世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

濃い一日

2016年10月29日 22時47分30秒 | Weblog
昨晩は帰宅してから少し寝たので、今朝は午前中に起きられた。
チョコレートパンで朝ごはん。


もっちりしていて美味しい。
散りばめられたチョコも濃厚な味がした。


今日は渋谷へ。


実践女子大学にお邪魔した。






文学部国文学科公開市民講座
「宮沢賢治生誕120年記念 宮沢賢治の愉しみ・研究の現在とこれから」



第一部 (13:00~14:30) パネル・ディスカッション
    「宮沢賢治研究の現在とこれから」
     <パネラー>
      杉浦静 氏(大妻女子大学教授)
      大島丈志 氏(文教大学准教授)
      宮沢明裕 氏(宮沢賢治記念館上席主任(学芸員))
     <司会>
      栗原 敦(実践女子大学教授)



     第二部 (15:00~16:40) クラムボンの会 ひとり語り公演
     1 アイリッシュ・ハープと語り
     「よだかの星」
      音楽・カルミナ・ブラーナより
      主題歌作詞・林 洋子 氏
      演出=林洋子 氏
      語り=二代目 巌谷陽次郎 氏
     2 薩摩琵琶弾き語り
     「なめとこ山の熊」
      演出=一代目 林洋子 氏


各先生の貴重なお話が聞けた。
宮沢明裕氏は賢治さんの弟さんのお孫さんなのだそうだ。
原稿の具体的な保存方法やリニューアルした記念館の様子も知ることができた。

休憩を挟み、そして「よだかの星」である。
小学生のとき、塾で先生が朗読してくれた「よだかの星」。
当時はよく分からなかったけれども、今聞くと嗚咽なしでは聞けない。

罵倒され、いじめられ、自分自身の価値が無いと思うまで思いつめたよだか。
鷹に「市蔵という名に変えろ」と理不尽なことを要求されるところで胸が痛くなり、本来生きるために必要な虫を食べることすら、申し訳ない気持ちで食べられなくなるよだかに、目から水が出た。過去に自分の身に起きたこととリンクしてしまい、つらかった。

部屋が暗かったので、盛大に大号泣してしまった。

巌谷陽次郎さんの臨場感溢れる語りと表現がたまらなかった。
アイリッシュ・ハープが優しくて哀しい、よだかの魂の音色に聞こえた。


薩摩琵琶弾き語りの林洋子氏の語りも臨場感溢れるものだった。
林洋子氏は四日後に86歳になられるそうだ。
びっくりするほどお元気で声に張りがある。
「なめとこ山の熊」は、私も吉熊も好きな作品だ。


今日は中学時代に買った賢治さんの書籍を持参した。



たまたま発見した本講座だったが、実に身になる講義であった。





トイレで化粧を直し、ロビーへ。

へえ。天文部もあるんだ。


実践女子大をあとにする。






そして渋谷駅西口へGO!

ハッピーハロウィン!!

テレビで「ハロウィンで渋谷が凄いことになる」と聞いていたので、物見遊山でちょろっと覗いてみることにした。

機動隊の皆様、お疲れ様です。






スクランブル交差点を闊歩。


外人さんが多かった。








DJポリス?




ハチ公も、さぞかしびっくりでしょうね。






近年、バレンタインを凌ぐほどの経済効果があると言われているハロウィン。
仮装している人は想像していたよりも少ない印象だった(まだ宵の口だったからだろうか?)。
マリオ、ピカチュウ、メイド、ナース・・・様々な趣向を凝らした人たちが興奮気味に闊歩、あるいは記念撮影に興じていた。
みんな笑顔で楽しそう。私もつられて思わず笑顔に。


宮沢賢治がこの時代にいたら、どう思うのだろうと考えながら帰りの電車に揺られた。


宮沢賢治は37歳でこの世を去った。
私は現在38歳。いつの間にか賢治の歳を1歳オーバーしてしまった。
花巻の記念館に行ったときも感じたのだが、本当に濃い人生を生きたのだと思った。

「銀河鉄道の夜」は、ますむらひろしの映画もよかったが、KAGAYAさんのプラネタリウム作品も観た時、あまりの美しさに絶句した。
浦和のプラネタリウムで観た時、全身に鳥肌が立ったのを覚えている。
「銀河鉄道の夜」予告編(日本語版)




渋谷から離れ、近所のうどん屋へ。
大好物のカレーうどん(大盛り)をぺろり。



宮沢賢治ほどではないが、自分的にはとても濃い一日だった。