goo blog サービス終了のお知らせ 

世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「長谷川等伯と狩野派」

2011年11月06日 | Weblog
雨の休日。最近、平日は晴れで土日になると雨というパターンが多いような気がするのは私だけだろうか。朝(昼)起きたとき、部屋があまりにも暗くてまだ明け方かしら?と思ってしまった。

カーテンを開けて外を見る。湿度を帯びた空気が鬱蒼と漂っていた。
その様子に長谷川等伯が描いた「松林図屏風」を思い出させた。


そんなわけで、今日は「長谷川等伯と狩野派」(出光美術館)へ行ってきた。



好きよ、等伯。
去年「没後400年 特別展 長谷川等伯」を観たときから私は彼の描く絵に惹かれるようになった。画風などの規律を重んじる狩野派に比べると長谷川等伯の絵はフリーダム!だからである。

出光美術館へは初めて行く。
帝劇の9階にある。
夕方なのにけっこう混んでいた。

「竹鶴図屏風(右双)」(長谷川等伯)

卵を温める鶴の様子が気に入った。ふわふわした羽毛の感触までも伝わってきそう。かわいいなあ。

「竹鶴図屏風(左双)」(長谷川等伯)

中国の画家「牧谿」の描いた鶴を模写したものらしい。

私の実家の2階の襖には鶴が描かれている。やっぱ、なんつーのかな。違うんだよなあ。重みっつーの?てか、実家の鶴もかわいいのではあるが、反抗期の私が辞書を投げつけたりしたもんだから、所々、穴が空いていたりするんだよね。あは。

クマも好きだが鶴も好き。なんか飄々としている様子とかがたまらん。
特に日本画の鶴はいくら真面目な絵もどこか滑稽な要素を含んでいて観てて癒される。


等伯が描いた虎も愛らしい。
去年観た作品だ。
勇ましい虎というより、ニャンコみたいだニャー。
ふかふかの毛並みがネコバスみたい。
「竹虎図屏風(右双)」(長谷川等伯)


「竹虎図屏風(左双)」(長谷川等伯)



狩野派の作品もたくさんあった。
でもやはり何度も観てはじっくりと見入ってしまうのは長谷川等伯の絵だった。


久々の美術館。
雨の日でも心は洗濯できる。


雨に煙る皇居に背を向け、有楽町駅方面を歩く。今年のあの震災時、私はここら付近にいた。いまだに有楽町を歩くと悪夢が蘇る。電車が止まり、勿論タクシーもない。そぞろ歩きで帰宅する群衆に紛れて「私も歩いて帰ってみる?」と自問しつつ足元を見ると履いているのは華奢なピンヒール。無理。どうしよう。…そんな絶望感を思い出す。

ファーストキッチンで夕御飯。ここのポテト(焦がしバター醤油味)は、私の大好物!嗚呼、なんて幸せなのだろう。



さあ、明日からまた仕事だ。
またまたBダッシュで駆け抜ける一週間になりそうだ。
頑張ろう。

コメント (8)