緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

米粉パン食べてみた

2020-01-05 22:00:32 | グルメ
ここ数年、体のあっちこっちがかゆくて、夜何回か目が覚めてしまうほどだ。
それでなくても睡眠時間が短いのに、さらに短くなってしまっている。これは辛い。

ひっかくと粉雪が舞う。
乾燥肌というやつか?。
そういえば私の乗っている車(平成7年式)も、樹脂製部品を引っかくと白い粉が落ちてくるようになった。
いわゆる経年劣化というやつだ。
人も同じく経年劣化するという運命にはさからえない。

何とかしようと思っていろいろ調べてみたら、体内に入って蓄積された食品添加物、重金属、トランス脂肪酸などの影響らしいことが分かってきた。
まずこれらの害となる物質が入っている食品を出来るだけ避けるようにした。
今まで、食料品や服はけちって一番安いものを求める傾向があった。
しかしそのツケが今になって表れてきたようだ。

食べ物はちょっとくらい高くても安全でいいものを食べるようにしようと思い始めた。
あと分かったことであるが、パンやパスタなどに使われている小麦もかゆみによくないようだ。
売っているパンにはトランス脂肪酸が入ったものが殆どなので、、まずこれが入っていないパンを選ぶようにしたが(なかなか売っていない)、それだけでなく、小麦そのものがかゆみの原因になるようなのだ。

そこで、スーパーでたまたま見つけたのが、米粉で作ったパン。
「コシヒカリパン」という食パン。
原料は米だ。





これを早速今日食べてみた。
食感はちょっと米のような粘り気を感じたが、オーブントースターで焼けば普通のトーストとあまり変わらない。
味もなかなか。
消化もよさそうだ。

土日の朝はこれに決めた。

【追記20202245】

小麦の中に含まれる「グルテン」という物質が、副腎という臓器を疲労させるらしい。
副腎はかゆみを止めるホルモンが出るようだ。
グルテン、これがかゆみの犯人だ。
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クラウディオ・アラウのライブ録音「ベートーヴェン ピアノソナタ第14番月光」を聴く

2020-01-05 20:29:19 | ピアノ
何年か前に買ったロシアのレーベル、ベネチアのCDを久しぶりに聴いた。




クラウディオ・アラウ(Claudio Arrau、1903-1991)のライブ演奏(1979年、CDのデータが不足していてライブ録音かどうか確証はないが、旧ソ連で録音されたものと思われる)

・ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」
・ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」

どちらも素晴らしいが、第14番「月光」の出来は圧巻。
クラウディオ・アラウは1960年代にデッカからベートーヴェンのピアノソナタ全集の録音を出したが、この全集での第14番の演奏はあまり好きになれなかった。
その理由は第3楽章のプレスト・アジタートの速度が遅く、この楽章特有の激しい「情熱」という要素に欠けていたからだ。
その後1950年のアビーロードでのスタジオ録音を聴いたが、この演奏はなかなかだった。
アラウの真骨董である低音の重厚さ、多重的に折り重なるようにして聴こえてくる和声が如何なく発揮された演奏であり、第3楽章の速度も早く、エネルギッシュだった。
ただ残念なのは、第3楽章で細かい破綻があるのと、同じく第3楽章であるフレーズを強調しすぎて速度が変に感じられる箇所があったことだ。

今回聴いた1979年の演奏は、第1楽章は全集の録音よりも早いテンポ。
アラウは下記の部分を徐々にクレッシェンドしていく解釈をとっているが(楽譜はクレッシェンドの指示はない)、この1979年の録音はクレッシェンドがそれまでの録音に比べかなり抑制されている。



驚いたのは編集ミスか、第1楽章最後の和音がカットされ、しかも間を置かずすぐに第2楽章が始まったことだ。
録音での音は非常に悪い(生の音は全く違うと思うが)。
しかし第3楽章は、今までのアラウのイメージをくつがえすような激しい情熱、炸裂するパワーを感じさせるものだった。
しかも流れるようなスピード感のある演奏。今までのどの録音より速度が速い。
これは凄かった。
しかも全楽章とおして完璧な演奏。
この時アラウは70代半ば。このエネルギーはこの年代のものとは思えないほどだ。
年を増すごとにエネルギッシュになれるとは。よっぽど調子が良かったのか。

アラウの「月光」を全集の録音でしか聴いていない方は、必聴の価値が十分にあると思う。
全く違う演奏といっていい。
アラウに対する認識が変わるのではないか。
音が良く、第1楽章終わりの編集ミスが無かったならば、この曲のベスト盤の一つに挙げられると思う。

下は1950年のスタジオ録音のCD。

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