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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

希望

2016年08月29日 | Weblog
月末なので支払いの締め業務を行う。ついでに稟議書の下地も進めておく。

制服の件で色々な意見を聞く。
ああしてほしい、こうしたほうがいいんじゃないかって。
そりゃ、実際着て働く人の意見が尊重されるのが一番だって私だって思うけど、何が良くて何がNGなのか、どうすべきなのか、どう変われる余地があるのか検討もつかぬ。店舗の内装や着る人の年齢層もあるし。人事異動もあるし。
意見はありがたいけど、トレンドがどうのこうのって意見を言うだけの人っていいなあって思った。さぞやすっきりされるんでしょうね。
でも意見は意見なので生かしたいと思うし、それを考えるのがきっと私の仕事というか存在意義なのだろう、きっと。




昨晩、寝しなに「十四歳の遠距離恋愛」(嶽本野ばら先生)を読み返したら止まらなくなり、気づいたら顔がヒリヒリするほど落涙していた。
よって今朝は顔がムーンフェイスばりに膨らんでいて化粧に苦労した。
「十四歳の遠距離恋愛」は嶽本野ばら先生の作品で「カフェー小品集」と同じぐらい好きな作品。


ロリータ好きの主人公・仲葦さんがお金が無いので創意工夫をして「ロリータファッションっぽいもの」で名古屋駅の地下を歩き、それが学級で問題になる。

そのとき

「好きな格好しとるだけで、みっともにゃあこと、あらすか!」

と仲葦さんを助けてくれた藤森君。

彼はコテコテの名古屋弁をしゃべり、昭和を髣髴とさせるぺたんこの帽子と学ランを纏っている柔道一直線な男子。

二人は付き合うことになり、岡崎の花火大会や犬山のお菓子の城に一緒に出かける。
(ここら辺の描写はガイド本にしても可能なほど緻密)
しかし突然藤森君は東京に転校することになってしまう。
距離が、金銭的な問題が、14歳の二人の前に立ちはだかる。
この壁を二人は考えて乗り越えようとするのだが・・・。

14歳だからこその純愛。
14歳だからできないこと。

このジレンマが読んでいてぐっと来るものがあり、後半は1行読み進めるだけで目の縁から水がじゅわぁぁぁあと滲み出る始末。
読了後は甘くて切ない気持ちが残る。
そして掛け値なしで互いが互いを思いやることの尊さを感じるのである。

嗚呼、思い出しただけで泣いてしまう。


そんな俺氏に朗報。
嶽本野ばら先生のサイン会が開催されるらしい。

サイン会@下北沢 9・6



更級日記の姫ばりに、新刊「落花生」も楽しみにしているのだけれども、サイン会もめっさ楽しみ←行く気満々。
仕事が終わったらBダッシュで馳せ参じる予定。いや、スターを得たマリオになってるかもしれない。勇み足で馳せ参じる自分が想像できる。
その日は心療内科の予約日なのだが、致し方ない。・・・薬の在庫はまだあるので予約日を変更しちゃう。
クマ医師、メンゴ!!てへぺろ。

野ばら先生の近況。
【嶽本野ばら】収入は電子書籍の印税「月100円」?──家族に“媚びて”過ごす故郷・京都での日々




>昔は、自分の支持者がどれぐらいいるのかって、数字では見えなかったんですけど、今はSNSなんかでそれが見えてしまうじゃないですか。僕のツイッターのフォロワーが1万人ちょっとで、その中で作品をちゃんと読んでくれてる人って、2割くらいだと思うんです。きっとその2000人くらいが、すごく売れても、今のようになろうとも、常に僕のフォロワーでいてくれる数じゃないのかなって気がしてます。


私、2000人のうちの一人だ!

ウィ・シャル・オーバーカム サァームデエエエエエ~ィ \(^o^)/←テンション高すぎ。




働いていると嫌なこともあるけれど、「希望」があるならば、きっと乗り越えらる。
得た金銭でまた「希望」を求める。
「希望」を得るために、困難を乗り越える。

嶽本野ばら先生は私にとって「希望」なのである。





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