世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

祇園精舎の鐘の声

2009年07月29日 22時20分19秒 | Weblog
今週の会社の花(踊り場)は、撫子と竜胆。
撫子の花言葉は「長く続く愛情」
竜胆の花言葉は「淋しい愛情」

どちらの花も好きなので嬉しい。
通りかかると見とれてしまう。

午前中は会議が一件。後輩女子Cちゃんと出席。
各部から1~2人づつがこの会議に出席をする。
いつもと変わらぬメンバーが数ヵ月に一度こうして集合し、いつもと変わらぬ報告をするのである。
変化したことといえば内部統制云々の話が加わったぐらいだろうか。

社内のことは何でも熟知しておかねば気が済まぬ●●●ィ~(部長)も当たり前のように鎮座していた。
頭が良すぎる彼は、きっとこの会議を無意味だと思っているに違いない。
テーブルの下に見える彼の長い足が、さっきから小刻みに震えているのを私は見逃さなかった。

この会議の、この時間における社員の人件費を算出しているのかもしれぬ。
兎に角、彼は無駄を好まない。
そのぐらいはやりかねないのである。
締めの彼の台詞は、やはり「無駄をなくしてクダサイ」だった。
きっと彼の地位が今よりも上がったら、この会議自体、なくなるんだろう。

そう、経費削減のテーマのもと、ロビーや踊り場に飾られている存在が危うい生花と同じように。

永遠に続くものなんて、ないんだ。きっと。
時がうつろいゆけば、それに伴って変化が訪れるのも仕方がないことかもしれない。

そんなこんなで、会議終了。

午後もバタバタと過ぎていった。


残業後の一服。
喫煙所の窓の外には、夏の夕焼けが広がっていた。
狂ったかのように鳴き続ける蝉の声を聞きながら、煙を吐く。

はあ…。
一日が終わった…。
どこかから、祇園精舎の鐘の声が聞こえてきたのは、空耳だろうか。
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