さて。私が買い洩らしたRSDのブツが掲載写真のコレです。
16枚の7インチが収納された「ORK RECORDS BOX SET」なのだが、本来なら
これこそ私にとって今春のRSD最大の目玉である筈であった。
しかし、買い洩らした。RSD初日に3回のオーダーをして一息ついて、じっくりと
リストを見て青ざめた(笑)のである。
実のところ、この地味な箱がリストに載っているのは知っていた。しかし、私は「ORK」と
書いてあるのに間抜けなことに「ODE」と脳内変換してしまったのだ。(いや、単に
読み間違えただけなのだが)で、スルー。いや、「ODE」が嫌いなわけではないが
値段が張るので「ま、いいや。」なんて思ったわけで。(笑)
しかし、これは「ORK」である。「ORK」であれば、例えこれが2万であっても入手
せねばならないのである。あれから約一か月が経ち、こうして安堵している。
75年から79年までにリリースされた全シングルを一挙に聴くことができるだけでなく
当時リリース予定がありながら世に出なかったシングルまで収録されているのだから
堪らない。
Television - Little Johnny Jewel Pt.1 / Little Johnny Jewel Pt. 2
Richard Hell - Another World / Blank Generation / You Gotta Lose
Marbles - Red Light / Fire And Smoke
Alex Chilton - Free Again / The Singer Not The Song / Take Me Home & Make Me Like It / All The Time
/ Summertime Blues
Prix - Girl / Everytime I Close My Eyes / Zero
Mick Farren - Play With Fire / Lost Johnny
Link Cromwell - Crazy Like A Fox / Shock Me
Chris Stamey - Summer Sun / Where The Fun Is
Chris Stamey & the dBs - I Thought You Wanted To Know / If And When
The Feelies - Fa Ce'La / Big Plans
Blue Vein - Get Off My Cloud / Connection
Erasers - Funny / I Won't Give Up
Idols - You / Girl That I Love
Revelons - The Way You Touch My Hand / 96 Tears
Cheetah Chrome - Still Wanna Die / Take Me Home
Student Teachers - Christmas Weather / Channel 13
テレヴィジョンのオリジナル・シングルにスリーブは無かったが、今回は12インチの
ジャケットを7インチサイズで流用。なんだか可愛らしくて、これ1枚だけでも満足。
アレックス・チルトンの盤のみ33回転盤。アルバム「BACH'S BOTTOM」を
フェイバリットに掲げる私には最適の7インチ。
フィーリーズとブルー・ヴェインの盤は当時リリースされなかったと記録にあるが、
真偽は如何に。ブルー・ヴェインと如何にもバンドのような体裁をとった名前であるが
その実はリチャード・ロイドのシングル。81年に別のジャケットでリリースされて
いるのだが、両面とも渋いストーンズ・カバーというのが嬉しい。
思えば当ブログの「COVER OF THE ROLLING STONES」にはアレックス・チルトンも
ミック・ファレンも使ったのだから、やはり今回のシングル・セットは頑張って入手
して正解だろう。と、今更だが尤もらしい購買理由を言い訳がましく探している。(笑)
アイドルズは実質この7インチだけで十分のような気がする。
プリックスは02年に日本盤で驚愕のCDが登場してビッグ・スターのファンを
驚かせたものだ。
今の時代なら忘れ去られそうなシングルの数々だが、時代やシーンがどうであれ
ロックとは何ぞやポップスとは何ぞやということを、再び思い起こさせてくれる
実に楽しいボックスであった。一通り聴くと、7インチを出したりひっくり返したり
しまったりで面倒くさいのだが、それがまた楽しくて・・・。