学生時代はいわゆる「プログレ」という言葉は禁句に近かった。
フォー・レター・ワーズといっても差し支えない。漢字で書いたら
「腐露愚劣」と書くんじゃないかとさえ思っていた?(笑)
今でも割りと冷たいのだけど、以前に比べたら無理解というほどではない。
それでも、ピンク・フロイドと74年までのキング・クリムズンに対しては
普段聴く他のロックと分け隔てなく接していたと思う。
「アースバウンド」「U.S.A.」といった正規ライブ盤に満足していなかった
私は、「コンサート毎に演奏が違う」と言われたクリムズンのライブには
興味があり、アナログ・ブートレグ「DOCTOR D.」を購入した。見開くと
変な折込になっていて、表ジャケにタイトルの「DOCTOR D.」という文字が
スタンプで押されているのが妙に嬉しかったものだ。音質もまあまあで
それなりに満足したが、決定的に私が驚いたのが掲載写真の2枚のCD。
1989年にリリースされたもので、両者ともFMで放送された音源を元に
製作してあるので音が良かったというのが大きい。実際の演奏曲順とは
大幅に違う構成であるし、コンサートの完全収録ではないがそんなことは
当時の私には全くマイナス要素ではなかった。掲載写真左の盤では69年の
BBCライブが2曲聴けるのも得した気分にさせてくれた。
ロバート・フリップが所属するマネージメントであるEGとの契約問題で
長年揉めていたのは有名である。諸問題をクリアすると今まで以上に自分の
過去の遺産が不当に搾取されている状態を解決すべく、様々な形態で
ライブ音源のリリースを始めた。92年に4枚組「THE GREAT DECEIVER」が
出た時の驚きは今でもよく覚えていて、朝夜を問わず4枚のCDを聴き倒す
毎日であった。掲載写真右に収められている74年4月29日の音源が
ここで拡大されて聴くことができる。また、97年に出た「THE NIGHT
WATCH」は73年11月23日の演奏をCD2枚にわたって収録しており、
同じく97年に出た「EPITAPH OFFICIAL BOOTLEG LIVE IN 1969」がBBC録音を
含んでいるため掲載写真左の盤は無価値だし、右の盤の前半に収録されている
73年6月23日もラジオ放送前の未編集テープから収録した決定版
ブートレグがあるためこれも無価値だろう。
その後もクリムズンのブートレグを幾つも買ったし、コピーを貰ったりもしたが
正直なところ、オフィシャル・ブートレグと称して様々な音源が出るように
なってからは贅沢な話だが食傷気味になって、ブートレグの有り難味は全く
感じなくなった。それでも、音に渇望していた時期に入手したという
唯それだけの理由で、掲載写真のブツは今も思い出に残っている。
フォー・レター・ワーズといっても差し支えない。漢字で書いたら
「腐露愚劣」と書くんじゃないかとさえ思っていた?(笑)
今でも割りと冷たいのだけど、以前に比べたら無理解というほどではない。
それでも、ピンク・フロイドと74年までのキング・クリムズンに対しては
普段聴く他のロックと分け隔てなく接していたと思う。
「アースバウンド」「U.S.A.」といった正規ライブ盤に満足していなかった
私は、「コンサート毎に演奏が違う」と言われたクリムズンのライブには
興味があり、アナログ・ブートレグ「DOCTOR D.」を購入した。見開くと
変な折込になっていて、表ジャケにタイトルの「DOCTOR D.」という文字が
スタンプで押されているのが妙に嬉しかったものだ。音質もまあまあで
それなりに満足したが、決定的に私が驚いたのが掲載写真の2枚のCD。
1989年にリリースされたもので、両者ともFMで放送された音源を元に
製作してあるので音が良かったというのが大きい。実際の演奏曲順とは
大幅に違う構成であるし、コンサートの完全収録ではないがそんなことは
当時の私には全くマイナス要素ではなかった。掲載写真左の盤では69年の
BBCライブが2曲聴けるのも得した気分にさせてくれた。
ロバート・フリップが所属するマネージメントであるEGとの契約問題で
長年揉めていたのは有名である。諸問題をクリアすると今まで以上に自分の
過去の遺産が不当に搾取されている状態を解決すべく、様々な形態で
ライブ音源のリリースを始めた。92年に4枚組「THE GREAT DECEIVER」が
出た時の驚きは今でもよく覚えていて、朝夜を問わず4枚のCDを聴き倒す
毎日であった。掲載写真右に収められている74年4月29日の音源が
ここで拡大されて聴くことができる。また、97年に出た「THE NIGHT
WATCH」は73年11月23日の演奏をCD2枚にわたって収録しており、
同じく97年に出た「EPITAPH OFFICIAL BOOTLEG LIVE IN 1969」がBBC録音を
含んでいるため掲載写真左の盤は無価値だし、右の盤の前半に収録されている
73年6月23日もラジオ放送前の未編集テープから収録した決定版
ブートレグがあるためこれも無価値だろう。
その後もクリムズンのブートレグを幾つも買ったし、コピーを貰ったりもしたが
正直なところ、オフィシャル・ブートレグと称して様々な音源が出るように
なってからは贅沢な話だが食傷気味になって、ブートレグの有り難味は全く
感じなくなった。それでも、音に渇望していた時期に入手したという
唯それだけの理由で、掲載写真のブツは今も思い出に残っている。