Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

未来の「モノ」

2008-08-17 23:33:40 | Weblog
まるで神様からの贈り物のような,何と涼しい日なのか…。それならと大学に行く。今日は工事も行われていない。いくつかメールを送るとともに,だいぶ遅くなったが,期末試験の解答をウェブ上にアップする。そして「仕事」… やはり大きなモニタでの作業は楽である。

最近届いた本のうち,最も楽しみなのが Don Norman, The Design of Future Things だ。およそ30年前に出版された The Psychology of Everyday Things (邦訳『誰のためのデザイン?』)は,本当にeye-opening な本だった。今回対象が everyday things が future things に変わることで,そして30年の月日がさらにどれだけ目を見開かせてくれるか…。

The Design of Future Things

Basic Books

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誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)
ドナルド・A. ノーマン,D.A. ノーマン
新曜社

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形であれ,味や香りであれ,あるいは物語や論理であれ,美しいモノ/コトとは何なのか,それはどういう働きをするのかの探求が,いま,最もエキサイティングであることは明らかだ(ぼくにとって… ということだが)。最近の脳研究で美の判断と倫理的判断の相関が示唆されていることが,美の研究の背景がいかに広いかを雄弁に物語っている。

という意味でも,脳に関する勉強は欠かせないものになる。

シリーズ脳科学2 認識と行動の脳科学 (シリーズ脳科学 2)

東京大学出版会

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7月に刊行された本だけあって,神経経済学の話題もカバーされている。ただ,残念なのが Toversky という誤記である。それは,専門が違うと起こりがちな,人名に関するほんの一字の誤りにすぎないが,ぼくにはあり得ないものに感じる。脳神経科学と認知科学,あるいは行動経済学との対話は,まだまだなのかもしれない…。


蛇足: たとえば,なぜ,これらが美しいと人(正確には私)は思うのか?(そして,そのとき脳は何をしているのか?

MACPOWER 2008 Vol.3 (アスキームック)
マックピープル編集部
アスキー・メディアワークス

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Motor Magazine (モーター マガジン) 2008年 09月号 [雑誌]

モーターマガジン社

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