晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

平岩弓枝 『御宿かわせみ23 源太郎の初恋』

2015-08-12 | 日本人作家 は
この時期、いつも天気予報で「暦の上では秋ですが・・・」というフレーズをきくたびに「そんな気休めはいいんだよ」と軽くイラッとしてたものですが立秋から数日、千葉県では秋の気配とまではいかないですが、ちょっと涼しくなりました。

これから本も読みやすくなりますね。読書の秋。

さて『御宿かわせみ』ですが、前回ブログに投稿したのが5月で、15巻。東吾が次男の冷や飯食いから幕府の役職に就いて、さらに「かわせみ」の女将で東吾の恋人るいとめでたく結婚した、という巻でした。

そこから飛ばして23巻・・・

「虹のおもかげ」では、東吾が師範代をつとめていた道場へ行こうとすると、少年がセミ捕りをしています。それを東吾は何気なく手伝います。それから、どうにもあの少年のことが気になって仕方ありません。そんなある日、知人の葬儀に出かけると、故人の隠し子騒動があり、兄は「お前も気を付けろよ」と冗談でからかうのですが東吾は妙に胸騒ぎが・・・

「笹舟流し」では、岡っ引きの蕎麦屋の長助が、築地本願寺である女性を見つけ、「かわせみ」に連れてきます。その女性は記憶喪失らしく、江戸に来た用事を忘れてしまっています。川に面した部屋へ案内すると、その女性は突然怖がり・・・
この話の中で、るいが妊娠していることがわかります。

「迷子の鶏」では、「かわせみ」の庭に、鶏がいます。どこかから飛んできたのか分かりませんが、女中のお吉はその鶏を飼うことに。そんな中、江戸の郊外では寺の釣鐘の盗難が相次いでおり・・・

「月夜の雁」では、東吾が兄嫁の使いに同行します。行先は唐墨を扱う店なのですが、後日、そこの主人が毒入りの鯉こくを食べて死ぬという事件が。そういえば東吾が行ったときに女中がお茶を運んできたときにこぼしたのですが、それが東吾にはわざとこぼしたように見えて・・・

「狸穴坂の医者」では、六本木、飯倉、狸穴にかけて大火になり、麻布にある東吾が通っていた道場が心配で駆けつけると道場も道場に住む人たちもびじでした。そこで、狸穴坂に住む火傷の名医という医者を見ます。十兵衛という医者は、五十を過ぎていて、女房は三十も年下というのですが・・・

「冬の海」では、るいの妊娠中の運動ということで、お吉と近所を散歩に。すると稲荷橋という橋の上で女性が海を眺めています。別の日に散歩に行くと、また同じ女性が橋の上に。すると「財布を落としましたよ」と。それはお吉の財布で、橋の上にいた女性が拾ってくれてたのですが、女性が海を眺め続けている理由とは・・・

「源太郎の初恋」では、畝源三郎の長男、源太郎が、新年のあいさつに医師、宗太郎の家に。娘の花世と子供同士で遊びますが、花世は歯痛で苦しんでいて、おやつで出されたカステラも食べようとしません。後日、源太郎は歯痛に効くという神社の話を聞いて、花世のことが気になって本所に見勝っている途中、父の宗太郎に歯を抜かれるのが怖くて逃げだしてきた花世に遭遇、ふたりは件の神社に行くのですが・・・

「立春大吉」では、るいが出産します。産まれたのは女の子で、これで東吾もお父さん。兄に名付け親を頼みます。
るいの出産という一大イベントなのですが、ここでは別の話にスポットが。「かわせみ」に、長野から来た女隠居とそのお付き女中の計8人が泊っているのですが、その中のひとりが、「深川の蕎麦屋の長助さんはお達者でしょうか」と・・・

結婚のときもそうでしたが、今回も「かわせみ」ファンからすれば大イベントも案外サラリと書いてますね。まあまだまだ続きは長いのでこれから、ということで。





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