活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

鏡も境もなくなる時代が来るのか。

2011-07-24 06:37:28 | Weblog
キヤノンの真栄田常務談、「パフォーマンスを落とさずにカメラを小型化するのは最大の課題。来年は面白い商品が出ると思う」。
小型・軽量の手法として「ミラーレス」を採用することも技術的に検討しているとのこと。
来年かあ。そんなに悠長に構えて大丈夫なんだろうか。
後出しジャンケン最強の覇者キヤノンですが、過去に距離計→一眼レフや開放測光、AF化でつまづいた経験がありますから(結局すぐに巻き返しましたが)。
一方のニコンのミラーレスはもう少し早いようですが、どうも1インチの小型フォーマットになるという噂が根強い。中国発のニコンX810のマウント部のリーク画像は、いかにもそれっぽいのですが、真贋はいかに。
ニコンは先出してつまづくパターンがありますし、これは十分ありかも。

小型フォーマットと言えば、昨年ネットで話題となったガセネタ(多分)、キヤノンEIS 60もフォーサーズと同等のセンサーサイズでした。
現在の技術では、APS-Cセンサーでボディは小さくできても、レンズをそれに見合うサイズにするのは難しい。となるとシステム全体の小型化には小さいセンサーをということになるし、極小画素の弊害も将来的にはソフトでカバーできる。さらに現行の一眼レフとの競合を避けたい、とすれば、二強のミラーレスのセンサーはコンデジ以上フォーサーズ以下に落ち着くのかも知れません。
「面白い商品」というのはそんな意味合いかもなあ。

なお、昨年4月の日経新聞の予測によれば、2012年以降、キヤノンとニコンがレンズ交換機のシェアを減らし、ベンチャー企業がレンズ交換機を企画・販売する、としています。
いわばカメラというジャンル自体のボーダーレス化。
ユーザーにとってはこちらの方が面白くてよさそうですが、メーカーにとっては面白くないでしょう。
これから変革期の中で二強も弱小も踏ん張りどころになるんでしょうね。