世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「たくさんの愛を、ありがとう  追悼 瀬戸内寂聴展」

2022年08月11日 23時28分28秒 | Weblog
12時半に起床。よく寝た。
連日の暑さで体が疲れていたのだろう。
12時間近く寝て、心身共にすっきりした。

カップラーメンを食べ、身支度をして外出。
今日は日本橋へ。

「たくさんの愛を、ありがとう
 追悼 瀬戸内寂聴展」 
 
@日本橋高島屋







3時間かかって、隅々まで拝見。
原稿などを一つ一つ読んでいたので時間がかかった。
 
展示物で一番感動したのは髪。
51歳で得度したときの黒髪が超ツヤツヤしてて喫驚したのだ。シャンプー、何使ってたの?みたいな。

あと、最後に展示されていた絶筆の原稿。最後の最後まで書いていた姿を想像したら込み上げるものがあった。

寂聴先生はとても面白い人で、本展には生前のインタビューなどの映像資料もあったのだが、その一つが爆笑ものだった。
湾岸戦争のときのこと。
医薬品を届けるべくバグダッドに赴いた寂聴先生。
現地のおっかない人に拘束されてしまう。
そのとき、スッと帽子を取られてしまい、おっかない人に「女か?男か?」「大人か?子供か?」と訊かれ、しまいには「女を坊主にするなんて仏教はひどい。俺たちの宗教に入らないか?」と言われた件。

他にも随所に「…ぷ!!」となるものがあり、改めて面白い人だった、と思った。

そういえば20年以上前、宇都宮の文化会館で開催された瀬戸内寂聴先生の講演会に父と行ったことがある。
今思えば、生の瀬戸内寂聴先生に会えたのはあれが最初で最後だった。
たしかあの時も先生の軽快な口調に爆笑したことを思い出した。



寂聴先生の書斎を再現したコーナー。(撮影OK)






出口の前にある物販コーナーへ誘われる。



寂庵の朱印、中はおみくじになってて、まさかの大吉ゲット!!
意味深な助言を受ける俺。

ありがとう、ジャッキー(晩年、瀬戸内寂聴先生はそう呼ばれていた)。
ムック本も買っちゃった!!ウハウハ。林真理子先生も寄稿されてるし、買っちゃうよな、これ。


他にも数珠などが売られていた。
母に「あなたもそろそろ数珠を持つべきよ」と言われている。
目の前のアメシストもローズクォーツでできたものも、とても素敵だ。
「う~ん」と悩み、今回は見送った。
そもそも私には「どんぐりブレスレット」があるし…。う~ん。あれでいいんじゃね?(よくない)


本展へは寂聴先生にお別れを言うつもりで行ったのだが、逆に先生は一層身近な存在になった。


言葉の一つ一つが、私の毛細血管にまで駆け巡り、なんだか先生が私の中で生きている錯覚すらある。


喫煙所を探し、屋上庭園へ。






建物がレトロで趣がある。


高島屋のウィンドーに瀬戸内寂聴先生と仲が良かった横尾さんのアートを見る。









上野駅のたいめいけんのオムライスを食べて帰宅。

「これ少ないよ」っていつも思うが、けっこう満腹になる。

今日は祭日だが出勤日。
何十日も残っている有給を使った。

12時間睡眠で体力も、そして瀬戸内寂聴先生の魂に触れて精神的に満たされた。
とても有意義な一日だった。