rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Mig-17 Fresco Airfix 1/72, Cessna A-37 Dragonfly Hasegawa 1/72

2021-05-30 14:31:32 | プラモデル

ヴェトナム戦争当時に活躍したジェット機の模型を作りました。Mig-17は、朝鮮戦争で使用された東側初の本格的ジェット戦闘機Mig-15の完成型としてMig15-bis-45の名称でソ連で開発されました。Mig15の後退翼が35度であったものが45度になり、低速時の安定を増す翼上のFinを2枚から3枚に増加させています。武装は旧来の37mm機関砲1門(40発)と23mm2門(各80発)のみで、追尾ミサイルなどの装備はありません。しかし構造が単純で整備がし易く、安価であったので共産圏の多くの国で使用され、北朝鮮では2019年の段階でも配備されているそうです。NATOのコードネームはFrescoで、重量5.3t 最大速度は1,144km、航続距離は1,080kmでした。

北ベトナム空軍の機体で作製したMig-17

模型はAirfix製の新金型で非常に出来が良く、脚や翼の取り付けも良好で、コックピットも精巧でした。前方脚なので例に漏れずかなりの錘(粘土など)を機首側に入れねばなりませんでしたが、何とか自立可能でした。北ベトナム軍932飛行隊所属の塗装とマーキングを使用しました。ライトグリーンにダークグリーン(独空軍機色)の斑点迷彩にしてみました(説明書ではMarine green+US dark green)。下面はシルバーです。原型となったMig-15(やはり古いAiefix製)と並べてみました。

先輩格のMig-15との比較。後退翼の角度が異なる。

 

セスナA-37ドラゴンフライ(トンボ)は1957年に初飛行したジェット練習機セスナT-37を陸軍と協力して対地攻撃を行うCOIN(対ゲリラ戦)機として改良したもので、ヴェトナム戦争から導入され、その後南米など各国で対麻薬戦にも使用され、600機が生産されました。ヴェトナム戦では200機程度が使用されました。比較的安価で高機能を必要としない練習機をCOIN機として使用する事は現在も行われていますが、このセスナA-37はその走りともなった機体です。最高速度は770kmながら、重量は2.8tと軽く、航続距離は1,480kmありました。固定武装は7.7mmミニガン1丁ですが、翼下に2.7tまでの爆弾、クラスター弾、ナパーム弾、ロケット弾ポットなどを搭載可能で低空安定性に富み、地上攻撃に適した性能でした。

COIN機の走りとなったセスナA-37 機首に空中給油用のノズルがあるB型

 

モデルはやや古い金型ながら、ハセガワ製で安心して作れました。米軍機の色は難しく、青みがかったグレーなのですが、クレオスの指定色だとどうも青みがかった感じが足りない様に見えて、結局ニュートラルグレーに少し青を混ぜた色でスプレーしました。多分日焼けの色落ち状態などで実機の写真の色合いがまた異なるように感じます。マーキングは米国第51戦術戦闘航空団、第19戦術航空支援隊とされるものを使用。空中給油機能があるB型は州軍の航空隊が1980年以降に正式使用したもので、ベトナム戦時のものとは少し異なると思われます。州兵も米軍として海外では扱われますが、本来合衆国軍ではなく歴史的にはミリシアの一部であり、江戸幕府で言うと幕府軍と藩兵の違いの様な物でしょう。小ささの比較で日本陸軍の隼と並べてみました。

隼と比較できる位の小型機ながら、各種対地攻撃用の武装を搭載できる


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