世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「Hallelujah!」

2007年10月23日 00時37分06秒 | Weblog
日曜日の夜、あやみ殿から電話があった。
彼女は中学時代の友人兼マイミクである。
長い睫に縁取られた夢見る乙女ちっくな目が大変可愛い。

昨年の夏、娘さんを出産したあやみ殿。
出産寸前までmixiに日記を綴った彼女の根性に「母親の偉大さ」を見た気がした。

毎月生理が来ると私は彼女の日記の陣痛部分を読み、生理痛を紛らわせて耐えている。密かにありがとう。

沐浴のときに婦長さんに怒られたと彼女の日記に書かれてあった。
それを読んだ私は我が事のように腹が立った。


出産前、彼女の家に伺った。
あの時、あやみ殿のお腹にいた赤ちゃんが、今や「アンパンマン!」と言うらしい。
すげーよ、発育。


あやみ殿には笑顔が似合う。
そうかと思えば、突然毒舌になる。
私はそんな彼女がとても好きだ。

彼女のご主人さんも大変ユニークな方だ。
ご主人さんは夜勤のときに、このブログを読んでくださっているらしい。
嬉しい。
しかもパケ代が相当イッてしまったようで…。すまんそ。


電話を切った後、ココロがあたたかいもので満たされた。
そして、中2の合唱コンクールの我がクラスの自由曲「Hallelujah!」を歌いながら入浴した。

…私はソプラノだった(あやみ殿はアルトだったよね?)。

ついリキんでしまい、額に青筋が立つ。

「and He shall reign for ever and ever~♪」

狭い風呂に、奇声が轟いた。

お電話ありがとう、あやみ殿&ご主人さん。
いつまでもお幸せに。

非日常を食する

2007年10月22日 23時07分35秒 | Weblog
昼御飯はいつも仕出弁当を自分のディスクで食べている。
後場開始の12時半から株価を見てなくてはならないからだ。
しかし、今日は会社近くのラーメン屋さんに行くことにした(株価は携帯でチェック…今日の日経平均株価は凄い動きをしていたが、何だ?あれ)。


6年間本社にいるが、そのラーメン屋さんに行くのは初めてである。

古くて小さなラーメン屋さん。
いつも気になっていた。

同僚たちは「あそこってさー…味が濃いんだよね」と言う。

みんなが濃く感じても私には濃く感じないかもしれない。
そんな好奇心を抑えきれず、いざ出陣!

…ん?

前を歩いているのは社長ではないか!

少しご機嫌な足取りで、彼は秋の光の中を歩いていた。

あの年代の殿方にとって、ソロでラーメンを食する乙女の姿を受け入れることは困難なことに違いない。

「あの子ね、気が小さいクセにね、一人でラーメンを食べるんですよー。うぐぐー」
と、忽ち噂を立てられる違いない。

こえー。

社長の姿が見えなくなると、改めて行動開始。
気分はクノイチである。
サッ…サッ…山ッ…谷ッ…。

そそくさと店内に入る。
小さなカウンター席にテーブル席が2つ。
ご主人と奥さんが「いらっしゃい」と、あたたかく迎えてくれた。

客は私の他にヲヤジ1名、リーマン2名(当社の人間ではなかった)。

ワンタンメン580円を注文。
頭上のテレビに見入った。

「あいよ!」
出されたワンタンメンは湯気を立てている。
「いただきます」
小さな声でそう言い、まずは一口。


たしかに…喉が焼けるぐらい塩辛い!

張り紙に書いてあるビールを頼みたくなる勢いである。

でも美味しかった。
クセになる。チャーシューも豚の味がしたし。
感動。完食~♪

たまには外で昼食を取るのも良い。

会社に戻り、歯磨きして化粧を直して、私はいつも通りの午後に溶け込むのであった。



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秋を訪ねて 9.花より団子

2007年10月22日 00時13分07秒 | Weblog
せっかく立川まで来たのだから、モノレールに乗り、高幡不動駅前にあるジャズ喫茶「あんず村」まで足を伸ばすことにした。

相変わらず、静かな空間にジャズだけが鳴り響いて、そしてポテトのチーズ焼きは美味しかった。

私と「あんず村」との出会いは学生時代に遡る。
先に実家を出て八王子にて独り暮らしをしていた妹に連れてきてもらったのがキッカケ。

各テーブルには「らくがき帳」が備えられている。

注文した後、読んでみる。
…皆さん、文章やイラストが上手い。上手すぎる~。
全然「らくがき」レベルではない。
とてもとても私なんて…と思いつつ、…ちゃんと「らくがき」している私。

勿論、クマの絵を。


綺麗なもの、美味しいものを体に補給できた一日だった。

明日からも一週間、頑張ろう。


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秋を訪ねて 8.ココロに花を…

2007年10月22日 00時11分32秒 | Weblog
秋の花は、秋が似合う。
花という生物は、その季節ごとに、神様がくれたプレゼントだと私は思う。

太陽が間近に感じられる季節はヒマワリを。
寒さが厳しい季節にはツバキを。
柔らかい日差しにはサクラを。

他にもたくさん。

ココロに花を咲かせたい…いつか、そんなことをここに記したが、どうだろう?
咲いているかな。

今一度、確認。

秋を訪ねて 7.私はあなたになりたい

2007年10月22日 00時10分17秒 | Weblog
空を見上げるコスモス。
胸を張って、凛としているあなたを見ていたら涙が出てきそうになった。

エネルギーをもらった。
可憐で優しい、そして人を励ますことのできる…私はあなたになりたい。

秋を訪ねて 6.…君の名は?

2007年10月22日 00時09分37秒 | Weblog
…君の名は?

先程のイエローキャンパスが「可憐な少女」だとしたら、このコスモスは「夜の女王」といったところだろうか。
私は断然、この「夜の女王コスモス(仮称)」の方が好きだ。



秋を訪ねて 5.イエローキャンパス

2007年10月22日 00時08分26秒 | Weblog
イエローキャンパスという種類のコスモス。
クリーミーで優しげな黄色が素敵。


秋を訪ねて 4.ピコティ

2007年10月22日 00時07分56秒 | Weblog
ピコティという種類のコスモス。

これを撮影している時、見ず知らずの中年女性に声をかけられた。
クマ片手に撮影している私の姿が面白かったらしい。
「素晴らしい発想だこと。どのように撮られたのか見せてくださる?」
と言われたので、お見せした。
中年女性は「可愛い」を連発してくれた。
そして、見事なコスモスの咲きっぷりについて少し語った。

クマを片手に色々な場所で撮影していると、このように声を掛けられることがある。

同じ景色を見ず知らずの他人と共有するだけではなく、その感想を言い合えるきっかけを吉熊が作ってくれるんである。



秋を訪ねて 3.コスモスの丘

2007年10月22日 00時07分00秒 | Weblog
お目当てのコスモスの丘まで、門からけっこう遠かった。

黙々と歩き、やや疲れたところで視線を上げる。
目に飛込んできたのは一面、ピンク色の絨毯であった。

噂には聞いていたが、まさかここまで見事なものだったとは。

平地ではなく「丘」なので、高さが生じて何ともダイナミックであった。

夢のような景色にうっとり…。

秋を訪ねて 2.握り締めた秋

2007年10月22日 00時05分33秒 | Weblog
色付いている葉が、僅かばかりあった。
せっかくなので、持参した本に挟み、押し葉にする。
後日、表裏にボンドをぬって栞にしよう。


秋はクレシェンドにやってくる。



秋を訪ねて 1.国営昭和記念公園

2007年10月21日 22時08分22秒 | Weblog
立川にある昭和記念公園に行った。
この公園のコスモスはとても有名で、毎年「今年こそは行こう!」と思ってから、早10年。
いつも気付くとコスモスシーズンが終っていたり、タイミングを逃していた。
今年、ようやくコスモスに会えた。

さて、国営昭和記念公園。
「国営」という冠に違和感を抱く。
どうして「国立」じゃないんだろう…。

国が営んでいるので、庭のいたるところがよく整備されている。

画像は池の前にて。
こうして見ると、雰囲気のある海外の公園のようだ。…と言うのはオーバーだろうか。


(劇)レインボウ城!「モテモテ三国志」

2007年10月21日 01時15分23秒 | Weblog
第7回さいたま市民演劇祭(さいたま市民会館うらわホール)を観に行った。
笑いどころ満載。
でも観た後に考えさせられる「宿題」をいつも土産としてくれる(劇)レインボウ城!さんの芝居。

今回の「モテモテ三国志」もノリノリだった。
いつもハイテンションな演技、特にメイファ役の女性が元気で好き。
最後、ビートルズの「let it be」が流れる。
1800年前の中国の設定なのになぜかピッタリだった。
こういうことができるのもこの劇団のなせる技なのだろう。


浦和というば…。
以前、私はこの土地で販売員をしていた。

店舗前の道を歩きながら思い出すあの頃の私。
店長の指示で、降り頻る雪を掻くこと4時間。
道を行ったり来たり…。
トイレに行こうと、店舗内に入った。

「あっ、今日、あなた出勤していたんだっけね。忘れていた」
と言い放つような店長の下で、私は11ケ月と10日を過ごした。

「とらばーゆ」を購入した春の初めのある日、私は人事部長から異動の話を持ちかけられた。
曲折を経て、今に至る。
本社に来てからも色々あったし、これからだってもっと辛いことがあるのかもしれない。
でも今の環境なら頑張れる。
「蟹工船」顔負けの、プロレタリア店舗での辛さに比べれば、今なんて天国だ。

あの日、寒さに耐えながら往復した道が、なんだかあたたかく感じられた。

私はようやく浦和の呪縛から逃れることができたのかもしれない。

PARCOもできたし、浦和。

私はワタシと旅に出る

2007年10月21日 01時15分11秒 | Weblog
↑「おもひでぽろぽろ」のコピーby糸井重里。
「私はワタシと旅に出る」
…嗚呼、なんて詩情的なコピーなのだろう。素敵。
来年、尾道に行く途中で呟いてみっかな。
「私はクマと旅に出る」って。


さて、「金曜ロードショー」で「おもひでぽろぽろ」を観たわけだが。
やっぱ、あのシーンは相変わらず気まずいよなあ。
そう、あの「生理」の連発シーンである。

過去を回想をしながら
「スカートめくり全盛時代、案の定、生理は流行ってしまった」
と冷静にナレーションするタエコ(今井美樹)。
まずいよ。まずすぎ。
全国のお茶の間での団欒を一瞬にして凍結させたに違いないあのシーン…。

影響は違う形で我が腹にも訪れ(?)…現在、生理痛にもがいている私である。




良かったね、吉熊。

2007年10月20日 13時23分35秒 | Weblog
「お前、またデートしてんだろ~?」

酔った声が電話越しに聞こえる。
他部署の殿方…このブログの「お気に入り」欄にある「開発マンのささやき」の管理人さんの声だ。

「していませんってば。今、薬局でアイボン買っていたところです。これから帰宅して金曜ロードショー“おもひでぽろぽろ”を観るんです」

私は某駅で答えた。

「今さー、友達と飲んでいるんだけど。みんな、吉熊のファンなんだってさ。ところで、お前、今日のストッキングは1000円?」

…違いますって。
あまりセクハラしますと、稟議書を受け付けませんよー。もしくは社長決裁のところを勝手に「否決」にしちゃいますよー。うぷぷ。


ブログって誰が見ているかが分からなくて、そのことを考える度に快感と不安と恐怖と快楽が入り混じった不思議な感覚を持つ。
mixiに登録しているのにもかかわらず、外部ブログに日記を書いている理由は、この緊張感が好きだからだ。


…とか書いてみたい。

本当のところ、この百合の壁紙が好きなだけ。ただ、それだけ。

開発マンさんのお友達は、開発マンさんよりも吉熊に詳しいらしい。

良かったね、吉熊。
あなた、いつの間にかネットアイドルになったんだね。

そのうち秋葉原に「クマ喫茶」ができるかもね。

クマ喫茶のメニューは以下のとおり
・森のクマさんの冬眠パフェ 700円
・クマシェフのびっくりハンバーグ 880円
・クマった栗ったモンブランケーキ(ドリンク付き) 700円
・クマノイ入りピラフ 1200円。
・ベアのティー 550円
・クマさんと握手 プライスレス。お金で買えない価値がある。


…渦中吉熊は只今衣替え中。
今年は自分でセーターを着られるようになった。
クマの成長に目を細めつつ、変哲の無い日常に一喜一憂するOLのブログを読んでくださる皆さん。
どうもありがとうございます。


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銀河鉄道の夜

2007年10月20日 00時02分25秒 | Weblog
18時のベルが鳴ると、聖地・喫煙所にダッシュする私。
部長の視線なんて無視。
16時ぐらいから、全身でニコチンを欲しているんである。無理もない。

聖地で喫煙をする女子はずっと私だけだったのだが、3ケ月前、隣の部署に喫煙女子がやってきた。
名前はTさん。
こうして聖地で紫煙を吐き出す女子は私たち2人になった。
店長をやっていた、私より少し若いTさん。
彼女の現代風な装いと自分の意見をハキハキ言う気質は、自分とは真逆な感じがして、彼女とは「話が続かないかも」と思っていたフシがある。

今日も喫煙所へ。

彼女ととりとめのない話をした。
どういう話の流れでだか忘れたが、アニメ映画「銀河鉄道の夜」の話になった。

私がこの作品を初めて観たのは小学生のときだ。
深夜放送でたまたま観た。
ますむらひろしのアニメーションと細野晴臣の音楽に一発で胸キュン。
「栃木県子ども総合科学館」でこの作品が無料上映された際には、チャリを漕いで観に行った。
とにかく、私はあの独特の世界観が大好きだ。

Tさんはあの作品をレーザーディスクで所持していて、たまに鑑賞をするらしい。
大学(文学部)のゼミでも「銀河鉄道の夜」を研究したらしく、私が読んで不可解だった原作の部分を懇切丁寧に「~っていう意味なんじゃないですかね」と教えてくれた。

「銀河鉄道の夜」には船の沈没シーンが描かれている。
あれはタイタニック号の沈没の描写であることはよく言われていることだ。
タイタニック号に乗船しながら助かった唯一日本人は、なんと「銀河鉄道の夜」の音楽を手掛けた細野晴臣のおじいちゃんである…そんなマニアックな話をTさんは知っていた。すげー。

「カムパネルラがジョバンニに別れを告げるシーンの音楽が好きなんですよー」
と、煙を吐き出しながら言うTさん。

私も!私も好きだよ!

・ラッコの上着を馬鹿にするな。
・カムパネルラの父に萌え。いや、家庭教師の青年もなかなかイケてないか?
・ケンタウルス祭の様子って、ぶっちゃけ盆踊りだよね。
・蠍の話は泣けるね。
・「鳥を捕る人」の捕まえた鳥って、鳩サブレーみたくね?
・エンドロールで、「春と修羅」の一部が語られるじゃん?
「わたくしといふ現象は…」って。
あれも良いよね!
鳥肌立つよな!

てか、登場人物が何で猫なんだろうね!
登場人物のビジュアル的な感情表現を抑えるべく、猫にしたらしいですよ。
…マジで?

と、つい熱くなり3本目の煙草に火を点けてしまう我々。
(本作品をご覧になられていない方、分かりづらくてすいません)


こんなふうにマニアックな部分で話あえることって嬉しい。
宇宙の果てで宇都宮出身者にばったり遭遇するぐらい興奮する。

人は見掛けによらず。

人は、表面上でははかり知れない、銀河のような他面性を持っているのかもしれない。