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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

自分へのプレゼント

2012年02月12日 | Weblog
先月、還暦を迎えた母ヨーコたん。
お誕生日プレゼントは、ウェッジウッドのカップ&ソーサーにした。
ヨーコたんが好きな花柄。
とても喜んでくれた。


実は、そのついでに、自分への誕生日プレゼントも購入していた。
先週末は実家に帰っていたので、今日になって開封。

改めて、「誕生日おめでとう、自分」「ありがとう、自分」



じゃじゃじゃ~ん!
クマのマグカップ!


吉熊、また友達ができたね…。


クマの絵柄の反対側の面には、楽器を演奏している人々の絵が精緻なタッチで描かれている。
そしてボーンチャイナ特有の触り心地が良い。



このマグカップで美味しいコーヒーを飲みながら文芸書を読む…そんな優雅な時間を毎日僅かでも送れれば…という自分への期待も込めて。

34歳の自分へ。






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仮の店

2012年02月12日 | Weblog
化粧乗りが悪い。そういえば、そろそろ顔剃りに行く時期だ。そう思い、いつものマリコさんが経営する理容店に赴くが、閉まったシャッターに張り紙が一枚。

店主入院のため、暫く閉店します(2,3ヶ月)。
必ず戻ってきます。

…。
え?
マリコさんに何が!?
あんなに元気で快活な生きるギャグみたいなマリコさんなのに。いわき出身、嫁いだ先は意地悪な小姑が10人、頼りの旦那さんには大分前に先立たれ、女手一つで二人の娘を大学まで卒業させた苦労人のマリコさん。
心配だ。
甘えん坊のお嬢さん二人は大丈夫なのか?


待つよ。いつまでも待つから。
マリコさんが元気になって店に立つその日まで。

…しかし、私の顔、どうしよう。コンスタントに自分で顔剃りをしているが、剃刀と腕が素人だからなのか、さっぱりしない。元々刃物の先端を見ると怖くなる性分もあり、小鼻の横など怖くて刃をあてがえない。うーん。困った。

ということでネットで検索。
美容室はたくさんあるのに、女性の顔剃りをしてくれる理容店はあまりない。それに男性客が溢れる店には入りづらい。そう考えるとどうして自分がマリコさんの店に入店できたのか、今となって考えると謎である。
下町の住宅街にひっそりと在り、女性の店主、いつも閑散としている…という必要条件を満たしていたマリコさんのあの店は奇跡だったんだ。


ようやく辿り着いたのが女性による女性のためのシェービング専門のチェーン店(お顔そり・シェービング・ブライダルシェービング専門店ビューティーフェイス)。
隣町のショッピングセンターにあるっぽい。予約をして行ってみた。

とても綺麗な店。受付で若い女性がお出迎え。
問診票を記入したあと、癒し系BGMが流れている個室に案内され、靴を脱いで仰向けになるように言われた。まな板の鯉状態である。ターバンを頭に巻かれるがなんつったって毛量が多い私。お姉さん、何回もやり直してようやくセッティング完了。

クレンジングされ、スチームをがんがんかけられ、眉のカット。蒸しタオルで顔を蒸されたが、アロマの香りがした。嗚呼、眠気が。

で、何かが額を撫でているが、それってもしや剃刀?職人・マリコさんはけっこう深剃りなんだが。じょりじょりがつがつと剃刀を沿わせ、古い角質もごっそりと除去してくれる。こんな撫でている程度でちゃんと剃れているのだろうか。一抹の不安が過る。

それでも、左右の頬、顎、鼻、と剃刀らしきものは執拗に続く。特に鼻の穴付近は物凄く丁寧に剃られたような気がする。
1時間の後、終了。
ドレッサーのある他の部屋に移され、会計。マリコさんの店の倍近くの金額だった。しかも、マリコさんの店ではマリコさんの肉厚な掌でのマッサージとパックが付く。また一服タイムに缶コーヒーが渡される。マリコさんの笑い話が聞ける…。

まあこれも非常事態だから仕方ないか、と頬を触ったら、意外にももちもちするではないか。鼻の下でくすぶっていた産毛なんて綺麗になくなっている。ちゃんと剃れている~!
私がもしマリコさんの店を知らなかったら、今回のこのお店、大満足だっただろう。通いつめると思う。




マリコさん復帰までここに世話になろうと思う。


パックとマッサージは自分でやるしかないか。

ドラッグストアでパックを購入。
ソメイヨシノやパールのエキスが入っているらしい。



映画「はやぶさ 遥かなる帰還」

2012年02月12日 | Weblog
映画「はやぶさ 遥かなる帰還」を観た。



こ、これは…!!
素晴らしい出来栄えだった。
正直、人間が出るはやぶさの映画って…う~ん…って思っていた節がある。
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」があまりにも良くできていたから。

しかし!

「はやぶさ 遥かなる帰還」は、「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を凌ぐ勢いで、私を泣かせたのである。
期待を裏切らなかった。
はやぶさは2003年5月に打ち上げられ、7年1ヶ月かけて60億kmを飛行して、2010年6月13日に大気圏再突入した。この長時間を上手に分かりやすくまとめたなというのが最初の感想だ。
そして、キャストが豪華すぎ!!


「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」が、宇宙にいるはやぶさの視点で描かれた作品ならば、本作品は地球ではやぶさを見守る人たちの物語だ。技術者たちの苦悩や激しい議論など、かなり濃密に描かれていた。
一番印象的だったのは、イオンエンジン担当の二人…NECの森内(吉岡秀隆)とJAXAの藤中(江口洋介)。イオンエンジンの故障でクロス運用するか否かというとき、この二人の言い合うシーンはグッと来るものがあった。
特に吉岡秀隆。先日観た「ALWAYS三丁目の夕日’64」も然ることながら、やっぱり光っていた。サラリーマンの悲しみが感じられた。

はやぶさに送るコマンドの打ち方や、行方不明になったはやぶさからの電波受信を見逃さないように見張る技術者の姿など、まるでフィクションさながらの作品だった。

はやぶさプロジェクトマネージャーの山口駿一郎役の渡辺謙。
「沈まぬ太陽」での役柄も良かったが、今回も役者としての存在感が半端なく出ていた。
特にNASAとのやり取りのシーンで、行方不明になったはやぶさを「諦めるべきだ」というNASA側に、「必ず帰ってきます」という山口先生。あのシーンは惚れ惚れするぐらい格好良かった。


はやぶさの制作は多くの民間企業の協力があった。
その中の一つが町工場で、その頑固な職人おやじ役は山崎努。
「おくりびと」では、白子を美味しそうに咀嚼していたが、今回は何て言ってもビールである!
山崎努が美味しそうにビールを飲むシーンで、ビールを飲みたくなった。

ラスト。
「はやぶさに地球を見せてやりたい」という思いで、はやぶさにラストミッションを課し、カメラを地球に向けて写真撮影をさせる技術者たち。その写真を見て、「泣いているみたいだ」と言う丸川教授の言葉で涙が出た。その後、カプセルを地球に送り、大気圏再突入で震えながら燃えるはやぶさは私を号泣させた。

宇宙開発の先駆者であるアメリカのNASAやロシアも成し遂げていない小惑星の岩石サンプルを持ち帰るという歴史的偉業を成し遂げた日本という国を、誇りに思った。エンディングはペンシルロケットを飛ばす、日本人技術者の写真がずらずらと。こういう人々の血と汗の結晶がはやぶさミッションの成功を導いたのだと思うと、また涙。

そして、音楽。
ピアニスト辻井伸行さんの優しくて壮大なメロディが涙腺を刺激する。
たしかNHKで、辻井さんがこの映画の音楽を作るにあたり、物凄く苦悩していた様子を観た。


ロケ地でJAXA相模原キャンパスも出ていた。
カプセルの初公開の日、あの前を3時間かけて並んだことなどを思い出し、懐かしかった。
また行きたい。






ストーリーは大体分かっていた。しかし、同じ事象を映すのに、監督や着眼点が違うと、ここまで違うのか・・・ということが分かった。
はやぶさに募らせる想いも人それぞれなのだろう。
私のはやぶさへの想いは、日々、ビッグバン的な勢いで増すばかりである。
さて、来月は「おかえり、はやぶさ」の公開だ。


映画『はやぶさ 遥かなる帰還』予告編



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