rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Heinkel He219 A-0 UHU Dragon 1/72

2024-02-25 11:03:59 | プラモデル

香港のプラモメーカードラゴン製のハインケルHe219 UHU(ミミズク)を作りました。He219は1941年に長距離戦闘機兼急降下爆撃機として開発された複座双発機ですが、途中からMe110の後継機がMe210に決まったため夜間戦闘機に改造されました。1942年11月に初号機が初飛行し、終戦までに268機が作られました。A0は夜間戦闘機型としての量産機で1943年オランダのフェンローに展開していたNJG1に送られました。そこで夜戦エース、シュトライプ少佐は初戦でランカスター5機を撃墜するなど華々しい戦果をあげ、本機の優秀さを証明しました。本機はDB603 1750馬力の強力エンジン2基を装備、9.2tの機体を最大速力670km、11,800mまで上昇させ、航続距離は2,400㎞でした。夜間戦闘機用リヒテンシュタインレーダー、消炎排気管、与圧キャビン、戦闘機では初めての射出座席など先進的な装備を持ち、胴体下のガンパックにMK130 30mm機関砲4門、翼付け根にMG151 20mm機関砲2門という強力な武装で、数発当たれば大型爆撃機も撃墜できる武装でした。型によっては胴体上方に30mm機関砲を2門斜め上方に射撃できる斜銃を装備しました。

UHUの実機と1/72Heinkel He219

本機の優秀性は証明されていたにも関わらず、空軍次官ミルヒは生産機種の統一を主張して、性能の劣るJu88や、188の夜戦型の量産が強行されて少ない生産数で終わりました。本機の優秀さはむしろ手痛い被害を受けた英国空軍が高く評価していて、戦後英国が捕獲した機体が種々のテストをされ、次世代戦闘機の開発に用いられたと言われます。UHUが千機以上大量生産されていたら、英空軍の夜間爆撃は戦略変更を余儀なくされただろうと言われています。

レーダーはエッチング部品なので取り付けはやや技術が要ります。乗員は付いていないのでいつものハセガワ製を改造。

模型は比較的新しい金型でストレスなく作れました。ただし前輪降着機の模型なので主車輪より前に釣り用の重りや粘土をできるだけ詰めて、エンジンのカウル内にも追加で粘土を詰めるなどして自立可能にしました。結果的にかなり重い模型になっています。塗装は1944年ベルギーNJG1所属のマウエル大尉機に準じていて、上下面がグレイブルーFS35237、上面の斑点迷彩はRMN75グレーバイオレットを使いました。迷彩は始めにグレーバイオレットを塗装してから粘土で残す部分を覆ってグレイブルーを全体にスプレーする方法を取りました。これだと細かい型紙を作る必要がなく、不定形の斑点を描けるのでお勧めです。夜間戦闘機としてレーダー装備と消炎排気管を装備して使用されたFW190と並べてみました。高空で大口径砲を駆使できるUHUの大型機ぶりが分かります。

斑点迷彩は先に濃い方をスプレーしてから引き算形式で下地になる色を後から塗りました。スワスチカはミリタリ奄さんのもの。

下面のガンパックの30mm砲、砲身は自作。全体が薄目の色なので墨入れはダークグレーでかなり丁寧に行いました。FW190よりもかなり大型。


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2 コメント

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Unknown (ローレライ)
2024-03-01 11:36:54
斜め機銃に効果アリ、ドイツ版月光はレーダー付き!
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当時のレーダー (rakitarou)
2024-03-01 12:41:40
初期の機載型レーダーは真空管と小型電池でも3000m位の走査機能があったようで一度探査できるとかなり戦果を挙げることができたらしいですね。
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