世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

SWEET 27 BLUES

2005年09月08日 22時07分08秒 | Weblog
私は、安室奈美恵と同学年である。
しかし、彼女に惹かれたことがない。
産休に入る前の紅白で「CAN YOU CELEBRATE?」を歌った彼女の姿には涙したが。

小室プロデュース全盛期、色々な人々が小室ファミリーに属していた。
安室奈美恵もその一人であったが、私はあまり彼女の曲を知らない。
同じ小室ファミリーでも、私は華原朋美を贔屓していた。
無垢さ、姫のような振る舞い、陶器のような白い肌、乗馬で国体4位、「愛されていますぅ、私」の幸せオーラ、そしてあの金切り声の存在は当時の私の心を、そして精神を虜にした。
そんな彼女と対極とまでいかなくとも、小麦色の肌と茶髪の風貌の安室奈美恵は私の中で親近感を持てる人ではなかった。また、安室奈美恵が背負っている陰のような部分は、当時の私には重すぎた。

早生まれの私。
安室奈美恵が「SWEET 19 BLUES」を歌っている頃、まだ18歳であった。
聴いた時、「へぇ」としか思えなかった。
「小室哲哉=ノリが良いシャカシャカした音」と刷りこまれていた私は、単調な曲調がとても気に入らなかった。

しかし、しかしである!!
今日はムショウにこの曲を聴きたくて仕方なかった。
19歳の「っうかよぉ~、世の中かったりぃよな~」という心情を歌った曲が、何故27歳の私の心を動かすのか?わからん。私の精神年齢がやっと19歳に追い付いたのだろうか。

「もうすぐ大人ぶらずに
子供の武器も使える
いちばん旬なとき」

果たして、私の年齢はその猶予期間を過ぎてしまったのか否か…。

帰宅後、この曲を聴いて感涙したのは事実である。
どこにどう感動したか?と訊かれると一言では言いにくいのだが。
漠然と、今の私の気持ちを歌っていると思うのである。
歌に共感して涙できるなんて稀だから、なんか嬉しい。
一文字の無駄もない。

…強いて言えば「ベル」かな?