こ、これは…!!
素晴らしい出来栄えだった。
正直、人間が出るはやぶさの映画って…う~ん…って思っていた節がある。
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」があまりにも良くできていたから。
しかし!
「はやぶさ 遥かなる帰還」は、「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を凌ぐ勢いで、私を泣かせたのである。
期待を裏切らなかった。
はやぶさは2003年5月に打ち上げられ、7年1ヶ月かけて60億kmを飛行して、2010年6月13日に大気圏再突入した。この長時間を上手に分かりやすくまとめたなというのが最初の感想だ。
そして、キャストが豪華すぎ!!
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」が、宇宙にいるはやぶさの視点で描かれた作品ならば、本作品は地球ではやぶさを見守る人たちの物語だ。技術者たちの苦悩や激しい議論など、かなり濃密に描かれていた。
一番印象的だったのは、イオンエンジン担当の二人…NECの森内(吉岡秀隆)とJAXAの藤中(江口洋介)。イオンエンジンの故障でクロス運用するか否かというとき、この二人の言い合うシーンはグッと来るものがあった。
特に吉岡秀隆。先日観た「ALWAYS三丁目の夕日’64」も然ることながら、やっぱり光っていた。サラリーマンの悲しみが感じられた。