Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

作曲家論 : シューマン第7回 (No.1387)

2006-10-02 21:19:26 | 作曲家・シューマン(1810-1856)
 シューマン「作品13 = 交響的練習曲」のCD紹介号です。「選び甲斐」もあり、かつ紹介のし甲斐も「シューマン」中最高でした。
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キーシン シューマン 「交響的練習曲」



第1位 キーシン (BRILLIANT CLASSICS 92118)





1,672円(税込,4枚組)



  • 演奏   :☆☆☆☆☆
  • 資料価値:☆☆☆☆☆
  • 音質   :☆☆☆☆☆


1989年5月23日録音と英語表記で明記されている。場所は書かれていない。
 「キーシンの交響的練習曲」は、基本的に2種類の「ライブ録音」がこれまで出回っている。

  1. 1988年札幌公演ライブ
  2. 1989年5月23日ライブ

である。 はっきり後者の方が演奏が、より優れている! 演奏曲順には「やや違和感」を感じる方もいらっしゃるかも知れないが、21世紀の今日までに出て来た演奏中、「最高の名演 = キーシン1989年5月23日ライブ」である!!!
 以前は、韓国盤で「ワケのワカラン表記」もあったが、全部「無視」すれば何も問題なかった。「オランダ盤」になり、言葉の問題も「英語さえ読めれば」OKになったこともうれしい。(こんなことホザいている私高本自身が「韓国語は全くワカラン状態でも、このCDは買った」1人である。)音質の高さは、「過去の同音源CD」に比べて高い(ソ連盤とかロシア盤とかアメリカ盤とかと比較して)ことを明言したい。
 遺作練習曲5曲の演奏順は(おそらく)キーシン独特。 リヒテル盤辺りと比較しても説得力のある順序と思う。演奏順は「札幌ライブ」と全く同じである。
 「シューマンファン」は是非是非聴いてほしいCDである。

 ミスタッチは「通常のキーシン並み」であり、はっきり言って「リサイタルピアニストとしては少ない」方だが、多少はある。
 この録音の素晴らしさは「作曲家 = シューマン の本質」を抉り出すことを試みて、成功したことである。
コメント
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