世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

素の自分を曝け出せる場所

2009年07月28日 22時16分04秒 | Weblog
心療内科デー。

火曜日は、比較的空いているあの心療内科。
しかし、今日は激混み。
私の前の前の前の…患者さんが長引いているもよう。
時々、待合室まで聞こえる泣き声と怒鳴り声にガクブル。

こりゃ、長期戦になるわな。
持ってきた「終の住処」(磯崎憲一郎)を取り出して読み始めた。
磯崎さんの文章に読み慣れないせいもあるのだが、少々読みづらく感じた。
時々、文章が脳内を滑走してしまい、また数行戻るを繰り返してしまう。
しかし、後半、グングンと面白くなっていった。

作者の磯崎さんは商社マンらしい。
仕事をしながら本作品で芥川賞とゲットした。すげー。
来週、彼のサイン会(紀伊国屋)に行くのでそれまでに読んでおきたいと思っていたのだが、案外、今日中に読了してしまえるかもしれない。
あと数頁で読了というというところで、名前を呼ばれ、診察室へ入室(待ち時間は3時間)。

今日のクマ医師とのやりとりは、まぁ普通。
生理の遅れと口元の大きな吹き出物は、ホルモンバランスの乱れだと指摘された。
認知行動療法は、上手くいっているとのこと。
そのままセルフコントロールを心がけてください、と助言を受けた。
減薬段階に突入してるっぽいので、経過観察の意味あい深き診察だった。
処方変更なし。

来月から、新たなビルに引っ越すこの病院。
この建物で受ける診察が今日で最後だと思うと、何故だかしみじみとしてしまう。
ちょうど3年前。
2006年7月。
あの日から2週間に一度、ここに足繁く通院していた。
この診察室で、私は泣いたり笑ったり拗ねたりしてきた。
家族や友達、同僚にも見せない素の自分をここでは曝け出せていた。

定時になると停止してしまう憎きエレベーターに乗るのも今日が最後。
アディオス!エレベーター。
もう君には二度と乗らないであろう。

次回の診察は来月20日。

夏旅が終わり、きっと腑抜けになっているであろう自分が、目に浮かぶ。
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