活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

りこうな花嫁の話。

2011-07-02 17:02:29 | Weblog
なんと、リコーがペンタックスを買収、いや、HOYAがペンタックスを売却。
ニュースではどちらの表現もあるけど、投機筋には後者の方のようで、HOYAの株価がどんと上がっていますね。
カメラ民の評価としては、
・ヒロシの非情。ひどス。
・とりあえずサムスンやハイアールでなくてよかった。
・変態合体、今後に期待。
のおおむね3つになるかと思われます。

ただし、ニュースをよく読むと、単にペンタのカメラ部門が身売りされたというだけではなく、共同で別会社を設立して、リコーにペンタが合流するようなニュアンスです。
しかも、HOYAは今後も内視鏡にペンタックスブランドを使うし、セイコーが眼鏡レンズにペンタックス銘を使うことになるらしい。なんてことはない、ペンタックスのアイデンティーが拡散・解体の憂き目。
将来的には、フォクトレンダーみたいに実体のないブランドだけになってしまうんじゃなかろうか。心配。

K2/ME/MX/LX/SFXn/MZ-5あたりを使ってきた元ペンタ党としては、一眼レフ分野でのブランドイメージは、ペンタックス>(越えられない壁)>リコーであって、XR-7などを使ってみましたが、かなり格が落ちる感じだったし、かのリケノン50mm F2やパンケーキ28 mm F3.5をちくっと愛用してはいたけれど、それだけのメーカーだったと個人的には思う次第です。
また、当時からサンキュッパで安売りしたり、XR-PやXR-X、XR-Solarなどの変態機種を次々とリリースしたりして、Kマウントでもこっち来んなと思っていたもん(リコーファンの皆様、ごめんなさい)。
なので、今回のリコーがペンタックスを買収しちゃうというのは、ちょっと感慨深いものがありますね。

そのリコーのカメラががらっと変わったのは、一眼レフではなく、言わずと知れた高級コンパクトのGR1ですね。
これにしたって、元々はなんてことはないただのコンパクト機R1であり、折りしもチョートクさんのお力もあって、一気にイメージアップした感があります。
実は企業規模からすれば、リコー>(越えられない壁)>ペンタックスであり、カメラにも思い入れがありそう。
今後のことを考えれば、「やっぱりアタシのカラダが目的だったのね」なHOYAよりも、「おまえの気持ちにホレたんだ」と言ってくれるリコーは、ペンタにとって実によいパートナーなんじゃないでしょうか。

「お嫁に来てもらった感じ」というリコーの社長さん。末永く可愛がってあげてくださいね。