HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

REMEMBER WHEN YOU WERE YOUNG

2005-07-02 23:56:21 | DAY BY DAY
YOU SHONE LIKE THE SUN,
SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND・・・・

ピンク・フロイドがロジャー・ウォータースを含む
メンバーで「ライヴ8」のために復活する。
なるほど、確執のあるメンバーを一つにまとめるのは
メンバー間の話し合いなんかではなく、第三者の仲介が
必要だったんだなあ。大義名分付きの。
残念ながら私は、このイベントを見られる環境にないが、
復活を喜んでいる一人ではある。

この時代にフロイドかよ?。という突っ込みもあるだろうが
甘んじて受けよう。と、いうかサイケ・バンドの看板を
ブルーズ・バンドに代えて活動し、社会派でありつつフォークの要素を
持ったバンドだから、今活動していても不思議ではない。

今はそうでもないが、フロイドの裏音源の収集に熱心だったことが
ある。ポイントが幾つか。「シド・バレット時代のライブ(実に少ない)」
「原子心母のオーケストラ入りライブ」「炎リリース後のライブ」
「アランのサイケデリック・ブレクファストを演じているもの」などなど。
収集を続けていったあげく、軽視していた「狂気」「アニマルズ」といった
アルバムの魅力を再認識したりして、それなりの収穫はあった。
最近もほぼ全てのアルバムを聴き返したのだが、やはり感想は
「よく構成されたブルーズ・バンド」という認識に変わりなかった。
バンドとリスナーの双方が意識していようがいまいが、この事実が
長く聴き継がれる要因だと、勝手に解釈している。御意見無用。

さて、今回のライブはどんな曲からはじまるのだろう。

コメント (5)
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DELIVERY / FOOLS MEETING

2005-07-02 12:10:39 | ROCK
10月に来日するハットフィールド&ザ・ノース。
hopperさんの御尽力のおかげで、ライブを見ることに
なりそうだ。今から楽しみである。
そこで、今回はハットフィールズの前身バンドとして扱われる
ことが多い「デリバリー」が70年に発表した唯一のアルバムをとりあげる。

ハットフィールズのメンバーである、フィル・ミラー、ピプ・パイル
に、フィルの兄であるスティーヴ・ミラー、ロル・コックスヒル、
ロイ・バビントン、女性ボーカリストのキャロル・グライムスがメンバー。
ハットフィールズの前身と書いたが、出てくる音は全く違う。

まず、ボーカリストのキャロル。激しく歌う場面はジャニス・ジョプリン
のようであり、クールに歌うところはグレース・スリックを彷彿させる。
リンダ・ホイールを擁したアフェニティもそうだが、この歌い手の存在が
「プログレ」を大きくはみ出し、どちらかというと「ブリティッシュ・
ブルーズ・バンド」然とした音創りになったのではないかと思う。
マギー・ベルにも近しいので、ストーン・ザ・クロウズの名前も
出しておこう。
キャロルが後に結成する「アンクルドッグ」は更にスワンプ色を強めた
ものであるので、アレクシス・コーナーと交流があったスティーブと
キャロルが「プログレ」をはみ出すことになったのは間違いないだろう。

そしてロル・コックスヒル。ロルの時に穏やかに、そしてフリーキーに
炸裂するサックス。これもハットフィールズでは考えられない(笑)音だ。
サックスが入ると途端に「コロシアム」を想起してしまう。
サックスが入るということで、キーボードのポジションが小さくなることで
一部のプログレ・ファンには受けが悪いようだが、小さい小さい。
ロルやディック・ヘクトール・スミスのプレイは英国ロックの歴史の中では
欠かせないものであり、ちゃんと聴いておくべきだろう。

メンバーの異種交配(失礼)離合集散(さらに失礼)が繰り返される
カンタベリー・シーン。「デリバリー」は1作で消滅し、メンバーは様々な
セッションやバンドへと別れていく。そしてハットフィールズ。
たまたまメンバーのうち二人がだぶっているのと、一時期
リチャード・シンクレアがベースを務めたので「デリバリー」は
前身バンドのように扱われるが、そんなに簡単なものではない。
私は「キャラバン」が好きなので、リチャード・シンクレアを軸に
物事を考えがちなのだが、ここはフィル・ミラーを軸に考えるべきなのだ。

デリバリー消滅後、フィルはロバート・ワイアットと「マッッチング・モール」
を結成するがご存知のように、ワイアットの不慮の事故でアルバムを
2枚残してバンドは解散する。そこでフィルが旧知のピプ・パイルと
リチャードに声をかけてハットフィールズができるのだが、
もし、ワイアットの事故がなければマッチング・モールは
まだしばらくは活動していたと思う。
近年発掘された数種のライブ盤では素晴らしい演奏を聞くことが出来る
のが、そう考える所以なのだが、2ndのジャケットに表れた
ワイアットの「共産思想」がグループを支配し始めたら
その限りでなかったかもしれない。
もし、マッチング・モールが継続していればハットフィールズは
なかったかもしれない・・・人の運命、こいつをコントールしている
のは、いったい何なんだろう。
何れにしろ、単純にデリバリーの後がハットフィールズなのではない。

おっと話が大幅にずれてしまった。
ボーカリストの好き嫌いもおおきく左右すると思うが、
英国式ブルーズ・バンドとして味わうと、大きな収穫が得られる
アルバムであることを声を大にして言ってもしょうがないので、
文字にする。(なんのこっちゃ。)
コメント (2)
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