HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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最後に見る夢

2014-12-28 00:03:55 | 日本のロック・ポップス

渚にてが、前作から6年ぶりのアルバム「遠泳」をリリースした。
11月の話だけど。(笑)

13曲71分と、どう対峙するか聴く前から「とまどい」があり、もし期待外れ
だったら嫌だなあという不安もあった。

一聴して、しばらく考える。「これは過去の盤と比べて、どうなのだろう」と。
3回、5回と聴くうちに全ての誤解が溶けていく。ああ、単純に過去盤と比べて
聴く回数が少なかっただけの話なのだ。当たり前だけど。

10回聴いて、最早すべてが私の中での「渚にてスタンダード」。
全てが美しい。スタイルの違い云々はあるが、日本のロック・バンドの中では誰も
到達できない、真似できない幾つもある頂点の中の一つであることは間違いない。

タイトルこそ『フジオ』となっているが、山口富士夫とケヴィン・エアーズに
シンパシーを抱く歌詞に涙腺が緩み、はたまた『けものみち』で読み取れる直接的以上の
ロマンに過去を重ねる。

泳ぐのは得意ではない。
しかし、遠くまで行くには常に飛ぶことだと思っていた私の選択肢に「遠泳」が加わった。

敢えて、今年の新譜ベスト10に選ばなかった特別な1枚。

ハルモニアの「DELUXE」に映っていたのは果たして朝日なのか、それとも夕日なのか。
人生は暇つぶし、か・・・・。

コメント
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