世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

好きな本、好きな音楽

2005年09月28日 21時39分54秒 | Weblog
昨夜、マイスリーを絶ってみた。
眠気を誘うように簿記の本を布団にお供させて読んでみたが、明け方まで全く眠れなかった。結局、諸掛のところ(自己負担で仕入した時の仕分け等)を覚えてしまった。
受験の時、あんなにいつも眠かったのに。
今となっては、どうやって眠りに就いていたか、全くわからん。
やっと眠りに落ちても、変な夢を三本立てで見る始末。
その度に起きてしまい、日中かなり眠かった。
頭が回らない。困ったものだ。

しかし、夕方になるにつれて元気になる。今現在も元気。
退社後、元気いっぱいになった私は、CD屋さんで一青窈のシングル「かざぐるま」を購入♪シングルはあまり購入しないんだが、映画「蝉しぐれ」のCMで流れる主題歌を聴いた私は、「これは!!」と思った。
曲の一部分聴いただけで、「この曲、好きになるかも」と感じたのは昨年の大塚愛の「金魚花火」以来。どっちも「日本的情緒溢れる音階」という共通点がある(私の中で)。
演歌ではなく、演歌ふう。そういう曲が好き。
一青窈の歌詞も、毎度のことながら胸に凍みる。


只今、クライマックスに向け読み進めている「ツ、イ、ラ、ク」。
前半はけっこう単調な流れなのだが、後半は激流を思わせる展開なんである。
しかも切ない。あまりにも切なすぎて、読むのが辛い。痛い。悲しい。苦しい。

先を読みたいのに読めない。
どうなるか知りたいのに、怖くて読めない…。
主人公に幸せになってもらいたいと祈ってしまう小説なんて初めてだ。
隼子があまりにも「14歳」そのものを生きていて、
その様子が、
その感情が、
…リアルで苦しい。
登場人物を取り巻く小物や場所も巧く使われていて、心象的である。
しっくりくる。
このしっくり感こそが、小説を書いた著者と読者の「秘密の暗号」であり、小説を読む最大の醍醐味だと思う。

好きな本、好きな音楽が側にあるって、いいもんだなぁ。