Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

上野優子チャイコフスキーピアノ協奏曲デビュー(No.1991)

2012-02-01 21:59:30 | 批評
 う~ん、気が重い。「上野優子は十全に演奏」したのだが、指揮者 = 川瀬賢太郎 が大スカだった。チャイコフスキーの真髄を「オケ=日フィル」から全く引き出せなかった。この手の指揮者はカネが続く限りはびこるので、ブログ読者は避けてほしい。これでは「チャイコフスキーの音楽」が成り立たないわな(泣


 冒頭プログラムがバレエ「くるみ割り人形」から「花のワルツ」。これがヒドかったんだよね(泣

 ホルンを無闇に押さえるし。あぁ、これは無いよな? って演奏だった。日本フィルの皆様も納得して頂けるのでは無いでしょうか?
 序奏の最後の「ハープのカデンツァ」でタクト振っているのだが、これが全く合っていないのにも唖然。序奏が終わってワルツに入ると、1小節を1拍に取って「4拍子に振る」指揮だったが

川瀬賢太郎は「打点に合わせる」だけを要求するので、チャイコフスキーらしい「横の流れ」が完全に抑えこまれてしまった


 こんな「花のワルツ」は前代未聞。


 ピアノ協奏曲はさらに悪かった。オケだけで「ハンドル操作が出来ていない」のだから、ピアノ独奏者が加われば無理か、、、

上野優子のピアノは「ロシア風の濃いロマンティシズム」満載だったが、川瀬賢太郎に被せられて聴こえないフレーズ続出、が結果


 上野優子 は ニコライ・ペトロフ のような「爆音系」では無いので、14型のオケをフォルティッシモで被せられたら、ひとたまりも無い。

アンコールの ボルトキエヴィチ「エレジー」が最も魅力的だった




 川瀬賢太郎の指揮で、チャイコフスキー交響曲第5番を聴いたら「体調不良必至」だったので、後半はチケットを捨ててアメ横に寄って帰宅した。

 4日後に同じ東京文化会館で聴いた 円光寺雅彦指揮 が素晴らしかったので、「上野優子 + 円光寺雅彦指揮」で協奏曲が聴けたらよかったのに! とつくづく感じた次第である。

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