Piano Music Japan

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東条碩夫「新国立劇場 ホフマン物語初日 批評」を批評する(No.2656)

2023-03-29 22:35:16 | 批評の批評
東条碩夫「新国立劇場 ホフマン物語初日 批評」を批評する。
2023・3・15(水)新国立劇場 オッフェンバック:「ホフマン物語」初日
<引用>
 今回の歌手陣は、レオナルド・カパルボ(ホフマン)、エギルス・シリンス(リンドルフ、コッペリウス、ミラクル博士、ダペルトゥット)、小林由佳(ニクラウス、ミューズ)、安井陽子(オランピア)、木下美穂子(アントニア)、大隅智佳子(ジュリエッタ)、谷口睦美(アントニアの母、ステッラ)、晴雅彦(スパランツァーニ)、須藤慎吾(シュレーミル)、伊藤貴之(ルーテル、クレスペル)そのほかの人々。
 今日の印象では、題名役のカパルボがえらく癖の強い歌い方で、聴いていると少々疲れて来るのと、木下美穂子の声がジュリエッタ役としては少し重いのではないかということを除けば、概して満足すべき出来だった。安井陽子の人形オランピアは今回も秀逸だっただろう。

 三澤洋史が率いる新国立劇場合唱団は今回も見事だった。不満を残したのは、マルコ・レトーニャの指揮と、東京交響楽団だ。オーケストラの音が今回もやはり薄いのだが、そもそもレトーニャの指揮が平板で、活気も今一つなのである。
<引用完>

>木下美穂子(アントニア)


>木下美穂子の声がジュリエッタ役としては少し重い


これは無い。

木下美穂子は、アントニアを歌ったのであり、「声がジュリエッタ役としては少し重い」は批評として「あってはならない批評」


である。

>不満を残したのは、マルコ・レトーニャの指揮と、東京交響楽団だ。オーケストラの音が今回もやはり薄い


東条碩夫の座席がどこか知らないが、新国立劇場は「音の良いホール」と言われているが、1~3階の「雨宿り席」は、NHKホール2階「雨宿り席」と並んで音が酷い。東京文化会館「雨宿り席」に比べてはっきり劣る。東京3大オペラ会場である。
私高本が聴いた席では、2日共、東京交響楽団は充分に響き、初日はブラヴォーが出なかったが指揮者登壇時拍手が大きくなったし、楽日はブラヴォーがあちこちから飛んでいた。大半の聴衆は満足した様子。

>そもそもレトーニャの指揮が平板で、活気も今一つ


プロローグ&オランピアの幕は充分に活気があった。あれより「活気」が欲しい、って、アメリカ「スーザのブラスバンド」みたいに鳴らすのが良いのか?

東条碩夫 は年間300公演程度を批評している。綿密批評は出来ない、印象批評が大半である。だが、「木下美穂子の声がジュリエッタ役としては少し重い」はあってはならない。
コメント
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