HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

JAMES BROWN / IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLD

2005-07-17 23:16:35 | SOUL
タイトルが長い!
「IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLD」がタイトルで
66年のシングル・ヒット曲をタイトルにしたもの。
アルバムの発売は明らかにこのシングル・ヒットの余勢を
かってのもので、純粋な新曲は3曲のみ。他は
古くは59年の録音もあり、大多数の曲は60年から62年の
録音の寄せ集め。
適当な編集のアルバムを出しまくるところが、モンキーならぬ
ファンキー・ビジネス。(笑)しかし、この粗雑さが、ローリング・
ストーン・レコード・ガイドに「どのアルバムを買っても
満足させられることが無い」と書かれた理由でもある。

64年録音の最初のファンキー・ソウルといわれる「OUT OF SIGHT」
以降、JBはファンキー路線を歩みはじめるが、このアルバムは
バラッドの秀逸な曲が収録されているのでとりあげた。
ファンクではない。「SOUL BROTHER #1」なのである。

私が最初にJBの名前を意識したのはザ・フーのアルバム、
「マイ・ジェネレーション」によってである。このアルバムには
「I DON'T MIND」「PLEASE PLEASE PLEASE」の2曲のJBナンバーが
収録されている。特に前者がことのほか気に入ってしまった私は
JBなる名前を頭にインプットすることになる。単調に思えた
後者はJBのデビュー曲であり、曲構造の斬新さに後に気づくことになる。
レコード会社の意向が、アルバムを売るために「PLEASE PLEASE PLEASE」
のような有名曲を収録することであったのとともに、ロジャー・
ダルトリーがJB好きだったことで2曲もとりあげられたのだが、
JBが後にファンキーに移行するのと歩をあわせることなく
ザ・フーは歩みをすすめることがロジャーからピートへ完全にバンドの
主導権が移ったことを思わせ、興味深い。

その「I DON’T MIND」は60年の録音。ブルーズともバラッドとも
つかぬ入魂のボーカルが聞ける。オリジナルのクライド・マクファスター
の「泣き」を再現したカバー・ソング「ザ・ベルズ」、「カム・
オーヴァー・ヒア」は「プリーズ、プリーズ・・・」や「トライ・ミー」の
歌詞も歌いこまれる隠れた名曲。そしてなんといっても
タイトル曲の「マンズ・マンズ・ワールド」だ。

”この世は男の世界。男は世界中に行けるように車をつくり、
重い荷物を運ぶために列車をつくり、夜を照らすために電灯をつくる。
戦争のために銃弾をつくる。だけど、世話してくれる女がいなけりゃ
虚しいものさ”
意訳で申し訳ないが、もとの歌詞はを読めばもっとイマジネーション
豊かにいろいろなことが読み取れる。JB最後のバラッドでの
ヒット・ナンバーということで忘れることができないものだ。

順番が逆になったがアルバム・オープニングの「ザ・スクラッチ」は
インストで軽快なジャンプ・ナンバー。そういえば、ザ・フーは
映画「さらば青春の光」のサントラにJBのインスト・ナンバー、
「ナイト・トレイン」を収録していたなあ。
というわけで、今回はザ・フーのファンの視点とバラッド・ナンバーという
2点に着目しての紹介となった。
JBは何度でもとりあげなければならないだろうから、
今回はこのあたりで・・・。


コメント (4)
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THE ROLLING STONES / ANGIE

2005-07-17 19:35:14 | THIS SONG
長細いデザインのCDシングルはすっかり店頭から
なくなったしまった。そしてこの「ANGIE」のような
8.5センチ四方の大きさのCDシングルも見ない。
この形態のCDシングル第一弾はフランク・ザッパで
あったといわれるが、本当のところはどうなのだろう。

写真はストーンズの往年のヒット曲「悲しみのアンジー」の
CDシングルでオランダ盤である。(広げてみました)
適当なベスト盤といった感じのアルバム「REWIND」CD化の
際の売上促進のためにシングル化されたのだろう。
ジャケットは当時のドイツ盤と同じデザインで強烈な印象を残す。
カップリングの「シルヴァートレイン」も当時と同じ。
特筆すべきは3曲目に「ミス・ユー」の12インチ・バージョンが
収録されていること。ストーンズ・ファンの多くが
この12インチの音、ミックスが好きなのは周知のところ。
「ミス・ユー」というのは不思議な曲で、ライブでは78年から
今にいたるまで細かいニュアンスが再現できなくて、個人的には
セット・リストになくてもいいとまで思っているのだが、スタジオ盤、
特に12インチ・バージョンは豊かなリズムのニュアンス(もちろん
ギターをふくめて)が楽しめるというものである。

しかし、なんでこの形態でCDシングルをリリースしたのだろう。
小さけりゃいいってものではない。
おっと「カテゴリー」が「THIS SONG」だから曲について
少々書かないと。実はそれほど好きな曲ではない。
チャーリーのハイハット・ワーク、イントロの最初のハーモニクスと
続くAmのコード。これくらいしか好きなところがない。
デヴィッド・ボウイの奥さんを歌ったとされる曲名もいまひとつ
好きになれない。、しかもその当人のアンジー・ボウイに
デヴィッドとミックは深い関係だったと暴露本に書かれるありさま。
そんなことはミックには屁でもなかったろうけど。
邦題も間が抜けている。
個人的なことだが、学生バンド時代に私の知らないうちに
この曲をコピーすることが決まっていたというのも嫌な思い出だ。(笑)
私はどうせなら、「ビースト・オブ・バーデン」にしようと
主張したのだが・・・・。

コメント (2)
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THE YELLOW MONKEY / LOVE LOVE SHOW

2005-07-17 18:45:20 | THIS SONG
なんで、これ?という方もいらっしゃるでしょうが、
とにかく今日は暑かったので・・。
ああ、文章が意味不明ですね。いや、暑くて頭が
回らないのです。

ジェファースン・エアプレインのパロディジャケを
スキャンしていたら、こんなCDシングルが出てきました。
アーティスト名も最初は嫌いでしたが、売れてきて何度も
目や耳にするとなじんでくるから不思議です。
バンド自体にそれほど興味が無く、アルバムもこれ以外の
シングルも何一つ所持していないのですが、この曲だけは
何故かハマってしまいました。皆さんの中にも
そういった経験はあると思いますが、如何ですか?。

プロモ・ビデオを見て気に入ったというのがまずあります。
私の好きなパターンにプロモの中に少しだけアニメが
挿入される・・といいうのがあります。これはもうピストルズの
「ザ・グレイト・ロックンロール・スゥインドル」の影響以外の
何者でもありません。そして、曲中に効果音が使われること。
ああ、これはピンク・フロイドの影響です。(笑)
馬の嘶き、雷の音という効果音が見事に使われたことも、
私の琴線に触れる一因。

イントロ始まっていきなり「お姉さん」と呟くところで
まずビビリました。お姉さんって、一体・・・。
タイトルもふざけていて「おっ」と思ったし。
30代半ば以上の人なら往年のテレビ番組のタイトルが頭に
浮かぶでしょう。それに「LOVE LOVE しよう」という
とんでもないダサいダブル・ミーニング。
日本で一番CDを売る某バンド(誰だっけ)はハード・ロック
の音に、四畳半フォークも顔負けの歌詞が乗っているので、不意に
街角やテレビで聴いてしまうとひっくりかえることがあるのですが
この曲のように徹底してくれると、笑い飛ばせるのです。

日本のロックでそれなりに売れるには、歌謡曲的なメロディや
歌い方のものでないと、まだまだ一般的に浸透しないものなのかなあ
ということを思わせた曲でもあります。覚えやすいメロディと歌詞、
曲の最後にはビートルズ好きの親父が反応する仕掛けもあり、
シングルとして不足の無い出来栄えであります。
バンドにもフロントマンにも無理解な私ですがミック・ロンスンの
RCA時代のアルバムが初CD化されたとき(単体でのCD化は世界初
だったと思う)の吉井和哉のコメントには、少し感動したりして。(笑)
裏ジャケで吉井が着ている「ゲンスブール&バルドー」のアルバム・
ジャケットをデザインしたTシャツが欲しかったことを思い出しました。
もう8年も前になるのだなあ。
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ああ、またしても・・・

2005-07-17 12:22:24 | DAY BY DAY
仕事の帰りにレコ屋に立ち寄る、ということが昔は
可能であったが、今はちょっと難しい。
まさか売り切れたりしないだろう。
予約するのもかったるいなあ、なんて思っていたら・・。

見事にサンディ・デニーの紙ジャケCDを買い逃しました。
ユニオンのHPでも「お取りよせ」状態である。
メリー・ホプキンの時は収納BOXに興味なしだったので
そうでもなかったが、今回は特典に再現帯とBOXがついたことを
考えると、予約した方がよかったなあ。

ジェフェースン・エアプレインは予約した。
何せCD9枚同時購入だと、再現帯8枚に収納BOX,「ヒッピーの
主張」の別ジャケが特典につく。いや、店頭で購入しても
よかったのだ。しかしこれだけ特典が煩雑だと、ユニオンの店員の
全てが優秀なわけではないので、トロい奴がレジ担当だと
いらいらする自分の姿を簡単に想像できるから、それは
精神衛生上よくない。HPで予約し配達してもらうほうが
よっぽどすっきりするというものだ。

「ヴォランテイアーズ」なんかは最初のCDとその後の
3枚組BOX「Jefferson Airplane Loves You 」では全然音が
違っていたから、今回の再発の音も楽しみだ。

掲載写真はJ.A.と何の関係もないアーティストのものですが
パロディ・ジャケということで・・・。

コメント (1)
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