HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

気分がいいので・・・

2008-05-27 17:47:20 | DAY BY DAY
気分がいいので、ウォッカ・コリンズのシングルのジャケットを
掲載してみよう。

このシングルは2枚持っているのだが、2枚ともサンプル盤なので
いつか白ではなく青いエキスプレス・レーベルの盤を入手したいと
思っている。
ポリスターが96年の再結成時にプロモ・シングルを作成したが
これにはジャケットがない。愛想でいいから何かジャケットを
つけて欲しかったなぁ。
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ALAN MERRILL / ALIEN IN TOKYO

2008-05-27 17:35:59 | 日本のロック・ポップス
今日は仕事が休みで、しかもいい天気。
出かけようかと思ったが、朝から荷物が届いたのと慢性的金欠で
外出は取りやめ。ビールも切らしているが、まあいいか・・・。

ちょうど10年前アランメリルの「ひとりぼっちの東京(ALONE IN TOKYO)」が
初CD化されたのだが、今では廃盤になりそれなりの値段で中古市場に
並んでいる。全編日本語で、かまやつひろしやクニ河内らの曲を歌う
アルバムで、アラン的には不本意な部分もあったという。確かに私の
嗜好的にも「ちょっと勘弁して」という曲もあるが、歌謡曲やソフト・ロックが
見直される今の耳で聴けば、聴き所は多い。

そんなアルバムにボーナス・トラックを加えて再リリースされたのが
掲載写真のアルバムでタイトルは「ALIEN IN TOKYO」。
1968年から71年までに日本でレコーディングされた曲を集めた形に
なっていて、先の「ひとりぼっちの東京」収録曲は全て収められている。
久しぶりに同アルバムを聴くことにもなったわけだが、本当にいい曲が多い。
不本意ながら(笑)ムッシュ作品よりクニ河内作品のほうに良い曲が多く
「平和」「若者の出発」という曲がお気に入りである。
このアルバムの後、「これが俺の本当の1枚目」とばかりにアランは
「MERRILL 1」をリリース。そのオープニングを飾る最高に気持ちの良い
ナンバー「EVERYDAY ALL NIGHT STAND」も収録。

アルバムはザ・リードの「悪魔がくれた青いバラ」でスタート。
ザ・リードはアルバム単位で聴いたことがないのだが、CD化を強く希望する。
1STはジャケ買いの対象(笑)だし、2枚目にはストーンズ・カバーが
収録してあるから。

「OF THE PEOPLE」はティーブ釜范&ムッシュかまやつの「ファーザー&
マッド・サン」収録曲で、アランとかまやつのデュエットが聴ける。
このアルバムにアランが提供した曲には傑作が多い。
そして特筆すべきはウォッカ・コリンズのシングル「オートマチック・
パイロット」と「サンズ・オブ・タイム」がCD化されたことである。
ご存知の通り、このシングル曲はアルバムとはバージョンが違う。
日本で編まれたコンピCDにこのバージョンが収録されているのかどうかは
知らないが、アラン名義の作品においては初CD化で、この意義は大きい。

ここまで書いてきて今更なのだが、今回もCDR仕様でカラー・コピーの
ジャケットである。しかしながら、最早そんなことには慣れてしまったし
しっかりアランに実入りが行くシステムで流通しているのだから、文句はない。
興味を持った方は検索して探していただきたい。
コメント (2)
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追憶のブートレグ61・ACT14 / THE BEACH BOYS

2008-05-27 09:38:55 | ROCK
忘れもしない1984年の蒸し暑い8月のとある日、今は無き大阪の
ジャンピン・ジャック・レコードで棚を漁っていると、ビーチ・ボーイズの
「SMILE」というLPが出てきた。スマイルが未完に終わったアルバムである
くらいの知識はあったが、それがどんなものであるとかは全く知らなかった
ので、いきなり目の前に登場したそれに少々面食らった。
よく見ると「BROTHER RECORD」なんて書いてあるし(笑)ご丁寧にジャケ裏には
「RIAA」のロゴもある。印刷が少々甘いので「ブートレグなんだろうな」と
思いながらも手に取っていた。家に帰り少しばかりの期待を持って
プレイヤーにセットし、出てきた音は紛れも無く紛い物のソレであった。(笑)
ちなみに掲載写真はCDブートレグのジャケット。

ビーチ・ボーイズの最高傑作に「ペット・サウンズ」を挙げる人が多くなった
のはいつくらいからだろう。CDによって手軽に聴けるようになってから
なのは間違いないのだが、即座に回収された87年のCDのライナーの影響は
大きかったと思う。以降のCDにも使われているのかどうかは知らないのだけど
あのライナーは多くのことを教えてくれたと今でも思っている。
しかしながら、私は自分が昨年選んだ「60年代のロック25選」では
「ペット・サウンズ」は選ばなかった。選べなかったというほうが正確かも
しれない。好きな曲が収録されているのは勿論だが、アルバム誕生までの
経緯やなんだかんだを含めて「スマイリー・スマイル」に肩入れする私が
いる。何時の間に両者は太陽と月、あるいは光と影みたいになってしまった
のだろう。その密室性の高さ故に前者を少々息苦しく感じる、なんて
いうのは今となっては勇気のいることかもしれない。

ビーチ・ボーイズの昔からのブートレグの標的に「スマイル」がある。
完成していれば最高傑作になったかもしれないせいか、未完に終わった
ロマン故か未だに手を変え品を変え様々なブツが市場に出回る。
それだけ需要があるからだが、どうもそれらが好きになれないのである。
流出した多くのスタジオ・アウトテイクの中から、適当なテイクを
ブートレガーの基準で選び並べて完成させたものを有難いとは思えないのだ。

未完に終わった「スマイル」に対する期待と欲望は、ブライアンがソロで
「SMILE」を出したにも関わらず膨らみ続ける。それに対してビーチ・ボーイズが
67年にリリースした「スマイリー・スマイル」の評価のなんと低いことか。
実際に「スマイル」レコーディング時期の録音は極端に少ないことが
低評価の原因なのだが、少なくとも楽曲のほとんどは「スマイル」のための
ものである。その時点で最良のマテリアルを提供したはずなのに、単なる
残骸、燃えカスのような扱いで終わるのは私には耐えられない。
まあ、私にとって「スマイリー・スマイル」は「英雄と悪漢」が収録されている
というただその点においてだけでも価値があるのだけど。

「スマイル」を疑似体験できる最良の方法は93年に出た「GOOD VIBRATION
BOX」のディスク2の後半である。30分少々の尺ではあるが、オフィシャルで
この時期のレコーディングが聴けるのだから、まずはこれであろう。
その後のアルバムにも「スマイル」に収録されるはずだった曲は
レコーディングを新たにして幾つも収録されている。
当初の「スマイル」の趣旨から外れているのはわかっていても、幾多もの
オフィシャル盤に収録されたテイクを寄せ集めて、「私のスマイル」を
作って聴くことできっと満足できるはずだ。私はブライアン信者ではなく
バンドとしてのビーチ・ボーイズが好きだ。
「スマイル」に拘ることはバンドを不当に貶める気がしてならない。

「スマイリー・スマイル」が負け戦ならそれもいい。
ロックン・ロールは敗者のゲームって、イアン・ハンターも歌っている
じゃないか。ブートレグの「スマイル」を聴くとき、私はいつも自分に
対する戒めとしてそれを聴く。
もっともほとんど聴くことはないのだけど・・・。
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