HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

IT'S BEEN A LONG TIME SINCE I ROCK AND ROLL

2005-07-27 23:43:31 | DAY BY DAY
久しぶりにLED ZEPPELINのライブCDRを聴いている。
75年2月16日のもので、素晴らしい音質のものだ。数年前に
2月12日のとんでもない音質のものがリリースされ、そのときも
度肝を抜かれたものだが、今回もそれに引けをとらない。

ZEPPELINを聴きながら酒を飲んでいるとすっかり
回想モードに入ってしまった。つまりは学生時代のバンドのことである。
何故かZEPPELINのコピーをよくやった。人前で演奏したのは
「ROCK AND ROLL」「ALL MY LOVE」「COMMUNICATION BREAKDOWN」
「THE LEMON SONG」だが、スタジオでは多分15,6曲はコピーしただろう。
「アキレス最後の戦い」は何回トライしても、ダメだった。
それはなぜかというと、私を含めてバンドのメンバーはどうも頭が
悪くて、誰一人構成をまともに覚えられなかったから。(笑)

カバーではなくてオリジナルをつくろうという事も考えた。
メンバー皆で曲を持ち寄ろうとしたことがあったのだが、
ろくなものはなかった。そこいらのストーンズ好きのあんちゃんが
作る曲なんてのは、誰でも想像がつくようなものである。(笑)

メンバーは私を除く全員が文学部であった。文学部・・・・・。
つまりは婦女子の数が多い学部である。
とある日突然聞かされたのだが、物好きな女が映研にいて、
私が参加していたバンドを使って、学祭に出品するための映画を
撮るというのだ。一人だけ学部が違うこともあって、物事の進行は
私抜きでもどんどん決まっていき、そういう話になっていて、
私は事後承諾だったが、どんな返事をするにしろ流されていくのは
わかっていたので、好きにしてくれと答えた。

何やら脚本もその女が書いたという。私は全く興味なかったが
練習スタジオ代を出してくれると言うので、参加した。
もちろん脚本は事前にもらっていたが、一瞥もくれずに捨てた。
hopperさんは知ってのことだが、私は200字用の原稿用紙何十枚か
忘れたが、映画のシナリオを書き、キネ旬絡みで長谷川和彦絡みの
シナリオ募集企画に応募したこともあるのだ。
もちろん(笑)落選したが、それはさておき、その女が書いた
脚本を読むほど当時の私は、度量がなかった。

スタジオには映研らしいのが何人か来ていて、照明やら
何やらセッティングしている。どうやら4時間ほどスタジオを
押さえているらしい。そして、出された要求は・・・。
4時間の間、ZEPPELINの「ROCK AND ROLL」1曲を延々、
演奏してくれというものだった。しかもスタジオでの
やりとりを収録するために、私のせりふまであった。
何を考えているのだ、この女は、他のバンドのヤツラは?。
こういう場合、オリジナルを演るものだろ、普通は。
だから、俺の曲を練習しとけばよかったんだよ。
レゲエだったけど・・。(笑)

脚本を見ていないことにあきれられ、何度も台詞を撮り直される
私。4時間の間、1曲だけを繰り返し演奏するなんて、
遊びにしては度を越えている。
気取りやがって、アフレコの日取りまできめてやがる。
もちろん、アフレコには行かなかった。

学祭で、本当にそれは上映されたようだ。ようだ、というのは
私は見てないから。見に行ったバンドのメンバーが言うには
一番面白かったのは、アフレコに行かなかった私の台詞の声が
全く別人が吹き込んだものであったこと・・・というくらいだから
映画の内容はたかが知れていると言うものだ。

ああ、本当にこれこそ戯言である。
長々のお目汚し、失礼つかまつる。
ZEPPELINは大好きだ。有名な音源は多分ほとんど持っている位だ。
69年から80年まで満遍なく好きなのだ。
だけど。たまに「ROCK AND ROLL」を聴くと20年もタイム・スリップ
して、私に悪夢が襲いかかる。

WELCOME TO MY NIGHTMARE ・・・・・・。
コメント (3)
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奥田民生 / 恋のかけら

2005-07-27 00:07:47 | THIS SONG
奥田民生のことは、ユニコーンの時代から大好きだ。
ビートルズ好きのミュージシャンの中には、私から
見れば「秋葉系」紙一重の方が多いのだが(笑)、
民生の立ち位置と音作りは、それらとは一線を画し
気持ちよく私に響く。

「スロー・ライフ、スティル・ライフ」。
身の丈にあった生活をしろよ、格好良くはないけれど。
何かそんなことを言われたような気になる。
そこには、自分を見失うな、ただし過小評価するな、という
ようなニュアンスもあるとは思う。

ここにとりあげたのは「恋のかけら」というアナログ7インチ。
民生のアナログ7インチは値段を押さえてある。
それはA面に新曲を、B面に既発曲を収録することでコストを
さげることができているのだが、この曲のB面は
やはり既発曲の「イージュー・ライダー」だ。
このカップリングは最高だ。いや、個人的には「野ばら」でもいい。

「恋のかけら」のプロモを見た方はピンとくると思うのだが
映像は昔の、そう70年代の映像によくある赤みがかったような
ものである。ボウイ様の「ジギー・スターダスト」やウィングスの
「ロック・ショウ」のようなものだ。これが実にいい雰囲気で
私は大好きだ。「イージュー・ライダー」は30代のロック好きには
たまらない歌詞とタイトルだ。ジョージ・ハリスン風のスライドにも
当然反応してしまう。コレクターのはしくれとしては、歌詞に
あるような身軽な生活は考えられないが、実はあこがれである。
全ての曲が脳内にインプットされ、いつでも再生できればCDも
LPも不要なのかもしれないが、収集癖という悪癖は治らない。(笑)

ジャケットはCDシングルとは全く違う独自のものだ。
なんか70年代ロックの日本盤シングルみたいな感じがでていると
思いませんか?。

CSの番組を録画したビデオを見ていたら、「野ばら」を
まるで「ジョンとヨーコのバラード」のようなアレンジで演奏しているものが
あった。もちろんスタジオ盤のアレンジとは全く違うのだが
それも凄くいい演奏だった。才能とはこういうことか・・・。
民生の初期のソロ・アルバムや楽曲のいくつかはバックに
「エクスペンシブ・ワイノーズ」を起用しているものがある。
つまりは、キース・リチャーズのソロ・プロジェクトのメンバーだ。
この面子の録音は気持ちいいにもほどがある。(笑)
スティーブ・ジョーダンのドラムスを中心に、ワディ・ワクテルの
ギターもざっくり録られて個人的には理想的な音だ。
ドラムスの音の処理が、ミキサーの腕の見せ所だ思うが
民生はスタッフにも恵まれているなあとつくづく思う。

「恋のかけら」。
タイトルだけでイマジネーションをくすぐる。
それにしても民生のレスポールはよく鳴るのであった・・・。
コメント
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