プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

台所は料理するだけの場所でなくいろんなことを思う場所♪南国料理・泡盛の店「島結」からのお知らせもあるよ

沖縄そばの歴史

2007年11月19日 | 島結
色々な本やネットからの情報によると、沖縄そばは1300年代の終わり頃に中国の明から「支那そば」として琉球王朝に伝えられたとされている

当時高価だった小麦粉を使うことから 宮廷料理 だったらしい
それから長い時間が流れ1900年初頭、那覇で支那そばの店が開店
この店の料理人が清国人だったので「唐人そば」として有名になり、そのあたりからようやく庶民の「沖縄そば文化」が広がっていく…

燃料として使っていた がじゅまるやその他の木の灰 を浸した上澄み液の 木灰汁 (カルシウム、ナトリウム、マグネシウムなどの無機塩類が含まれている)を小麦粉に混ぜてコシと風味が生まれる

でもこれは昔のこと
現在は木を燃料にすることはほとんどないし、環境破壊が叫ばれる昨今、これはあまり現実的でなく物理的に難しい
そこで登場するのが中華麺に使われている かんすい

一部の、昔ながらの製法を守りろうとしているお店をのぞけば、多くの沖縄そば店の麺はかんすいを使うことで木灰汁に変わるコシを出す


そして沖縄そばの一番の特徴は
「茹でおき麺」
であること

短時間でさっと茹でた麺に油をかけて扇風機で一気に熱を冷ます!

油をかけるのは麺がくっつかないようする為と、表面をコートすることで温かいスープに入れたとき、麺にスープのうまみをぎゅ~っと吸込ませる為 そして暑い沖縄で麺の腐敗を防ぐ効果
食べる直前に、丼に入った麺に熱いスープをかけ、青ねぎ、かまぼこ、煮三枚肉、紅生姜をトッピングして完成
お好みで島唐辛子を漬込んだ泡盛「コーレグース」をちょびっとふりかけると更に沖縄度アップ

そう、かつて中国から伝わった中華麺が、長い歴史の中で沖縄の気候風土に合わせて進化されつくした結果が現在の
沖縄そば
の形が完成されたというわけ
沖縄式ファーストフード!


1976年に「そば粉が30%以上入っていないとそばとは名乗れない」
と公正取引委員会から沖縄そばにクレームがついたことも

じゃ中華そばはどないやねん!
と喧嘩売りたくなるワタクシ

沖縄県の製麺共同組合理事長が直談判しに東京に来て
粘り強く説得を重ね1978年10月17日「沖縄そば」勝訴!
(別に裁判したわけじゃないけど)

ということで

10月17日は「沖縄そばの日」

そして今も沖縄そばは進化中
お店ごとにこだわりのポイントがあって、本土でのラーメンのように、それぞれ自分のお気に入りのお店がある

私のお気に入りは現在あるお店でいうなら
スープは「八重そば」
麺は「首里そば」
なんだか食べたくなるのは玉子焼きも乗ってる「若狭パーラー」
市場の中の「ふーちばー」もいけるなあ
そうだ24時間食べられる「喫茶ロマン」のも捨てたもんじゃない
南部ドライブなら「淡すい」もおいしい

他にも魅力的なお店はいっぱい
問題は沖縄に行かなければ、その美味しい沖縄そばは食べられないってこと
こちらの沖縄居酒屋の〆にオーダーするものじゃ納得いかない

ということで
自分で手打ちすればいい
という結論に達しました!