世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

How to be a Girl

2014年10月22日 22時36分51秒 | Weblog
アメリカに住んでいる大学時代からの友達が、LINEで
「日本の電車は綺麗で安全でいいな」
と言った。
彼が住む土地の電車は汚くて、そして治安が悪く、日が暮れてから乗車することは自殺行為にあたるらしい。

「雰囲気的にこんな感じ?」
と安室奈美恵の「How to be a Girl」のPVを提示。


ファッションショーの舞台裏を電車内で再現し、怖そうな人たちが次々に現れるあのPVがテレビCMで流れていた・・・1997年。私は大学2年生だった。安室奈美恵っぽい格好をするアムラーなるものが流行っていた。

今改めてこのPVを見て、さほど古さを感じないことに驚いた。
また、多くのモデルに対峙しても、小柄な安室奈美恵が引けを取っていないことに感嘆のため息。

1997年の思い出に浸りながら、あの当時、彼がアメリカに住むだなんて誰も想像していなかったよなーと思う。

17年という月日が自分にどんな風に作用しているのか、今一度考える秋の夜長である。








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天に昇って

2014年10月22日 22時09分11秒 | Weblog
昼休みの喫煙所。
N係長と「過去の不快な出来事」というテーマで語った。


かつてあった不快な出来事。

昔、ある殿方と知り合い、その日からずっとメール攻撃をされた。
そして食事をすることになった。
駅で再会したときの彼の第一声は、
「そのバッグ、どうしたの?」
であった。
初対面時はノーブランドのバッグを持参していたが、この日は仕事帰りで通勤用のヴィトンのルコを所持していた。
大学生だった妹がNYに行ったときに買ってきてくれたものである。

彼の問いに
「まずは挨拶だろうよ。てか、『どうしたの?』ってどうしたの?」
と逆質問したい気持ちを抑え、購入した経緯などを語った。

その食事の最中も
「その指輪どうしたの?」
「これ、マニキュア?」
など問い尋ねられ霹靂してしまった。誉めるでもない露骨な興味本位が不躾だなと感じた。

他にも
「毎日、夕御飯はいつもどうしているのか?」
「スポーツはするのか?」
「煙草は一日何本吸うのか?」
と事情聴取ばりに質問された。
もしやここは聴取室で、裸電球をガガッ!と当てられて「吐いたら楽になるぜ」と言われた挙句、最後にカツ丼を出されるシチュエーションなのか?と錯覚するほどだった。

取り出した私の手帳を見て
「手帳もヴィトンなんだね」
と言われた。

いいじゃん!人の勝手じゃん!大学2年生のとき、バイト代を貯めて買いましたが何か?
・・・ここで半切れする私。

1時間、窮屈な会話に耐えに耐え、
「次回もよろしく」
と言われて別れた。
「次回はねーな」と互いに思ったのだろうか、以来、彼からのメールはぱったり途絶えた。
別にどうでもいいのだけど、人のテリトリー内を散々物色した挙句、ぱったりってどーよ?と今でも思う。
会話も不躾だったが、態度自体も不躾である。以後数日間は「私、何か失礼なことを言ってしまったのだろうか」とモヤモヤしていたのだが、領域内に勝手に進入された挙句、勝手に品定めをされたことへの怒りが次第に湧いてきた。
骨董品屋の奥にある、非売品の置物。それがある日、売品と間違われて手垢にまみれてしまった挙句、「やっぱいらねー」と戻されたような釈然としない腹立たしさを覚えた。

そんなエピソードをN係長に話すと「有り得ないわ、それ!てか、超ウケるんだけど!事情聴取!!非売品の置物!!マジウケルー」と爆笑された。
「ですよね~」と言いながら私も爆笑。

怒りエピソードも、笑い声や煙と一緒に吐き出せば、遠く天に昇って消えていく。