世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

命について

2014年08月05日 21時45分06秒 | Weblog
朝から30度で、出勤するだけでヘロヘロである。
そして夏の日差しの強さにビックリ。コンクリートからの照り返しが半端なくて、しかめっ面で歩かなくてはならない。


理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長の自殺のニュースを知ったのはお昼休みだった。
つい先日、STAP細胞についてのNHKスペシャルを観たばかりだったので大変驚いた。
彼の立場を考えると自殺ってどうなの?と思う反面、自らその命を絶つほど追い詰められていたのかなと考えると、胸が痛い。


先月の伯父の逝去、佐世保の事件、一昨日のNHKスペシャル(ヒグマ)・・・最近、命について考えることが多い。
考えるのだけれども、考えれば考えるほど、命が分からなくなる。そして命の最期を考えると怖くなる。
忘れたふりをして、目先のことに集中しようとするのだけれども、何かの折に、ふと「命ってなんだろう」と浮かんできてしまう。

瀬戸内寂聴先生が「これからの人生で、『今の自分』が一番若い」と仰っていた。
命を想うとき、その言葉も一緒に反芻するようにして、なんとか命を悲観的に考えないようにしている。


暑い・・・暑い・・・。
昼過ぎ、他の建物から日傘をさして帰って来る際、蝉の死骸を3つ見た。
焼けそうなぐらい熱いであろうアスファルトの上にそれらは点在していて、容赦なく八月の日差しが注がれていた。


蝉は七日間のあいだに何を思うのだろう。

歩調が弛む私にも日差しは照りつけてて、一瞬、蝉時雨が遠く聞こえた。