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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「花芯」

2016年08月07日 | Weblog
最近暑さのせいか、食欲がない。
休日のブランチでヘビロテしている「青の洞窟」(ボロネーゼ)も残してしまう勢いである。
昨日帰るときに買ったミスドを朝食にした。
1個108円だった。


お出かけの支度をして、新宿へ。
映画「花芯」を観に行った。
そう、昨日封切になった瀬戸内寂聴先生の小説の映画版である。

後輩女子Cちゃんの報告・連絡・相談がなければ見落としてしまっただろう。
ありがとう、Cちゃん。






あらすじ(シネマトゥデイ)
園子(村川絵梨)は親が決めた婚約者の雨宮(林遣都)と結婚し、息子も授かるが夫婦の間に愛情はなかった。ある日、夫の転勤で移り住んだ京都で、夫の上司である越智(安藤政信)と恋に落ちてしまう。園子は初めて抱く恋心に困惑しつつも、次第に欲望のおもむくままに越智との性愛に溺れていく。


テアトル新宿にて。


14時からの回のを観たのだが、満員に近かった。



終始思い出したかのように流れる、アコーディオンによる「ジムノペディ・1番」が心をざわつかせる。
まるで満たされない園子の心を表しているかのように。

オチがあったり、アドベンチャーがあったり、切なくて涙が出てくる、というわけではないのだが、目覚めてしまった一人の女性が意思を持って(抗って)生きる様が印象深く描かれていた。


園子を演じた村川絵梨が凄く良かった。
この女優さんのことは知らなかったのだが、冒頭から最後まで目が離せなかった。

覚めているというかアンニュイな感じがいい。
笑っちゃいけないときに流し目で「ふっ」と笑う感じとかグッとくる。
夫の上司に会う前に、鏡の中で指に京紅を付けてるシーンが個人的に一番美しいと感じた。滲み出る本能が唇に集約されていた。
(余談だが、京紅・・・懐かしい。修学旅行のお土産で買った)


最後、園子が石段を下っていくシーンも好き。
モラハラというかキモい夫や夢見がちでスイーツ(笑)な妹から、完全に別れるシーン。
園子の自由で自立心溢れる気質があの背中に出ていた。


自伝的要素が含まれている小説である原作をきちんと再現していた。
もっと自伝的なのは「夏の終わり」だけど。
瀬戸内寂聴ワールドを堪能できて大満足。



映画が終わってロビーに出ると、劇中に村川さんが着ていた着物が展示されていた。
華奢なんだな、村川さん。


その隣には瀬戸内寂聴先生のお言葉とお写真。


94歳。
これからもお元気でいて欲しい。

18年ぐらい前、宇都宮文化会館で瀬戸内先生の講演会を父と聴きに行ったとき、演台までスタスタを歩かれていた先生を見て、私も父も「元気だねえ」と感心した。
話の内容もとても面白くて、3分に一度は爆笑させられた。



ロケ地は群馬や茨城、埼玉らしい。





8/6(土)公開 『花芯』予告篇






予告を見て涙が出てきた作品「この世界の片隅に」

映画「この世界の片隅に」特報1





本を買おう買おうと思っていてまだ読んでいない。
映画化されるらしい。
「夕凪の街 桜の国」の原作者 こうの史代さんの作品だ。
11/12に封切りになるので、楽しみだ。





ベローチェで一服。
全席喫煙席。素敵。
タマゴサンドを食べたのだが、めっさ美味しかった。




紀伊国屋書店と、その隣にあるブックオフで本を購入。
五木寛之「金沢あかり坂」、角田光代「恋するように旅をして」
角田光代のエッセイは初めて。
バックパッカーもののエッセイが読みたくて購入。
飛行機内で読もうっと。


18時というのに、夏の太陽は衰えを見せない。



まだ、ぶらぶらしたい気持ちを助長させる。
しかし、11日からのハノイ旅行の準備をせねばならないので、メモを見ながら買い物をして帰宅。
帰宅後、化粧水やシャンプーを旅行用の小瓶に入れ替える作業をする。
トランクも出して、洋服などを考えながら畳んで入れる。
非日常が旅行の一部だとすると、すでに旅行は始まっているのかもしれない。


・・・あ、明日から仕事だけど。