HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ALWAYS ON MY MIND

2014-12-08 22:28:23 | 日本のロック・ポップス

誰が選曲してもどんなふうに並べても、「あれが足りない」「こうじゃない」と
言われるのがベスト盤というもの。それが大瀧詠一のような人の場合だと尚更熱心な
ファンの思いが交錯するだろう。掲載写真のベスト盤は今までになかった大瀧の全キャリア
から万遍なく選曲された盤である。

以前から書いているのだが、私は大瀧の熱心なファンではない。まして「なんとかラー」とか
いう人達のことなど、どうでもいい。それは、これも何度も書いているが「大瀧なら
オマージュで、あの人やその人ならパクりなのか。」という憤りに近い感情が常に心の
中に渦巻き、いうまでもなく「あの人」や「その人」のファンであった(か、過去形)から
これはもう、ほとんどやっかみである。(笑)まあ、いいのだけど。

初登場のミックスや初CD化の数曲が話題を呼ぶのは当然だし、私もその数曲が目当てで
これを購入し気軽に聴き進めた。2枚のCD共に収録時間の余力を残しての収録なのが、
意外と良かった。ギリギリまで曲を詰めこむのでなく、LPが少し長くなった尺(ディスク
2は60分超えだけど)なのが、品があっていいのだ。

個人的に曲によっての思い入れの有る無しは仕方がない。だが「この盤から始まる大瀧詠一」
という役割に十分応えるベスト盤であるのは間違いないだろう。
とかなんとかいいながら、今頃になって『それはスポットライトではない』と『最後の
夜汽車』の共通項に気がついて「あの人」の盤に手が伸びようとしているのも事実
なんだけど。(笑)

『君は天然色』を聴くと時代は一気に30年以上巻き戻り、気分は高校1年生の夏に
なってしまう。海岸や神社の境内で寝ころび、波の音や蝉の鳴き声を聞きながら
無駄に時間を過ごしたあの夏に。神社か・・・。おっと、次の日曜は選挙だぜ。(笑)

そういえば。先日の朝日新聞土曜日版の「beランキング」は「史上最高のホームラン
バッター」25人であった。25人中24人はなんとか名前が出てきたのだが一人だけ
どうしても名前が出てこなかった。相方が打撃ポーズを真似しても、である。
どうしてもわからなかったので、「名前の頭か最後の一文字を教えて」というと
「なんとかラ」というではないか。

「カブレラ」だったのね。あぁ・・・。(笑)

個人的には大瀧の大きな足跡に眩暈がしつつも、それを前面に出さず公的に(笑)は
皮肉に満ちた何の関係もない話で終わるところが俺らしくて、良しとするか。

コメント (4)
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