地味に疲れている。
今日は残業をせずに、ゲルマニウム温浴に行こうと思っていた。
が、突如残業をすることになった。
さようなら、ゲルマ…。
業務中、社長と話をした。
冗談を言われたので冗談で切り返したら、
無視された。
クスリとも笑ってくれなかった。
切ない…。
社長以外の役員から冗談を言われても、私は困惑に彩られた不安顔になってしまう。
外国の女性のように上手く切り返すことができずに、曖昧に笑うのが精一杯だ。
嗚呼、こういうところを見て、社長は私を「気の弱い子」だと思ってるんだろうか…。
また、最近の吉熊上司は多忙で、あまり話をすることがない。
避けられているんだろうか…と思うほどである。
私、何かしでかしたんだろうか?
それを指摘すると私が感情的になるから、指摘をできずにイライラしているんだろうか?
ふと、2年前の悪夢が蘇る。
こんな私、やはり生まれて来なければ良かったんだ。
死んでしまいたい。
楽に死ねたら良いのになぁ。
何度も胸に湧いては消えていく、その気持ち。
思えばこの2年間、健やかなるときも病めるときも、この気持ちと共に私は生きていた気がする。
パキシルを噛み砕きながら、母親に電話をした。
「どうして亮子を産んだの?」
と尋ねた。
「できたから」
と返答された。
できた…そう、私は30年前の虹が出た初夏の日に、「できた」んだっけ。
その奇跡の延長線上に存在する今の私を、
私が大切に生きないと、
きっと彼女は私を生んだ甲斐というものを見い出せないだろう。
最大の親不孝だ。
「ふーん」
私は呟いた。
雰囲気を察したんだか知らないが、母はそれ以上を語らなかった。
でも、その一言で安心できた。
母との会話は、ゲルマニウムよりもデトックス効果があるのかもしれない。
今日は残業をせずに、ゲルマニウム温浴に行こうと思っていた。
が、突如残業をすることになった。
さようなら、ゲルマ…。
業務中、社長と話をした。
冗談を言われたので冗談で切り返したら、
無視された。
クスリとも笑ってくれなかった。
切ない…。
社長以外の役員から冗談を言われても、私は困惑に彩られた不安顔になってしまう。
外国の女性のように上手く切り返すことができずに、曖昧に笑うのが精一杯だ。
嗚呼、こういうところを見て、社長は私を「気の弱い子」だと思ってるんだろうか…。
また、最近の吉熊上司は多忙で、あまり話をすることがない。
避けられているんだろうか…と思うほどである。
私、何かしでかしたんだろうか?
それを指摘すると私が感情的になるから、指摘をできずにイライラしているんだろうか?
ふと、2年前の悪夢が蘇る。
こんな私、やはり生まれて来なければ良かったんだ。
死んでしまいたい。
楽に死ねたら良いのになぁ。
何度も胸に湧いては消えていく、その気持ち。
思えばこの2年間、健やかなるときも病めるときも、この気持ちと共に私は生きていた気がする。
パキシルを噛み砕きながら、母親に電話をした。
「どうして亮子を産んだの?」
と尋ねた。
「できたから」
と返答された。
できた…そう、私は30年前の虹が出た初夏の日に、「できた」んだっけ。
その奇跡の延長線上に存在する今の私を、
私が大切に生きないと、
きっと彼女は私を生んだ甲斐というものを見い出せないだろう。
最大の親不孝だ。
「ふーん」
私は呟いた。
雰囲気を察したんだか知らないが、母はそれ以上を語らなかった。
でも、その一言で安心できた。
母との会話は、ゲルマニウムよりもデトックス効果があるのかもしれない。