rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

無尾翼機再び Lippish P.13a PMmodel 1/72

2021-08-15 11:32:51 | プラモデル

ダグラスF4Dスカイレイホルテン229 でも取り上げたドイツのアレキサンダー・リッピシュ博士が中心に開発段階にあったジェット機です。リピッシュ博士は実用化されたメッサーシュミットMe163ロケット戦闘機の開発にも関わり、ペーパークリップ作戦で戦後米国に移住して戦犯にならずに研究を続け、米軍の軍事技術の発展に寄与した一人で1950年から60年代にかけてF-102デルタダガーやF-106デルタダートなどの開発に関わったと言われます。

P13仕様の無尾翼機の模型を持つリピッシュ博士       Lippish P13a PM model 1/72

 

P13a はラムジェット推進が計画されていて、ターボファンなどの圧縮装置を必要としないラムジェット(筒内のコーンで整流して空気速度を亜音速まで増やすのみ)はこの機体の様な小型化には適していますが、ラムジェットを働かせるためには300km/h程度の初速が必要になるのがネックで、現在に至るもミサイルの様な物以外で実用化された飛行機はありません。この機も初速を得るために他の飛行機にミステル形式で発射させるか、尾部に付けられたロケットエンジンで離陸してからジェット推進に切り替える必要があります。計画では石炭(液化?粉末化?)を燃料にして航続距離1,000km(速度1600km/h)を目指していたとされるので実用化されていたら30mm機関砲2門を装備し、かなり連合軍爆撃機には手強い相手になったと思われます。

ラムジェット推進なので機体は非常にコンパクトで量産し易い設計、尾部に離陸用の補助ロケットが付いている。 脚はMe163と同様着脱式で着陸は胴体下のソリで行う。

 

模型はトルコのPM modelで比較的新しい(2010年代)物ですが、操縦席は椅子と操縦桿のみ、胴体内はがらんどうだったので計器板、尾部のロケット噴出口や機銃、ラムジェットの吹き出し口などを追加してみました。接合などはやはりアバウトだったのでパテ埋めをして筋彫りの追加なども行ってみました。塗装は計画上の物と思いますが、模型の指示通りに下面ライトブルー(RLM76)、上面レッドブラウン(RLM81)とライトグリーン(RLM82)で垂直尾翼部が斑点迷彩です。以前作ったホルテン227とMe-163を並べてみました。

無尾翼ジェット機として完成形であるHortenはLippish設計の手前2機と比べると大型で設計思想の違いが良く解る。


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2 コメント

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Unknown (河太郎)
2021-08-18 20:08:11
先生こんばんわ。3機の写真を観て思った事を書きます。
たぶん、これらのデルタ翼航空機が、ステルス爆撃機(機種名は忘れましたが写真のブーメラン型の一機に似てる)であるとか、スペースシャトルなどのリフティングボディの航空機へと引き継がれた(研究者ごとアメリカへ連行して)のでなかろうかと。
そこで思ったのは、昔の「空飛ぶ円盤」というのは、ほぼ、
これらの実験段階や試作品テスト飛行で、正面や側面から
後継機を眺めた人が円盤と勘違いしたのだろうと。
コレを書きますと、最近に米国防省や海軍が「正体不明だが本物」と認めた、三角のUFOや、F15パイロットなどが撮影した「本物は何なのだ?」と言われるかも知れません。
マッハ20近くで飛行して、翼らしきを持たず、空中でいきなり静止して海面にダイブした……などと、「中国でもロシアでも既存の国家のテクノロジーとは思えない」と発表していますね。
やっぱりエイリアンクラフトは存在するんだって言われる。
でも、私は「単なるマルウェア兵器の干渉による幻像」と推定しています。
現代の戦闘機は、パイロットのバイザーが網膜に反応して、先行する無人機や衛星からの情報を、可視化(表現)するようになってきました。実在する敵機ではあるものの、
情報を映像化したCGであり、幻像ですね。
幻ならば、幾らでも物理的に現代科学を超えた超飛行ができる訳です。幻ですから。
パイロットの視覚にコンピューターで表現された映像が投影されるようになった途端に、軍隊が人類のテクノロジーと思えない飛行体を観るようになった。
それならば、エイリアンが実在するよりも、米中で、そのシステムに介入する電子戦を行っており、その結果として、
有り得ない飛行物体を操縦士たちが観るようになったと考えるのが妥当な気がするのです。
因みに私はエイリアンを信じてません。
宇宙は時間と空間ですから、同じ宇宙空間に知的生命体が存在したとしても、それが互いに「文明段階の短い時期」に同時存在する確率は0だと思うてます。
パンスペルミア説と違い、我々の文明が地球誕生からの歴史のうちの何%か考えてみれば、その確率の低さが推測できると思うのですね。エイリアンが実在しようと、恐竜時代に来られてもコンタクトできませんし、人類が滅んだ後に来られても同じ事です。
空間を共有できても、時間まで共有する確率は果てしなく○乗倍に有り得ないと思うのですね。
飛行機と関係ない話題になりましたが、このデルタ翼の試作機たちを観ていると、宇宙から来たエイリアンクラフトとしてのUFOは、冷戦期の核の恐怖からきた精神病理的現象に、これらのデルタ翼航空機の実験が重なったものと、
まぁ、そういう感想というか連想を持ちました。
では。
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反重力 (rakitarou)
2021-08-19 20:48:41
UFOについては興味深い事にハウニブと言うUFO 型の飛行物体をナチスが開発していたり釣鐘型の反重力飛行体の開発を理論物理学者を使って行っていました。その科学者たちもペーパークリップ作戦で米国に連れてゆかれた様ですが実績などの詳しい記録は公開されていないですね。
ヒラリーやトランプはUFO についての機密を公開してゆく方針だったので米軍が小出しにしている情報もその一環なのでしょうが、今はコロナ騒ぎでそれどころではないように思います。
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