HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

COME ON FELLAS

2015-04-04 08:37:33 | ROCK

掲載写真はジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの3年ぶりの新作
「FREEDOM TOWER」。サブタイトルに「NO WAVE DANCE PARTY 2015」と
あるように、アッパーな曲が多くあっという間に盤を聴き終えてしまう感じがする。
日本盤だと15曲入りで40分ちょっとという尺なのだが、今時のアルバムの中では
短いくらいの尺が却って痛快だ。

「NO WAVE DANCE PARTY」という言葉に惑わされてはいけない。アルバム・
ジャケットにはそう表記されているが、ジャケットを見開くと中には「NEW YORK
DANCE PARTY」「NEW WAVE DANCE PARTY」という言葉もある。
ニューヨーク産の最新型は流行に囚われない普遍のロックンロールでもあると解釈した。

彼らは昔から50年代のロックンロールからブルーズの歴史を踏まえつつ、70年代の
ソウル・ミュージック・ファンの大半が置き去りにしたヒップホップ、或いはパンクの
要素を巧みに反映させて素晴らしい曲を数多く生み出してきた。今回も全く同様で、
殊更ファンクであることを強調するまでもない。

しかしながら、先日とりあげたマイティ・モカンボスもそうだったが、2015年の
合言葉が「ファンク」だったら、それはそれで格好いいはずだ。今回のアルバムの
録音はシャロン・ジョーンズ&ダップ・キングスの盤を輩出し続ける、あのダップ
トーン・レコーズ・ハウス・オブ・ソウルで録音された。最新型のロックを
ヴィンテージ機材で提出するという発想こそがNO WAVEである所以であろう。

JSBXの本盤とモカンボスの盤で、1年を乗り切れそうな気すらしてきた。(笑)
懸念事項があるとすれば、前作からずっとPVのセンスが今一つ(笑)ということか。
3人が演奏しているだけで最高の絵ができるのだから、今度はライブ映像の決定版を
リリースしてほしいものだ。

コメント
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