Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

NHK交響楽団第2013回A定期6月初日2024.06.08全「スクリャービン」批評(No.2880)

2024-06-09 09:17:01 | 批評

アルゲリッチ&アブデーエワに並ぶ圧倒的感動をくれた 反田恭平 スクリャービン協奏曲演奏


  1996年「デュトワ常任指揮者就任記念定期公演」から開始した「Piano Music Japan」前身「Daily Classical Music Critique in Tokyo」である。27年以上、NHK交響楽団&読売日本交響楽団中心にオーケストラ聴き捲りの 私高本が聴いた「協奏曲」でベスト演奏であり、アルゲリッチ&アブデーエワに並ぶ。反田恭平が「ショパン国際コンクール2位」は「運が良かった」のでは無く、「更に上のショパン弾きが居た不運」であった、と実感。スクリャービンピアノ協奏曲は是非是非録音して欲しい。勿論、原田慶太楼指揮NHK交響楽団で。カプリングは グリーグ ピアノ協奏曲で。
 2日目6月9日の演奏が楽しみでならない。初日以上を期待してまっせ!


  1978年11月以来、「最も好きな作曲家=シューベルト」は45年以上不変の 私高本。2番目に好きな作曲家はコロコロ変わる。「スクリャービンが2番目」は1992年頃から数年だった。私高本が30台前半、若かった。作品番号付いた曲は全部CDで聴いた。スクリャービンは作風がコロコロ変わる作曲家。作品54~作品56間の「中期~後期」の変わり目は誰もが一致するのだが、「初期~中期」は研究者に拠って意見が分かれる。私高本は 作品29交響曲第2番~作品30ピアノソナタ第4番 と考えていた、当時。
  その考え方だと、「初期スクリャービン」オーケストラ曲披露、が今回コンセプト。
  実は、現在の妻=佐伯周子 との出会いもスクリャービン。2001年5月の洗足学園音楽大学の学内オーディションの曲の相談を受けた。多分同年4月末日頃。スクリャービンピアノソナタ第2番作品19 を推薦した。佐伯周子は受け入れ、オーディション合格した。2004年「佐伯周子デビューコンサート=彩の国さいたま芸術劇場公演」でも演奏した。「出会いの曲」であり、大好きである。今の妻です。22才の年下です><

 スクリャービン ピアノ協奏曲は、名演皆無。
・・・が1992年頃の私高本認識。実際聴いたCDはスカだった。「ピアノが映えない」のである。反田恭平のピアノは、14型のオケを原田慶太楼が「鳴らす」N響を突き抜ける。特に左手の打鍵は圧巻!
N響6月定期を振る3名日本人指揮者のトーク。
[SPOTLIGHT] 2024年6月定期公演に登場する日本人指揮者達が語らう 原田慶太楼、鈴木優人、沖澤のどか | NHK交響楽団

[SPOTLIGHT] 2024年6月定期公演に登場する日本人指揮者達が語らう 原田慶太楼、鈴木優人、沖澤のどか | NHK交響楽団

6月の定期公演では、原田慶太楼(Aプログラム)、鈴木優人(Bプログラム)、沖澤のどか(Cプログラム)と、将来を期待される日本人指揮者たちが指揮台に立ちます。 世界を股...

 

ご覧の通り、反田恭平 提案スクリャービンピアノ協奏曲が発端の演奏会だが、指揮者=原田慶太楼 は「全スクリャービンプログラム」に仕立てた。
  原田の考えでは、「ピアノ協奏曲が最初のスクリャービン管弦楽作品なので、2番目(夢想 作品24)と4番目(交響曲第2番)で初期スクリャービン管弦楽曲」のプログラムビルディング。3番目=交響曲第1番が外されたのは、合唱入りだから、の気がする。

  協奏曲後がブラヴォーの嵐になっただけでなく、交響曲第2番終曲後もブラヴォーの嵐。スクリャービン指揮者=原田慶太楼 の誕生の瞬間に立ち会えたことを幸せに感じる。

  反田恭平アンコール=グリーグ作曲:小人の行進(妖精トロルの行進)。2025~26年シーズンにNHKホールでグリーグピアノ協奏曲を披露して下さい。
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