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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

全員集合!

2016年08月17日 | Weblog
母ヨーコたんが親戚から浴衣をもらい、それでワンピースを作ったらしい。


すげー。
小学校から高校時代、家庭科の提出物は全て祖母か母にやってもらった私は、何をどうすれば浴衣がワンピースへと変貌を遂げるのかが分からぬ。でも、凄いということは分かる。

ランチは今日も日替わり弁当。
デミグラスソースのオムライス。
美味しかった。


今日から後輩女子Cちゃんが出勤。
経営管理室、全員集合!!
朝から爆笑が絶えない。

Cちゃんは新盆で朝7時からやってくるお客さんを連日おもてなししたそうだ(田舎では朝の来客は割とデフォ)。
心なしかげっそりとしていたが、「お父さん、お盆で帰ってきた?」と聞いたら、「はい!」と嬉しそうに答えていた。

経費分析を行いながら、制服の件を詰める。
社長に確認のメールを送付し、業者とやりあう。

ようやく日常が体に馴染んできた。
この調子で週末まで突っ走りたい。




戦争特派員(ウォーコレスポンデント)

2016年08月17日 | Weblog
読書感想文か。夏休みの宿題の必須だった。中学時代は「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)、高校時代は尾道に行きたすぎて「暗夜行路」(志賀直哉)で書いた気がする。
中学時代、映画「次郎物語」が夏休み期間中にテレビ放送された年、クラスの半数が「『次郎物語』を読んで」というタイトルで読書感想文を提出したときには、国語の先生はがっかりしていた。

でも、読書してその感想を構成して文章にするって大変な作業だと思う。



私が恐らく一番読み返しているのは「戦争特派員(ウォーコレスポンデント)」(林真理子)だ。

「あなたを、こんなふうにベトナムまで来させた人。あなたは、その人のことが好きで好きでたまらないのよ」ベトナムからの帰国後、梶原との恋にのめり込みながらも、29歳の奈々子の心が更に求めていたものは何だったのか。からだだけでも心だけでもない、現代の本当の愛のあり方を問いかける。本格恋愛小説。」
・・・と背表紙の説明文に書いてあるが、私もこの小説を読まなかったらベトナムという国には興味を示さず、「あ、ベトちゃんドクちゃんの・・・」という認識に止まっていたかもしれない。
読んだのはもう10年以上も前であるが、この作品が好きすぎて、いつかベトナムに行きたいと思っていた。

念願かなって、去年はホーチミン、今年はハノイに行ったわけだが、どちらの旅でもこの小説を持参してフライト時間に読んでウハウハしていた。
実際行ってみて、小説で描かれていたベトナムの情景と照らし合わせるのも面白かった。
ちょっとした答えあわせである。


サイゴンの戦争特派員だった梶原を好きになる奈々子。
彼をもっと知りたくて、彼にもっと近づきたくて、不倫相手・俊から渡された手切れ金で当時(1990年頃)はまだ珍しかったベトナムへのツアーに申し込む(当時は50万円もした!!)。
そこで奈々子が観たこと、感じたことが表現されている文章は、旅行中にずっと反芻していた。


ベトナム・恋・奈々子の職場であるファッション業界・戦争特派員・バブル・・・それらが林真理子先生の重厚な文章で巧みに描かれている。


旅行の度に読み返すので、ぼろぼろになってしまった。


一昨年のサイン会でこの本にも林真理子先生にサインをしてもらった!宝物である。


来年はまだどこに行くかは分からないけれども、きっとまたこの小説を持参する自分が見える。