(金)
夜中の2時頃、目が覚める。
大量の汗をかいている。
部屋の中は特段暑いわけではないので体調のせいなのか、あるいは過去のトラウマのせいなのか。
その後何度も目が覚めてしまった。神経が高ぶっているようだ。
結局5時半に寝床を出た。

朝食は昨日松本駅そばのパン屋で買ったパンだ。1個余った。どこかで食べよう。
昨日宿に着いてからあらかじめバス停で調べておいたバスの時刻、7時2分発の松本駅行きのバスに乗る。
宿を出た時は雨が降っていなかったが、バスがバス停に到着する直前に本降りとなった。
今日は大雨になるという。嫌だな~。

松本駅まで約20分。今日のルートは大糸線だ。この大糸線で今回のローカル線小旅行は終わりとなる。
松本駅の発車時刻7時48分まで少し時間があるので待合室で缶コーヒーを飲んで時間を潰す。
改札で駅員に大糸線がスイカで乗れるか聞いてみたら切符でないと乗れないとのこと。
仕方なく自動販売機で信濃大町まで680円の切符を買った。
松本駅で乗った大糸線は電車3両、単線であるがローカル線という感じはしない。





驚いたのは運転士も車掌も女性だったことだ。
初日に吉田から柏崎までに乗った列車も同じく運転士も車掌も女性だった。
もう昔と違って鉄道は男の職場では完全になくなったのだ。
地方の路線は女性職員の比率が高いのかもしれない。

乗客は通学の高校生が殆ど。南豊科という駅で私服の高校生が大量に降りた。
そして穂高駅でも別の高校の生徒たちが大量に降りた。
車内は一気に空く。
信濃松川駅からの1両目の乗客は私一人のみとなった。
景色は住宅地と田園が混在しているという感じだ。
「穂高」で思い出すのは、会社に入って間もない頃、会社の山岳部の人や取引先の方と登ったのが「奥穂高岳」だった。人生初の本格登山だった。

9時前に信濃大町駅に着く。ここで下車だ。
外はどしゃぶりの雨。
駅に置いてあった観光案内地図で「いいずら物産館」というところがあったのでそこに行ってみることにした。
この時、この駅で下車した一人旅風の女性の姿が目に入った。
観光案内板を見ていたから旅行なのだろう。
善光寺でも一人見かけたが、このような若い(と言っても30は過ぎていたと思われるが)女性の一人旅の方を見ていると、直感で孤独感を感じる。
真面目であるが、人を寄せ付けないというか、人に対し閉ざしているというのか、そういう雰囲気が伝わってくる。
勘繰りすぎだとは思うが、自分も長い間そうだったから直感でそのように感じるのかもしれない。
目を見ると一層分かる。
愛情に恵まれなかった方特有の、愛に飢えたさびしそうな目をしている。
こういう方には一人旅もいいけど、何よりも暖かいものが必要なのだ。

10分ほどアーケードの歩道を歩いていくと物産店が見つかったが、9時半からの営業。
まだ30分程ある。
雨よけのアーケードはここで途切れていたので、どしゃぶりの中を歩く。
地図には山岳博物館が載っていたので、その方角に向かう。
先ほどの一人旅風女性の姿が見えた。
歩いても歩いても山岳博物館は見えてこない。
大雨でズボンがびしょ濡れだ。
やむなく先ほどの物産店に引き返す。
店前のベンチで時間を潰す。
9時半ちょっと前に店に入る。
まず日本酒が目に入った。
銘柄を物色する。
店の店員(女性)はあまり日本酒に詳しくないようだ。
上手いかどうか分からないが、「黒部」という日本酒を買うことにした。荷物が増えた。
重い荷物にどしゃぶり。まあいいか。
「黒部」のぐいのみが売っていたが(この店限定?)、買うのはやめた。
(弥彦産のぐいのみをすでに買っていたので)

信濃大町駅に戻り、10時26分発の南小谷(みなみおたり)行き電車3両編成、ワンマンカーに乗る。
単線、ローカル線ではあるが、超ローカルという感じではない。
この路線は「信濃」または「安積」という名の付く駅が多い。
車窓から山々が見えるが、日本アルプスなのか、雨のため霧がかかっていて良く見えない。
しばらくして銀鬼岳登山口という標識が見えた。
銀鬼岳登山口の降車駅で行き違い列車待ち合わせのため4分停車。そこからは果樹園が点在する景色に変わる。
白馬駅から勾配は下りに変わる。
ゆるやかな山を越えてきたということか。速度はゆっくりだ。ローカル線らしい。
白馬と言えば、昔会社の山岳部に入っていたときに登った山だ。
この時は夜行バスで行ったが、登山道の途中に大雪渓(日本酒ではない)があり、登山靴にアイゼン?という金属の爪が付いた器具を着けなければならなかった。
この駅から白馬岳というイメージは全然伝わってこない。
この駅から白馬岳に登る人はいるのか。
白馬駅からはペンションも点在する。
スキー場もいくつかあるが、つぶれてしまっているような小さなスキー場もあった。
北上するにつれ、気温が下がってきているように感じる。
持ってきたトレーナーを着るかどうか迷う(ジャンパーは既に着ていたが)。
白馬大池を過ぎると進行方向右側に渓流見えてきた。

(この続きは次回)
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