タイトルが長い!
「IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLD」がタイトルで
66年のシングル・ヒット曲をタイトルにしたもの。
アルバムの発売は明らかにこのシングル・ヒットの余勢を
かってのもので、純粋な新曲は3曲のみ。他は
古くは59年の録音もあり、大多数の曲は60年から62年の
録音の寄せ集め。
適当な編集のアルバムを出しまくるところが、モンキーならぬ
ファンキー・ビジネス。(笑)しかし、この粗雑さが、ローリング・
ストーン・レコード・ガイドに「どのアルバムを買っても
満足させられることが無い」と書かれた理由でもある。
64年録音の最初のファンキー・ソウルといわれる「OUT OF SIGHT」
以降、JBはファンキー路線を歩みはじめるが、このアルバムは
バラッドの秀逸な曲が収録されているのでとりあげた。
ファンクではない。「SOUL BROTHER #1」なのである。
私が最初にJBの名前を意識したのはザ・フーのアルバム、
「マイ・ジェネレーション」によってである。このアルバムには
「I DON'T MIND」「PLEASE PLEASE PLEASE」の2曲のJBナンバーが
収録されている。特に前者がことのほか気に入ってしまった私は
JBなる名前を頭にインプットすることになる。単調に思えた
後者はJBのデビュー曲であり、曲構造の斬新さに後に気づくことになる。
レコード会社の意向が、アルバムを売るために「PLEASE PLEASE PLEASE」
のような有名曲を収録することであったのとともに、ロジャー・
ダルトリーがJB好きだったことで2曲もとりあげられたのだが、
JBが後にファンキーに移行するのと歩をあわせることなく
ザ・フーは歩みをすすめることがロジャーからピートへ完全にバンドの
主導権が移ったことを思わせ、興味深い。
その「I DON’T MIND」は60年の録音。ブルーズともバラッドとも
つかぬ入魂のボーカルが聞ける。オリジナルのクライド・マクファスター
の「泣き」を再現したカバー・ソング「ザ・ベルズ」、「カム・
オーヴァー・ヒア」は「プリーズ、プリーズ・・・」や「トライ・ミー」の
歌詞も歌いこまれる隠れた名曲。そしてなんといっても
タイトル曲の「マンズ・マンズ・ワールド」だ。
”この世は男の世界。男は世界中に行けるように車をつくり、
重い荷物を運ぶために列車をつくり、夜を照らすために電灯をつくる。
戦争のために銃弾をつくる。だけど、世話してくれる女がいなけりゃ
虚しいものさ”
意訳で申し訳ないが、もとの歌詞はを読めばもっとイマジネーション
豊かにいろいろなことが読み取れる。JB最後のバラッドでの
ヒット・ナンバーということで忘れることができないものだ。
順番が逆になったがアルバム・オープニングの「ザ・スクラッチ」は
インストで軽快なジャンプ・ナンバー。そういえば、ザ・フーは
映画「さらば青春の光」のサントラにJBのインスト・ナンバー、
「ナイト・トレイン」を収録していたなあ。
というわけで、今回はザ・フーのファンの視点とバラッド・ナンバーという
2点に着目しての紹介となった。
JBは何度でもとりあげなければならないだろうから、
今回はこのあたりで・・・。
「IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLD」がタイトルで
66年のシングル・ヒット曲をタイトルにしたもの。
アルバムの発売は明らかにこのシングル・ヒットの余勢を
かってのもので、純粋な新曲は3曲のみ。他は
古くは59年の録音もあり、大多数の曲は60年から62年の
録音の寄せ集め。
適当な編集のアルバムを出しまくるところが、モンキーならぬ
ファンキー・ビジネス。(笑)しかし、この粗雑さが、ローリング・
ストーン・レコード・ガイドに「どのアルバムを買っても
満足させられることが無い」と書かれた理由でもある。
64年録音の最初のファンキー・ソウルといわれる「OUT OF SIGHT」
以降、JBはファンキー路線を歩みはじめるが、このアルバムは
バラッドの秀逸な曲が収録されているのでとりあげた。
ファンクではない。「SOUL BROTHER #1」なのである。
私が最初にJBの名前を意識したのはザ・フーのアルバム、
「マイ・ジェネレーション」によってである。このアルバムには
「I DON'T MIND」「PLEASE PLEASE PLEASE」の2曲のJBナンバーが
収録されている。特に前者がことのほか気に入ってしまった私は
JBなる名前を頭にインプットすることになる。単調に思えた
後者はJBのデビュー曲であり、曲構造の斬新さに後に気づくことになる。
レコード会社の意向が、アルバムを売るために「PLEASE PLEASE PLEASE」
のような有名曲を収録することであったのとともに、ロジャー・
ダルトリーがJB好きだったことで2曲もとりあげられたのだが、
JBが後にファンキーに移行するのと歩をあわせることなく
ザ・フーは歩みをすすめることがロジャーからピートへ完全にバンドの
主導権が移ったことを思わせ、興味深い。
その「I DON’T MIND」は60年の録音。ブルーズともバラッドとも
つかぬ入魂のボーカルが聞ける。オリジナルのクライド・マクファスター
の「泣き」を再現したカバー・ソング「ザ・ベルズ」、「カム・
オーヴァー・ヒア」は「プリーズ、プリーズ・・・」や「トライ・ミー」の
歌詞も歌いこまれる隠れた名曲。そしてなんといっても
タイトル曲の「マンズ・マンズ・ワールド」だ。
”この世は男の世界。男は世界中に行けるように車をつくり、
重い荷物を運ぶために列車をつくり、夜を照らすために電灯をつくる。
戦争のために銃弾をつくる。だけど、世話してくれる女がいなけりゃ
虚しいものさ”
意訳で申し訳ないが、もとの歌詞はを読めばもっとイマジネーション
豊かにいろいろなことが読み取れる。JB最後のバラッドでの
ヒット・ナンバーということで忘れることができないものだ。
順番が逆になったがアルバム・オープニングの「ザ・スクラッチ」は
インストで軽快なジャンプ・ナンバー。そういえば、ザ・フーは
映画「さらば青春の光」のサントラにJBのインスト・ナンバー、
「ナイト・トレイン」を収録していたなあ。
というわけで、今回はザ・フーのファンの視点とバラッド・ナンバーという
2点に着目しての紹介となった。
JBは何度でもとりあげなければならないだろうから、
今回はこのあたりで・・・。