HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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追憶のブートレグ61・ACT7 / THE YARDBIRDS

2008-05-12 23:03:00 | ROCK
ロックの歴史は1955年に映画「暴力教室」でビル・ヘイリー&ヒズ・
コメッツの「ROCK AROUND THE CLOCK」が使われたことから始まる・・・・。
こんな文章を何回も読んだことがあり、それ以来ロックの歴史は1955年に
始まると刷り込まれていた。ところが件の曲は1954年に発売されたことに
今更ながら気付き「なんだかなぁ。」とモヤモヤしている。(笑)

まあいい。私がレコードを買い始めたのは1980年である。
ここはキリよく1955年からロックの歴史が始まったとして、ちょうど
ロック生誕から25年経って、私の購買暦がスタートしたことになる。
世界で最初のCDが作られたのは1982年8月17日だという。
一般に広く流通するには更に数年かかるわけだが、思えばCDも昨年で
ちょうど生産から25年が経ったわけである。

CDが流通し始めて最初に私が思ったこと。
それは、「廃盤になって手に入らないLPも、CDという新しいフォーマットで
生まれ変わる筈だ。これで振り出しだぜ、25年分を取り戻すぞ。
CDでの買い逃しは絶対にしないぜ。」という楽天的な考えであった。
確かに振り出しに戻り、LP時代に見たこともなかったブツがCDとなって
入手できたが、そのスピードに付いていけず買い逃しだらけなのは
言うまでもない。(笑)

ブートレグに関しても実は同じ事を思っていた。掲載写真はヤードバーズ
解散直前の68年5月31日と6月1日のライブを収録したもので、
アナログ盤は3枚組だった。雑誌の広告で見ていた頃はとても手がでなかった
ので、「ブートレグも過去のLPがCD化されないかなあ」と思うこと
しきりだったのだが、これは2枚組CDとなって市場に投下された。

このCDの2ヶ月前のライブは「LIVE YARDBIRDS ! FEATURING JIMMY PAGE」
として、71年に少数出回りジミー・ペイジに回収されたことは有名だ。
オリジナル盤には手が出ずカウンターフィットのLPを手にして
「これが、ツェッペリン前夜なんだ」と妙に興奮したのを覚えている。
そして当然沸き起こる「もっと聴きたい」という思いを叶えるのが掲載写真の
ブツであった。音質は今ひとつでアナログ起こしなので針音も聞こえるが
そんなことは全くマイナス要素ではなかったし、何よりアナログと同じような
ジャケットであるのが一番嬉しかった。
曲目で驚いたのが「BECK'S BOLERO」に続いて「I'M WAITING FOR THE MAN」を
演奏しているところである。これって余り語られてないところだと思うのだが
V.U.のカバーは誰の発案だったのか非常に気になるところである。

ブートレグも内容はグレード・アップしても、デラックス・エディション
じゃないけれど昔通りのタイトルとジャケットで流通し続ければ、誰にでも
「名盤」と認知される物がより多く残ったと思うのだけどなあ。
コメント (4)
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