やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

落涙

2012-07-13 | 音楽を


我が家の紫陽花も、よき色に染まりだしてゐます。
ひとつの株ですが、以前は、赤系だけだったやうな気がしますが、今年は青系が混ざってきて、土の変化があるのかー。

昨年の東北での大地震と大津波ー。
ここ数日の九州地方での、”今までに経験のない大雨”による被害ー。

実際は、色々な要因があるのでせうが、何か、神の、堪ってゐた怒りを感じます。


先日の友人の法事から、ふと、仏像関連の本を読んでゐます。

別に、宗教にすがる気持ちはさらさらないのですが、読み進んでゆくと、古来の人々が、はるかインドの地から来た仏教にすがる気持ちもわからないではありません。


義父に頼まれたテープのDVD化で、今まで面倒だからと避けてゐた複数の機種の接続がそのままなので、溜まってゐる小生のテープの再DVD化を始めました。
(以前のデコーダーは8ヶ月ほどで不具合を起こし、ヤ○ダ電気に文句を云ったら、同価格でブルー・レイ付に交換してもらったのはよいのですが、機種のせゐか、再生ができないー)

まあ、ブルー・レイですと、テープ5~6本分は入りますので、整理もつきやすいので、徐々に進める予定ー。

最初に、小澤征爾の《マタイ受難曲》を、これはDVDにしました。


バッハ - マタイ受難曲・第1曲 (小澤征爾)


まだ、彼がとても元気なころの、確か、長野オリンピックの年に、長野で公演されたものです。
少年合唱がイマイチ、女性合唱の声がママさんコーラスっぽい(これは、小生の偏見ー)、等々ありますが、この時に集ったサイトウ・キネン・オーケストラの力量が素晴らしく、また、ソリストも素晴らしく、日本に於けるマタイの良心的な演奏であることに違ひはありません。

久しぶりに見てゐたら、さうでした、先日亡くなった吉田秀和さんが長い解説をされてゐました。

この曲の何が重要なのかー。
イエスも弱く、弟子達ももっと弱く、そして我々も、また弱い。
そのことを、曲の中に入り込んで、自らが等身大で感ずることがとても大事なのだー。
そんなやうなことを、まだ元気だった吉田さんが話されてゐました。

そんなことを心にとめてゐたら、劇的な第二部で、思はず落涙してしまひました。





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