世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

穏やかな一日

2009年07月09日 22時50分05秒 | Weblog
最近、傘が手放せない。
朝、雨が降っていなくても必ず鞄の中に折り畳み傘を入れている。
安心。
安心なのだが、結局雨が降らないと「なんだ。無駄だったんじゃん」と思う。
でも降られても「雨、むかつく」とイラつく。
梅雨の時期特有の憂鬱である。

今日も穏やかに過ぎていった。

他部署から消耗品の作成を依頼されている。
業者とその部署との狭間にいて、双方の言い分を聞きながら仕事を進めている。
こういうことは年に数回ある。
業者への値引き交渉、他部署への気遣い。
稟議書の作成、注文、納期の確認。
今は体に染み付いているこの業務。
一連の流れを掴むまで、けっこう時間が掛かった。

制服にはじまり、その他諸々。
会社のお金で会社の物を購入するときは金額に関係なく緊張する。
これは9年前と変わらない。
初めて稟議書を作成し、物品を購入したときのことを思い出した。
たまにこうして初心に帰ることは、必要なことなのかもしれない。

少しだけ残業をし、駅まで栃乙女レンジャーと帰った。
彼女たち後輩女子二人は私と同じ元栃木県民だ。

「実家に帰ると虫の音がうるさくね?」
「そうですよね!無駄にうるさいですよね。スイ~チョンとか」
「うちの方はカエルの合唱がうるさいんですよ~。ゲコゲコって」
あと部屋の蛍光灯に虫が旋回するとか。
蚊に刺されるとか。
のんびりした会話を駅まで楽しんだ。

曇天の空は少しだけ青みがかっていて、とても静かに見えた。
結局、今日一日、雨は降らなかった。
鞄の中の折り畳み傘の出番はなかったが、
立腹することすら忘れていた。

穏やかな日常を穏やかだと感じられる、
そんな穏やかさが今は一番の宝物。

明日も穏やかに過ぎていってほしい。
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