rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

Douglas AD-4 Skyraider Hasegawa 1/72, Westland Wyvern Trumpeter 1/72

2024-06-03 17:16:27 | プラモデル

第二次大戦後実用化され、異なる命運をたどった2機を作りました。ダグラス・スカイレイダー(空の侵入者)はヘルダイバー、アベンジャーと言った艦上攻撃機の後継として1944年に設計され、オーソドックスなレシプロ機ながら高性能で使い易かったため、海兵隊の地上援護機や偵察・救難など幅広く使われ3,180機が生産され、朝鮮戦争、ベトナム戦争でも1968年まで使用されました。18気筒2,800馬力エンジンを搭載し、航続距離2,000km、最高速度500km/h、3,500kg近くの各種爆弾兵装搭載可能で、4発のB−17(3,600kg爆弾)に迫る攻撃能力でした。20mm機関砲4門を装備し、ベトナム戦ではミグ17を撃墜した記録もあります。

凡庸なデザインながら汎用性があり各種任務に多用された最後のレシプロ攻撃機。 飛行機の絵を描けと言われるとまずこのプロフィールを書きそうな体型

 

模型は安定のHasegawa製で比較的新しい金型を今年新たに再販したものです。機体は1960年空母イントレピッド搭載の165攻撃飛行隊司令官機で下面白、上面SF16440です。

爆弾とロケットポッド、増槽を装着した機。パイロットはハセガワの現用空軍兵のセットを使用。

一方のウエストランド・ワイバーンはレシプロ機のブラックバーン・ファイアブランドやフェアリー・スピアフィッシュに替わるターボプロップエンジン搭載の雷撃機として設計されましたが、ロールスロイス社がターボプロップエンジンの開発を延期したのでアームストロング・シドレー社のエンジンを使用することになり、開発が送れた上に性能低下も起こしました。シドレー社のターボプロップエンジンは後のフェアリーガネットに搭載されて活かされますが、ワイバーンは開発に苦労した割に127機の生産に終わり、実戦も空母イーグルに搭載されてスエズ危機に出動した程度で終わりました。

ターボプロップエンジン搭載のユニークな機体。複雑な機構で、尾翼の安定板などに苦労の跡が偲ばれますが、活躍の場も少なく、短命に終わりました。

模型はマカオにあるトランぺッター社製で、金型も丁寧で日本のフジミ製品なども作るだけあって安定しています。複雑なワイバーンの機体を良く再現していて搭載武装も豊富なバリエーションでした。上面エクストラダークシーグレー、下面スカイでスエズ危機の際のイーグル所属の機体を作りました。二重反転プロペラながら、ガネットと異なりエンジンは1機で3,500馬力、離陸には翼下にロケットを追加装備する必要があり、スカイレイダーと比べても使い勝手は悪そうです。2機とも大きな機体で、第二次大戦機であれば双発機ほどの大きさがあります。やはり大型機であったガネットと並べてみました。

艦上機で翼の折り畳みが複雑な上にダイブブレーキまで付いていてビジーな下面。離陸にはロケットブースターが必要で魚雷は第二次大戦以来の安定板が付いている。

少し大きいガネットはシドレー社のターボプロップエンジンをタンデムに2基搭載している。


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