誕生日はおひなさまづくしの一日となった。茨城県の桜川市にある真壁で大々的にひなまつりが開催されているという。両親と一緒に行くことに。
雀宮から車で1時間。筑波山の麓を目指し走行。天気もよく、日差しもあたたかい。ぶっちゃけ、立春生まれの私が春を連れてきたんだけどさ。
真壁のひなまつり
真壁の町はとてもレトロであった。NHKの「小さな旅」状態である。その町は、おひなさまを飾っている商家が点在している。私たち観光客は地図を片手にその家々を一軒一軒巡る。


春の柔らかな光が漆黒の梁や柱を照らし、柱時計が優しく時を刻んでいる。その中でおひなさまがにこやかに佇んでいた。江戸、明治を生き抜いたおひなさまもいた。このひな人形を買ったとき、この家の人々は、人形にどんな願いを込めたのか、ということをつい考えながら見てしまう。
旅館伊勢屋



長商店のつるし雛。奥さんの手作り。



高浜商店の江戸雛。
鉄道会社のポスターにもなった有名人。


震災の影響はすさまじく、ブルーシートに覆われた屋根も多かった。
300年の歴史を誇る造り酒屋・村井醸造。

造り酒屋の雰囲気って素敵。

江戸時代のおひなさま。
御内裏様が着用している黒の束帯は関西風なんだとか。

外では琴を奏でる人がいた。
「『ひなまつり』でいいですか?」
というこの女性に、母ヨーコたんは
「六段の調をお願いします」
とリクエスト。

春の日差しの中で聴くお琴の響きはとても優雅であった。
この女性は幼稚園生のときから琴を習っていたそうだ。すげー。
潮田家のおひなさま。

江戸雛のおひなさまの愛嬌のある表情に惹かれた。
昭和31年の嫁入り衣装も飾ってあった。
鶴の模様が豪華である。


蔵の中のおひなさま。


川島書店。


江戸雛
素朴な愛らしさが有る。

石材店の江戸雛。

沢山のひな人形を見たが、私のベスト1は彼女。
「長商店」に飾ってあったひな人形。母曰く、なんとなく私に似ているとのこと。ヒデキカンゲキ。

特別部門賞は、舌切り雀。なんでいたんだろう。雛壇の下に飾られていたんである。妙にシュールで愛らしく、気になってしまった。


お気に入りの一枚。吉熊を見て笑っているかのようなおひなさま。

真壁、最高!
造り酒屋で日本酒の試飲をし、すっかりほろ酔いの中、いい気分で街歩きができた。
ココス岩瀬店で食事。今日は私の誕生日ということで、ちょっとゴージャスに。ハンバーグの包み焼き。肉汁うまー。

母ヨーコたんがトイレに行きクマパパと二人きりの時。彼に尋ねてみた。
「父親になったときどう思った?」
と。
そしたら、
「忘れた」
と即答されますた。盗んだバイクで走り出したい34の昼…。私を産むために陣痛と戦っていた母。その間、友達と飲んでいた父。私と父との初対面は彼のアルコール臭が漂っていたに違いない。
帰りの車。後部座席でうたた寝をしていた私。両親の会話に時々寝ながら変なところで相づちを打っていたらしい。覚えてないよー。
夕御飯はちらし寿司、鯖の味噌煮(大好物)、麹のお吸い物。

34歳の幕開けは、とても素晴らしいものになった。

雀宮から車で1時間。筑波山の麓を目指し走行。天気もよく、日差しもあたたかい。ぶっちゃけ、立春生まれの私が春を連れてきたんだけどさ。
真壁のひなまつり
真壁の町はとてもレトロであった。NHKの「小さな旅」状態である。その町は、おひなさまを飾っている商家が点在している。私たち観光客は地図を片手にその家々を一軒一軒巡る。


春の柔らかな光が漆黒の梁や柱を照らし、柱時計が優しく時を刻んでいる。その中でおひなさまがにこやかに佇んでいた。江戸、明治を生き抜いたおひなさまもいた。このひな人形を買ったとき、この家の人々は、人形にどんな願いを込めたのか、ということをつい考えながら見てしまう。
旅館伊勢屋



長商店のつるし雛。奥さんの手作り。



高浜商店の江戸雛。
鉄道会社のポスターにもなった有名人。


震災の影響はすさまじく、ブルーシートに覆われた屋根も多かった。
300年の歴史を誇る造り酒屋・村井醸造。

造り酒屋の雰囲気って素敵。

江戸時代のおひなさま。
御内裏様が着用している黒の束帯は関西風なんだとか。

外では琴を奏でる人がいた。
「『ひなまつり』でいいですか?」
というこの女性に、母ヨーコたんは
「六段の調をお願いします」
とリクエスト。

春の日差しの中で聴くお琴の響きはとても優雅であった。
この女性は幼稚園生のときから琴を習っていたそうだ。すげー。
潮田家のおひなさま。

江戸雛のおひなさまの愛嬌のある表情に惹かれた。
昭和31年の嫁入り衣装も飾ってあった。
鶴の模様が豪華である。


蔵の中のおひなさま。


川島書店。


江戸雛
素朴な愛らしさが有る。

石材店の江戸雛。

沢山のひな人形を見たが、私のベスト1は彼女。
「長商店」に飾ってあったひな人形。母曰く、なんとなく私に似ているとのこと。ヒデキカンゲキ。

特別部門賞は、舌切り雀。なんでいたんだろう。雛壇の下に飾られていたんである。妙にシュールで愛らしく、気になってしまった。


お気に入りの一枚。吉熊を見て笑っているかのようなおひなさま。

真壁、最高!
造り酒屋で日本酒の試飲をし、すっかりほろ酔いの中、いい気分で街歩きができた。
ココス岩瀬店で食事。今日は私の誕生日ということで、ちょっとゴージャスに。ハンバーグの包み焼き。肉汁うまー。

母ヨーコたんがトイレに行きクマパパと二人きりの時。彼に尋ねてみた。
「父親になったときどう思った?」
と。
そしたら、
「忘れた」
と即答されますた。盗んだバイクで走り出したい34の昼…。私を産むために陣痛と戦っていた母。その間、友達と飲んでいた父。私と父との初対面は彼のアルコール臭が漂っていたに違いない。
帰りの車。後部座席でうたた寝をしていた私。両親の会話に時々寝ながら変なところで相づちを打っていたらしい。覚えてないよー。
夕御飯はちらし寿司、鯖の味噌煮(大好物)、麹のお吸い物。

34歳の幕開けは、とても素晴らしいものになった。

